第761回「伝聞で馬鹿騒ぎ、危機感ゼロの国会」


 深谷隆司の言いたい放題第761回


 「伝聞で馬鹿騒ぎ、危機感ゼロの国会」


 近頃の国会の様子を見ると、政治そっちのけで、ひたすら安倍総理追及だけで終始しているように思える。


 米朝会談さえどうなるかわからない緊迫した状況の中、政治家に危機感が感じられない。


 北朝鮮の金委員長の微笑み外交は一瞬にして変わる。一つ間違えば、存亡をかけた最大の被害を蒙るのは日本である。


 そもそも北朝鮮は核実験はやめると言っているが廃絶とは言っていない。


 大陸間弾道弾ICBMはやめるがノドン、スカッドをやめるとも言っていない。ICBMの飛距離は5,500kmでアメリカ本土に届く。ノドンは1,500km、スカッドは1,000kmで日本に届く。しかも、ノドン300基、スカッドは800基もあって、いずれも日本に向けてセットされているのだ。


 一触即発の危機について国会でどれだけ議論されたのか。日米同盟が唯一の防衛という現状について真剣な議論がされたのか。驚くほどの国会の怠慢ではないか。



 愛媛県の新たな文書で、野党の攻勢は一層強まっている。公文書ではない、一職員のただのメモで鬼の首でも取ったような大騒ぎ、あきれるばかりである。


 しかも、加計学園が今治市に話した事を県が聞いてメモしたもので、伝聞の又伝聞なのである。まるで伝聞ゲームではないか。


 安倍首相が、その平成27年2月25日に加計孝太郎理事長と会って、「そういう新しい獣医大の考えはいいね」と言ったというのだが、安倍首相は理事長に会ってもいないと否定している。


 首相官邸の入邸記録は廃棄されて無いが、報道各社の官邸への来客を記録する「首相動静」欄を見ると、25日分に加計氏の名前は無い。ホテルなどでの密会という野党議員がいるが、獣医学部新設がなんら問題になっていなかった頃の事で、ことさら会うことを隠す必要はない時期なのだ。


 しかも、それから4ヵ月後の27年6月30日に、安倍内閣は獣医学部新設に関わる厳しい4条件を閣議決定している。「獣医大いいね」の言葉と全く矛盾している話である。当時国家戦略特区担当だった石破茂地方創生担当相の影響で、その名前をとって「石破4条件」と呼ばれている。「誰がどのような形でも現実に参入は困難という文言にした」と獣医師会の会議録に、石破大臣が述べたとも書かれている(石破氏は否定)。これも伝聞なのである。


 どうやら加計学園も獣医師会も自分の都合いい内容を記録し、それが次々と伝わっていったということであるらしい。


 最近は中村時広という変な知事まで参戦し、職員を信じますと、前知事時代の職員のメモを次々と公表している。県自民党と不仲だとのことだが、ただの「出たがり屋」としか思えない。加戸守行前知事は獣医学部新設のため全力を尽くし、実に国内で52年ぶりに新設を実現させた愛媛県の功労者だが、後継知事なら感謝と敬意の念をもつべきではないか。



 一体、首相発言と伝聞とどちらを信じるのかということだが、一国の首相をことさら信じようとしない風潮は残念である。


 追求で息巻く野党は、これで審議日程を引き伸ばせると張り切っている。愚かな事だ。



 内外共に多くの問題を抱え、特に国家存亡の危機とも思える国際環境の中、いつまで不毛の議論を続けるつもりなのか、もういい加減にしろ!というのが多くの国民の本音ではないだろうか。




第760回「多忙な日々、疲労困憊」

 深谷隆司の言いたい放題第760回

 「多忙な日々、疲労困憊」

 国会では、連休前から政府に不満で、立憲民主党始め野党6会派が審議拒否で18連休、国会1日の費用3億円、これでは税金の無駄遣いだ。野党が求めていることは、全て国会を開いて質疑すればいいことなのに、何もしない、まさに職場放棄ではないか。しかも結果は、麻生大臣の辞任も、柳瀬元首相秘書官の証人喚問も無しで、野党の完敗であった。

 それにしても、国の内外共にまさに危機的多難な時代だ。北朝鮮の急激な微笑み外交で、板門店での文・金両首脳の宣言など、歴史的快挙と騒がれたが、米朝首脳会談直前に又態度豹変、やっぱり北朝鮮が信頼に足る国ではないことがここへ来て明らかになった。

