第738回「純な、晴れやかなことば」

 深谷隆司の言いたい放題第738回

 「純な、晴れやかなことば」


劇団を指揮し、「ゴロゴロ会館」などで、かつての浅草で流行った昔風の芝居を演出興行する友人がいる。私が書いた「本当はすごい日本人(幻冬社)」を贈ったら、いかにも書きなれた、齢を感じる素敵な文字で早速丁寧な手紙を送ってくれた。

「本当はすごい日本人」拝読しました。日本人の精神史として理解しました。鉄道の線路の図のようにシロとクロが継っているように、歴史のなかで知らなかったことと知っていることが交錯しています。それをきちんと整理されて、知らない事やおぼろに記憶していたことが判って、はじめて輪郭がはっきりしました。深谷さんの宇宙は、こうした歴史を紡ぐ作業をされて構築していったものと理解しました。

小学校四年の私は田舎の学校で、当時東京から来た(疎開された)国語の先生に、日本人はこうなんだと力説されたことを詳細に記憶していますが、それこそ深谷さんが力説されている日本人の精神力の美しさを憧憬をもって説いてくれ、私はひどく感動したものでした。

あれ以来、日本人の素晴らしさを説く人に出会ったことがありません。純な、そして晴れやかなことばに、久しぶりに出会いました。ありがとうございました。

前文は省略したが、学童疎開で行った信州湯田中でのこと、昭和20年大空襲の凄まじい戦争のことなどが瀟洒な文で書かれていた。

同世代の友人たちは、一人ずつ欠けていくようにこの世を去っているが、この手紙を読みながら、過ぎ去った時代を振り返り、共通の思いを抱いている友人の心を感じ、思わず胸が熱くなった。


今日(1017日)の新聞を見ると各社とも「自民党は300議席をうかがう」など、威勢のいい記事が躍っている。衆議院の終盤情勢の調査の結果だが、われわれにとって決して嬉しい記事とはいえない。「褒め殺し」ではないが、投票前のこんな予想は迷惑千万で、逆に支持が退いてしまうおそれが出て、かえって心配が募るばかりなのだ。

「希望の党」は小池知事の無責任な言動で急速にしぼんでいることは確かだが、一方で「立憲民主党」が同情票を集めて野党第一党かと言われている。

私の地元で辻清人候補が頑張っているが、ここでは共産党と組んだ立憲民主党の候補が侮れない動きになっている。希望の党の反自民の層があちらに流れているとも言われていて、油断ならない。

北朝鮮の脅威など、日本の安全が脅かされている時、リベラルとは名ばかりの共産主義勢力に負けてはならない。

自公連立の安定した政権をしっかり構築すること以外に、日本の安全は守れない。

自民党都連の選対総本部長として全都の選挙の指揮をとりつつ、地元の2区辻清人候補、14区の松島みどり候補の当選のために、今必死の努力を重ねている。

連日、多くの聴衆に囲まれながら、純な、晴れやかなことばを意識しつつ、獅子吼している82歳なのである。



第737回「盛り上がりのない選挙」

 深谷隆司の言いたい放題第737回

 「盛り上がりのない選挙」


私など関係のある者達にとっては、この選挙、必死に準備を進め、頑張っているが、どうも全体的に見て、盛り上がりに欠けているような気がする。

野党や一部マスコミが、森友・加計学園問題隠しなど、解散の意味を矮小化して、大儀が無いと連呼しているからだ。

日本記者クラブ主催の党首討論会を見たが、その内容は全くひどいものだった。毎日新聞の倉重編集委員など、安倍総理の質問をさえぎりながら、「加計学園問題について何の反省もないんですか」と傲岸不遜な態度で詰め寄っていた。

ここ数ヶ月、国会で不毛な質問が続いたが、理事長が友人であることで行政的な厚遇を受けたと証明された事は一度もない。事実の裏づけもなく反省を強いる記者の姿を見て、「あんたは何様か」と腹が立った。彼等は国民の代表でもなんでもない。マスコミは社会の木鐸といわれてきたから、それで大きく勘違いしているのだ。

大儀がないというが、北朝鮮をめぐる緊迫した危機を思うと、この国を守れるのは誰なのか、どの党なのかと今国民に問いかける必要がある。

北朝鮮は6回目の核実験を行った。広島の原爆の10倍以上の威力だ。水爆かとの予測もあるが、ならば更に大きな脅威だ。中距離弾道ミサイルは約3700キロも飛び、米国領土に届く。極東有事、日本の危機が今そこにある。

