第861回「世界の安倍評価と日本のマスコミ」

 深谷隆司の言いたい放題第861回

 「世界の安倍評価と日本のマスコミ」

 安倍首相の辞任会見後、法の支配や自由貿易を守る世界の有力指導者としての評価が相変わらず高いことを喜んでいる。トランプ大統領に頼られ、熱心に安倍首相の話に耳を傾ける姿を見て、ドイツのメルケル首相は「猛獣使い」と評した。仲の悪い米欧指導者が共に「いないと困る」と言ったが、アジアだけでなく中東や欧州情勢についても意見を求められ尊重された。このような指導者はかつて日本に居なかったのではないか。

 2015年に首相は70年談話を発表した。「子孫に謝辞を続ける宿命を負わせてはならない」と強調し、以来、歴史問題に謝罪や反省を求める中国の要求に一切取り合わず、彼らの歴史カードを封印した。辞任会見後、中国の環球時報の社説で「日本は私たちが味方にする必要のある国だ」と書いていた。

 ところが日本のマスコミはどうだ。辞任記者会見の時、約8年間の健闘をねぎらったのはただ1人(中国新聞)だった。去り行く首相に感謝やいたわりの言葉一つ掛けられずに、社会の営みを取材し、人間の心の痛みや喜びが伝えられるのか。テレビのワイドショーもお粗末で相変わらず安倍批判だ。大体、あれだけ何人ものコメンテーターが必要なのか。専門家を呼んでもあまり語らせず、素人常連コメンテーターが口角泡を飛ばしている。あきれたものだ。

 しかし、国民は先刻ご承知で、辞任表明直後の世論調査で安倍支持率急騰、日経新聞55%、なんと朝日新聞では内閣評価71%に跳ね上がっていた。

 国内政治の評価も高い。紙面の都合で後に譲るが、思えば「中興の祖」と言うべき立派な首相であった。私は心から敬意を表している。


                

第860回「安倍総理辞任に思う」

 深谷隆司の言いたい放題第860回 

 「安倍総理辞任に思う」

 28日午前中、千葉の溝部さんから「安倍総理が辞任すると言われているが実際はどうですか」との電話があった。「いえ、そんなことはありません」と答えたものの、特に身近な人の動きから総理の容体が悪いとかなり前から感じていただけに、知らないふりをするのがつらかった。

 コロナ騒ぎでテレビを見る機会が多かったが、毎日、悪口雑言に近いコメンテーターの発言が続き、これでは体に影響するし、支持率も下がると切歯扼腕したものである。

 2007年2月23日、私は予算委員会で自民党を代表して安倍総理に質問した。テレビ中継もあり、拙著「明るい日本を創る(角川学芸出版)」でも書いたが、当時流行っていた「千の風になって」を引用し、天下を目指し病に倒れその機会を失った厳父安倍晋太郎先生が泉下で見守っておられる。悔いのない政治を進めてほしいと激励したものである。

 ところが第168回国会で本会議が始まる直前、大島国対委員長が「深谷さん大変だ、総理の体調が悪くて辞任になると」と飛んできた。あの光景は忘れられない。

 病を克服して再び政権を得て、歴代最長記録となったが、また潰瘍性大腸炎を再発し5時からの記者会見で辞任の経緯を述べられた。

 政治家の道は厳しい。どんなに成果を上げても、その時に国民から褒められることは少ない。正しい評価はずっと後になって下されるのだ。

 体が悪くて辞任するのに立ったままにして、だらだら質問する記者に優しさはないのかと苛立った

今はただ「ご苦労様でした。体を休めてください」と言うのみである。



第859回「世の中おかしくないか」

 深谷隆司の言いたい放題第859回

 「世の中おかしくないか」

 17日、安倍晋三首相が日帰りドックを受診した。第一次安倍内閣の時、病に倒れて政権を降りたが、まさにその時現場に居ただけに心配している。

 国を担うということは大変な重圧だが、多くの人はそんなことに無頓着で、特にテレビ等マスコミはここぞとばかり、国民の不満や不安をあおっている。

 過日は東京都医師会会長がコロナ禍は安倍政権の失政であるかのように激しく吠えていた。今日のテレビ朝日「大下容子ワイドスクランブル」で、珍しくコメンテーターが、最初格別な動きもしなかったのに今頃勝手なことを言っている旨、批判していた。

 東京都が重症者数を故意に少なく発表していることが分かった。東京の失策もみな政府の責任にすりかえられてきただけに腹立たしい。

 コロナによる死者は世界の国々に比べてはるかに少ない。米国で17万人、英国で4万人、ドイツでも9千人を超えているのに日本は1100人台に踏みとどまっている。4~6月のGDPは年率換算で27.8%、欧米に比べて確実に低い。ひいき目で言うのではないが、政府はかなり頑張っていると私は思っている。
 野党は臨時国会を開けと騒いでいるが、どうせ彼らのやることは提案や協力ではなく、言いたい放題、野党の見せ場を作るだけだ。立憲民主党と国民民主党の合流劇は茶番で、選挙のための数合わせと政党助成金の取り合いの野合ではないか。

 国難ともいうべき今、国民こぞって知恵を出し合い協力し合っていかなければならないのにそんな動きは見られない。世の中、どうもおかしいと考えているのは私一人ではないと思う。


 今週の週刊ポスト、東京五輪「やる派」「やめる派」実名大激論、不肖私も出ているのでご覧あれ。