 こんな時、相変わらずモリカケ問題追求ばかりの国会、日本の安全をどう確保するのか、ほとんど議論もされていない。

 こんなことでよい筈がない。国民はもっと声を挙げるべきではないのかと、私は色々な機会に訴えている。


 最近、講演の機会が多い。「自民党政経塾」は13年目を迎えたが、定員100人のところ、いつも倍の応募者、今年はなんと最高の人数となって、どう教室に入ってもらおうかと事務局は嬉しい悲鳴をあげている。

 渋谷での「温故知新塾」の講義も佳境に入って3年目、昨年は幻冬舎から講義をまとめて「本当はすごい日本人」の拙著を出した。売れ行き好調で気分がいい。

 5月13日には紙パルプ会館での川内研究所主催の講演会、16日は椿山荘でのマークスエバンス主催のサミットで私が基調講演、17日には大阪経済大学で恒例の私の講義で日帰りの強行軍、20日には後援会本部会長政木さんの会社「東京貴宝」60周年の祝いで御挨拶のため川奈へ行く・・・。


 連休は箱根の日本画家中野先生のアトリエにこもり、150号の絵と書に取り組んだ。

 東洋一の歯科グループ徳真会の依頼で全国各地に点在する診療所に、東西南北の守り神の四神と中央の五神(300号)を依頼され、既に龍、虎、黄龍を掲額されている。今回は「朱雀」を描き上げ、書には「夢 限りなく」としたためた。いずれもたたみ3畳の大きさ、さすがに仕上げた時は足も腰も痛め疲労困憊、歳には勝てないとつくづく思った。


 大相撲で東の溜まり席に座ったら、おおげさに言えば全国から「元気な深谷さんを久しぶりに見た」と大反響、これからは「生きている証」に、毎場所ここに座る事にしよう。私には連休は無い・・・。



第759回「野党議員は18連休」

 深谷隆司の言いたい放題第759回

 「野党議員は18連休」

 立憲民主党など野党は、麻生財務相の辞任や柳瀬元首相秘書官の証人喚問を求めて、4月20日から審議拒否を始めた。7日、結局何の成果もなく国会戦術で完敗して国会正常化となったが、なんと野党議員は18連休となった。

 1日の国会にかかる費用は3億円といわれている。無駄な税金の浪費、何よりも国会議員の職場放棄は、断じて許されざる暴挙である。

 4月26日の衆参予算委員会の集中審議は外交などがテーマであった。行なわれたばかりの日米首脳会談をめぐって、日米通商問題や、北朝鮮問題など、政府にただすべき問題が多かった筈である。6会派が求める正常化の条件などは、まさに本会議や委員会で論ずればいいことなのだ。

 マスコミ向けに合同ヒヤリングを開いて、官僚を呼んでつるし上げを行なっていたが、人気取りのつもりであろうが、国民はそっぽを向いていた。

 もうこれ以上、不毛の議論はやめて、山積する諸問題、特に北朝鮮への日本の対応など、真剣に議論してもらいたいものである。


 4月27日、軍事境界線のある板門店の韓国施設「平和の家」で、金正恩朝鮮労働党委員長と文在寅大統領が会談を開いた。完全な非核化を通じて「核の無い朝鮮半島を実現する共同の目標を確認した」という板門店宣言は歴史的声明として世界中を駆け巡った。しかし、北朝鮮の非核化は「共通の目標を確認する」にとどまっただけで、具体的行動は示されず、北朝鮮が過去に出していた声明や合意と同じなのである。

 文大統領は卑屈なほど有頂天であったが、二人が手を取り合って高々と腕を上げた姿は、2007年10月、当時の金正日総書記と盧武鉉大統領、2000年6月の金正日氏と金大中大統領の場面と全く同じであった。その後の朝鮮半島情勢が悪化したことは歴史が示した通りである。

 金正恩氏は満面の笑みで愛嬌を振りまき、話せる指導者を演じきったが、叔父張成沢を粛清、兄金正男を化学兵器で暗殺させた人物である。核、化学、生物兵器の増産や、凄まじい人権弾圧、収容所での悲惨な虐待は今も続いているのだ。

 米朝会談や日朝会談も行なうとの金委員長の微笑み外交であったが、6日にはもう豹変し、「北朝鮮の核放棄まで制裁・圧迫を緩めず、人権問題を強調する米国」の姿勢を批判、日本に対しては「下心を捨てないかぎり、1億年たってもわが地を踏めぬ(朝鮮労働党機関紙」」と主張している。

 かの国とはよほどの覚悟を持って臨まなければならないが、その為には、なんと言っても結束が大事、18連休などしている暇はない。政府もふくめて猛省を促したいものである。