私は自民党都連の選対総本部長になっているが、胸に「日本を守り抜く自民党」のシールを貼って演説している。国家国民の安全と命を守るためには国民の大きな支持が必要だ。その強力な支持を背景に、初めて世界に向かって北朝鮮の無謀な行動を抑えるための発信が出来るのだ。日米同盟強化、安全保障、防衛力の増強、そして国際的な外交など、日本の危機を救うためにやるべき仕事が山積している。日本を守り抜くために国民の信を問う、これこそ大儀なのである。

又、小池知事がパフォーマンスで政界を混乱させている。希望の党を作って代表に納まり、政権交代と言う。しかし、自分は出馬しない。総理候補不在は異例、旗印のない戦いは無責任だ。民進党を吸収した希望の党は第二民進党に過ぎない。にわかづくりだから独自の候補も、はっきり言って素人ばかり、碌でもない顔ぶれだ。

三都物語と称して、大阪の松井知事、愛知の大村知事と揃って見せたが、希望の党の顧問と発表された大村知事、全く承知していないと反論、事務局のミスと即日訂正、銀座での街頭演説には格下の名古屋河村市長を連れてきてごまかす有様だった。騒いではつまらぬ幕切れ、いつもの小池劇場、いい加減にして欲しい。

10日、辻清人候補の出陣式で中央、台東、文京区と私は飛びまわり熱弁をふるった。ここでの盛り上がりは最高、なんとか成果を挙げたいと必死だ。

大事な日本を守るために、老骨に鞭打って12日間獅子吼する決意である。



第736回「都知事を踏み台にする自分ファースト」

 深谷隆司の言いたい放題第736回 

 「都知事を踏み台にする自分ファースト」


小池都知事は新党「希望の党」を立ち上げ、自ら代表におさまった。

本人が出馬するのか、目下は否定しているが、党名を2月に商標登録するなど用意周到な小池氏、おそらく「周囲から推されて・・・」と、最後は名乗りをあげるのではないか。おまけに30日には大阪の松井知事、愛知の大村知事と会談をもち、共通政策で合意したと称しているが、3人揃って知事を辞めて国会に出馬するのではとの噂まで流れている。

民進党の前原代表が党を解党してまで希望の党との合流を図ったが、小池氏からリベラル派排除と宣言されて、話が違うと大騒ぎ、それでも大挙公認になるのだから数からいって「第二民進党」みたいではないか。「日本のこころ」といった消えそうな党も加わったが代表の夫が公認になれずあわてている。政策も信条もなく、ただブームに乗ろうとまるで「駆け込み寺」の有様だ。

政治家の「良心」「愛国心」はどこに消えたのかと悲しくなる。

それにしても小池氏、肝心の都知事の仕事を放り出すのか。都議選に勝利し、すっかりブームとなったが、この1年、何の成果も残していない。オリンピックもそうだが、何よりも豊洲市場問題は全く未解決のままではないか。豊洲市場は維持管理などで1500万円かかる。業者の損害補償を合わせれば現在でも55億円の都民のお金がドブに捨てられた状態だ。しかも先の見通しさえ皆無なのである。

都知事を踏み台に、国政進出を図る姿はご本人の上昇志向を満たすだけで、都民国民のためという大義は見当たらない。


30日、自民党都連選対本部が発足し、鴨下一郎都連会長が選対本部長になってスタートした。ところが支部長常任総務会で、その上に選対総本部長がおかれることになり、なんと私が任命された。929日、82歳の誕生日を迎えた老人にどこまで働けというのか戸惑うばかりだが、こうなったら全力を尽くすしかない。大勢の記者団、カメラに囲まれて早速記者会見に臨んだ。朝日新聞はネットで詳細報道、いくつかの報道の中で、ここでは産経新聞の記事を紹介する。

選対総本部長に就いた深谷隆司元通産相は希望の党を中心とした野党再編の動きについて「政策や意見が一致しない人達が集まった烏合の衆では立派な政治は出来ない。ブームに流され、政策も意思も一致しない集団が政界で力を持てば失敗を繰り返す」と酷評した。