第855回「必要なのは緊急事態条項」

 深谷隆司の言いたい放題第855回

 「必要なのは緊急事態条項」

 5月6月頃、一時鎮静化の方向に向っているかと思われた新型コロナウイルスは、7月に入って次第に感染者数が増え、ついに800人(22日795人)に迫る勢いになってきた。しかも皮肉なことに今日からGoToトラベルが始まったというのに、である。

 「経済か命か」とこれまで度々議論されてきたが、このままでいけば経済は最悪の状態になることは明らかで、帝国データバンクなどは「失業率が2ポイント上がれば自殺者は8千人以上になる」と警鐘を鳴らしている。政府はコロナ封じと経済回復を同時に考えなければならないという最も難しい局面を迎えている。

 こんな時、東京都などが国に協力し、一体となって対応しなければならないのに、小池知事は相変わらず国と不協和音で、感染者数が238人、累計患者数1万54人になった(23日はなんと366人)との発表も、昼のニュースに間に合わせるように予告、緊急記者会見ではあたかも評論家のような、いや、「4連休は外出控えて」と、まるで国に喧嘩を売っているような言動であった。しかも、都内の飲食店を挙げ、「対策が徹底されてない店にはいかないように」と付け加えた。「飲食店経営者は潰れろというのですか」と涙ながらにテレビで訴えていた経営者がいたが心が痛んだ。都でやれることは沢山あるのに一体何をしてくれたのか、憤りを覚える。

 医療関係者ははじめ国民全体が頑張っているが、「強制力がなく、自主性にまかす」には限界がある。国民の生命確保を優先するためには、憲法に緊急事態条項を加え、公の為に最低限の私権制限を行うしかない。「自分の人権を我慢するのはあなたの人権を守るため」で、これはあくまで「個人の尊重」の範疇なのだ。

 野党など「憲法改正反対」というが、議論さえしないのは断じて間違いだ。多くの人たちの共感と協力を期待したいものである。


第854回「荒波の中の日本丸」

 深谷隆司の言いたい放題第854回

 「荒波の中の日本丸」

 日本列島を襲う豪雨で各地が大変な状況にある。連日の報道を見て被害を受けた人々に深い同情と哀惜の思いを抱いている。新型コロナウイルスの感染が広がる中で初となる大規模避難所の運営など各自治体は苦労の連続である。熊本ではコロナの不安からボランティアも県内の人に限定したが、その人たちも被災者で、これでは人手が足りない。

 かつて自治大臣として雲仙普賢岳、阪神淡路の対策に奔走したことなどを思い起こし、政府がさらに迅速な対応を続け、1日も早い復興の為に頑張って欲しいと心から祈るばかりである。


 自民党政経塾は7月14日、ようやく15回生の初講義を行った。800人収容の党本部の講堂に、かなりの距離を取って100人余りの塾生が座っている。全員マスクだから表情も分からず、なんともやりづらい講義であった。今最多忙の西村康稔経済再生担当大臣も駆けつけてくれて、「通産省に在職していた時代、政治家になった後も最も尊敬する政治家です」と最大級のお世辞、私はマスクの下で秘かににんまりしていた。彼はパワーポイントを使い、コロナと経済の行方など詳細にわたって語ってくれた。日本丸はまさに荒波の中を進んでいる。政治専門コースの塾生だけに、会場は真剣そのものの空気がみなぎっていた。


第853回「都議補選全員当選」

 深谷隆司の言いたい放題第853回

 「都議補選全員当選」

 都知事選挙と同時に行われた東京都議補欠選挙で、大田区鈴木昌雅、北区山田加奈子、日野市西野正人、北多摩3区林明裕が自民党公認で出馬、いずれも大差で見事全員当選を果たした。

 3年前、小池旋風で素人集団都民ファーストの会が躍進、自民党は議席を3分の2も減らし大敗した。補選を来年の選挙のいわば前哨戦と考え、私も全力を尽くしたが大成果を収めることができてうれしい。

 ただ、残念ながら76日の新聞はじめテレビなど報道は小池知事当選一色で、都議補選はほとんど触れられていなかった。

 小池知事は300万票を超えたと大騒ぎだが、自民党が候補者を立てていないから、このような結果が出ても不思議はない。むしろ今後の都政で一層独断、暴走しないかとそちらの方が心配である。

 今日(76日)の日刊スポーツに私のコメントが載り、生島ヒロシさんもラジオで紹介してくれた。「小池知事の今までの暴走ぶり(例えば防護服を336千着も中国に送ったり、豊洲市場開場を勝手に2年も遅らせ数千億円もの都民のお金を無駄にしたことなど)を、チェックしたり止めることが出来るのは自民党都議団しかいない。その意味でこの前哨戦の勝利は大きい。」

 これからも言いたい放題で「正論」を述べ続けたいと思っている。