第771回「昨今雑感」

 深谷隆司の言いたい放題第771回

 「昨今雑感」

 24日に内閣府が公表した「国民生活に関する世論調査」で、現在の生活に満足と答えた人が74.7%に及んだ。景気回復に伴う雇用・所得環境が改善された事が背景にあるが、日本は本当にいい国だと改めて思う。

 しかし、一方で気になるのが、政府への要望で「防衛・安全保障」が32.8%と3.4%も減少していることだ。6月12日の米朝首脳会談以降、北朝鮮の脅威が薄くなったと考える人が多くなったのか。現実はそんな甘いものではない。

 今まで国際社会で何度も同じような約束をくりかえし、全て裏切って核保有国になっていったのが北朝鮮だ。 韓国の文大統領は「平和平和」で支持率80%となったが、北朝鮮の悲願である「終戦宣言」にさえ同意しかねない。そうなれば「親中・反日の連邦国家」が生まれ、日本の防衛ラインは対馬海峡まで後退、西日本も新たな脅威圏になる。専守防衛の縛りの中、制空権も維持できず、日本の安全保障が脅かされるのは必定だ。

 国に対して「防衛・安全保障戦略」を根本から再考するよう求める世論こそ今必要なのではないだろうか。


 24日、自民党台東総支部は来年の区議会議員選挙に向けて、公募に応じた人から候補を選ぶため、選考委員会を浅草ビューホテルで開いた。石塚支部長を中心に応募した7人と面接したが、なかなか人物ぞろいで、誰をはずすかで苦労した。結局、マンション住まいだが、町会費を払っていないという人を除いて、6人を公認候補者と内定した。頼もしい面々で大いに期待している。

 現職の区議に迷惑がかからぬよう、地域をきちんと分けて全員当選を果たすよう戦略を組むが、これからが大変だ。服部区長の再選も含めて全力を尽くさなければならない。「老骨に鞭打って」などと言ってはいられない。私の「青春の心意気」をたぎらせて・・・と、今から張り切っている。


 ジャカルタ・アジア大会で日本選手の活躍が目覚しい。競泳女子池江選手は金メダルを6個も獲得するなど大活躍、今日(25日)も男子マラソンで井上選手が競技場のトラックで接触しながらも振り切って金メダルを獲得した。最近のアジア大会はケニアやエジプトなどから帰化した強い選手が増え、4年前の仁川での大会で優勝したバーレーンのキルワ選手もケニア出身だった。そんな強い選手に競り勝った日本選手に胸が熱くなった。東京五輪が楽しみだ。


 娘恵理、息子隆介の1日違いの合同誕生会を今夜開く。一族勢揃いするが皆元気で嬉しい。それぞれ52歳、47歳、もうそんな歳になったのかと驚く。やっぱり老骨に鞭打って・・・か。


第770回「思うこと」

 深谷隆司の言いたい放題第770回

 「思うこと」

 8月15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で行われた。現職時代、私も必ず列席し、戦争で犠牲となった約310万人の御冥福を祈ったものだ。

 天皇皇后両陛下も御臨席されたが、来年4月の譲位を控え、これが平成最後の式典臨席になるのかと思うと感慨無量であった。

 「お言葉」では、戦後の平和な歳月に思いをはせる表現を盛り込み、平和を希求していく変わらぬ願いを示された。


 終戦の日、私は満州ハルピンの地で、ラジオから流れる聞き取りにくい昭和天皇の詔勅を聞いた。9歳で何も判らないのに大人と一緒に涙を流したものだ。

 異郷の地に置き去りにされた敗戦国民の苦難、まさに天国から地獄であった。1年後、引き揚げが決まったが、幾山河を越えるその道中は筆舌に尽くしがたい悲惨な体験であった。

 米軍の上陸用舟艇でようやく長崎佐世保にたどり着いたが、大人たちは日本の大地に頬をつけて泣いた。私も同じように泣き、そして強く思ったことは、日本という国が在って良かった、この国に生まれてよかった、日本人であってよかったとの感動であった。 

 この国の為に尽くそうと決意し、やがて区議会、都議会、国会へと政治の道を歩み続けた。落選、浪人時代もあって多くの挫折も味わったが、今振り返って、いささかの悔いもない。

 全人生をかけてお国の為に働いたと自負しているのだ。



 今、熱を入れているのは自民党政経塾、13年目だが、定員100人のところ、なんと250人で入りきれない。温故知新塾も3年目を迎え、講義をまとめた本「本当はすごい日本人」が幻冬舎から出版されている。

 8月3日、長野県議会議員補欠選挙で岡谷市に行き、竹村安弘候補を応援した。

 この地は40年前、市長選挙で自民党の反対を押し切って36歳の林泰章氏を応援し、逆転当選させた懐かしいところである。

 残念ながら今回は敗れたが、その竹村氏から感謝の手紙が届いた。

「(略)先日はご多用の中、私ごときのために応援演説を賜り、衷心より御礼申し上げます。総決起大会開催に向け、元通産大臣深谷隆司先生ご来訪を各所で伝え、宣伝カーでも広報いたしました。当地では話題になり、報道各社からの問い合わせもある中、440席用意した会場に座りきれぬほどの盛況となりました。ご出席の皆様からは「演説に聞きほれた」「地元の代議士に比べ、オーラが違う」「次回は?もっと長く聞きたい」等々、大変喜んでいただきました。結果は若い順に千票の差がつき落選となりましたが、4ヶ月で得たものは多く、必ずや今後に生かして参る所存です。先生は慌ただしいスケジュールに加え、満足な対応も出来ず、お礼もお受け取りいただけず、申し訳なくお詫び申し上げます。(中略)ご恩は生涯忘れません」。いい人を落として無念、私からは「しばらくはご家族と悠々とお過ごし下さい」と書いて送った。

 来年は統一地方選挙、参議院選挙がある。後輩のために全力投球しなければならない。9月で83歳になるが、元気一杯、まだまだ働くぞと秘かに力んでいる。



第769回「憂鬱な季節」

 深谷隆司の言いたい放題第769回

 「憂鬱な季節」

 夏が嫌いなわけではないが、西日本豪雨による大被害、台風、何よりもの連日の酷暑と続くと、さすが元気一杯を誇る私も憂鬱になる。気の滅入ることも多いい日々だけに、書けと言われても簡単に書けない「鬱」という字までわずらわしい。


 8月3日、長野県岡谷市の県議補選の応援に出かけた。総決起大会は「深谷元大臣来る」の前宣伝の故か?450人を超える満員盛況、久しぶりに私も熱弁をふるった。

 竹村安弘候補は私の青年局長時代から親しい後輩で、誠実で律儀、市議を2期つとめ議長も経験した、まさに県議にふさわしい人物で、私は孫安希与と共に意気揚々と臨んだものだ。

 しかも岡谷市には深い想い出がある。43年もの前になるが、市長選挙で現職市長だけが手を挙げ、無競争になるところ、若い人たちから推されて35歳の林泰章氏が出馬することになった。私は彼らの熱い依頼を受けて、党の反対を押し切って応援し、逆転当選させたのだ。私は39歳の働き盛りであった。以来、彼は市長を5期も勤めた。

 5日が即日開票日、残念ながら落選であった。翌朝の彼の声を聞いても慰めの言葉が見つからなかった。この歳になって、しかも他人の当落に眠れぬ夜を迎えようとは・・・、ああ、選挙とは空しいものである。


 このところ世間の話題を集めているスキャンダルのなんと多いことか。

 馬鹿息子を税金を原資に裏口入学させた前代未聞の文部官僚、その大学は女性を入れたくなくて全員一律減点していたという時代錯誤のお粗末・・・。

 アメフトで不当なタックルを強制し怪我をさせた前監督、そこから日大理事長をめぐる使途不明金などの疑惑問題までが浮上した。第三者委員会が報告書を出したが、その前に「俺に歯向かった奴は居なくなる」と反省の色もない。一切の説明もなく雲隠れしているが、本当は小心者に違いない。

 日本ボクシング連盟の終身会長とかいう男のふざけた言動はなんだ。アスリート助成金の不正流用と隠蔽工作、奈良判定といわれる不正審判強要、ロンドン五輪金メダル村田選手のプロ入りに猛反対し、所属事務所から2000万円も払わせたワンマンぶり。 反社会的人物との交流も問題になっているが、あの不逞な態度、服装、サングラス、その心根まで、「やくざ」そのものではないか。

 こうした一連の問題処理に当たるのが文部科学大臣、せっかく作ったスポーツ大臣なのだが、なんとも歯切れが悪い。「教育上よろしくない」と断固たる態度をとるべきだ! ああ、なんと憂鬱な季節か・・・。