第714回「なんだか変」

 深谷隆司の言いたい放題第714回

 「なんだか変」


 46日、トランプ大統領と習近平国家主席との夕食会が終わった直後、米軍がシリア政府軍へのミサイル攻撃を始めた。友好ムードを演出し、米中会談が軌道に乗ったかに見えた時、これに水をさすような攻撃で、一体何故なのかと世界中の話題になっている。

 アサド政権が神経ガスによる凶悪な化学兵器攻撃を行ったことに対し、「最後の一線を越えた」とトランプ氏は怒りをあらわにしたが、「これが米本土に持ち込まれたら市民に大きな危害を加えかねない」との危機感からとも思われる。

又、一方で、核やミサイルの開発を続けている北朝鮮に、何も手を打たない中国に対して、単独行動も辞さないとの米の強い意思を示し、中国に圧力をかけたとも思われる。

実際、北朝鮮は弾道ミサイルの打ち上げを繰り返し行い、なんと6回目の核実験に向けた動きさえ観測されている。重大な危機に直面しているのはまさに日本なのだが、平和ボケしているから、マスコミも含めてこれを深刻に受け止める状況が見られない。

トランプ政権の今回の決意は、当然、北朝鮮の軍事的挑発はこれ以上許さないとする強いメッセージがこめられているから、北朝鮮への圧力、軍事的動きへの抑止力になることは間違いない。

安倍首相は「米国政府の決意を支持する」と声明を出した。早速、これに対する批判が続出したが、内容をよく読むと、苦渋の支持であることが分かる。

化学兵器の非人道性を前面に掲げ、米国の軍事行動ではなく、政治姿勢を支持するとなっているのだ。ミサイルや核に対して非力で、米の傘の中にいる日本にとっては精一杯の声明だと私は思う。

しかし、もうここまでくれば日本は、アメリカに頼るだけでなく自らの国は自ら守るとの強い決意のもと、どこまで可能かを含めて「自主防衛の体制」について真剣に議論しなければならないのではないか。

ところが近頃の国会は太平楽で、危機感が薄く、そんなことに無頓着だ。籠池問題で明け暮れし、野党はあわよくば昭恵夫人の問題から、安倍首相を総理の座から引き下そうと必死になっている。ピントが狂っていないか・・・。

国会での大臣はと見ると、法務大臣にしても防衛大臣にして不勉強で自信が無くしどろもどろの様子、あげくの果てには復興大臣のように怒鳴り上げて顰蹙を買う騒ぎを起こしたりする。確かに復興大臣への記者(フリーライター)の質問態度は最悪で、記者会見の場なのに、一方的な責任追及ぶりで、あれでは怒りたくもなる。しかし、その向こう側には国民が居るのだから、ここはぐっとこらえて、丁寧に説明するのが大臣の貫禄、度量というものなのだ。

最近、「なんだか変」と感じるこが多いが、そう思うのは私だけであろうか。


第713回「元気一杯」

 深谷隆司の言いたい放題第713回

 「元気一杯」


 孫達にせがまれて、今年2度目のスキーの旅、325日、湯沢のNASPAニューオータニで2日間過ごした。天気は上々、初日は私も勿論スキーを楽しんだ。

若干足腰の衰えは感じるものの、颯爽と滑り降りる?81歳、おそらくゲレンデの最年長者であったに違いない。夜はワイン、地酒とピッチも上がった。

 さすがに翌日は疲れて、いかにも老人らしくマッサージと温泉、読書で静かに過ごしたが、夕食はホテルから出されたドンペリ等で痛飲、家内はスキーならぬウイスキーであった。

それにしても長年の馴染みとはいいもので、ホテル支配人以下の応対は満点だ。なにしろ私がホテル・ニューオータニと関わったのは紀尾井町のホテル建設前のことである。その頃はオータニ庭園で、27歳で区議会議員に当選した時はそこで祝賀会が催された。当時、創設者の大谷米太郎翁は健在で、上野精養軒で行われた私たちの結婚式にはご夫妻で参加されていた。ずいぶん長い人生を歩んだものだと改めて思った。

帰宅すると中曽根康弘先生の誕生会の御案内が届いていた。515日だが、なんと白寿の祝い! まだまだ歳をとったなどと言ってはいられない。


既に書いたが、この間、都連の朝の集まりで自民党都議の皆さんに檄を飛ばした。「小池知事の人気にたじろいではいけない、私が都議時代、最大人気の美濃部亮吉知事に果敢に挑戦し、美濃部キラーと言われたものだ。その勢いがあったから、やがて国会に躍り出ることが出来たのだ。都民ファーストの会で候補者を70人立てるといわれているが、そんなに人材を出すことは難しい。現に自民党公認漏れや、当選出来そうもない落ちこぼれが候補者になっているではないか。頑張っているあなた達が負けるわけがない」。翌日の毎日新聞に写真入で私のコメントが載っていた。

27日、都議会の各委員会で自民党都議の激しい質問が相次いだと報道されている。都民のために果敢に戦うことは大事なことだ。

「築地市場で新たな土壌汚染が発見され、老朽化も含めてもう限界、待ったなしの状態だ」「震度6強の地震に築地市場は耐えられるのか」「移転中断で業者のみならず多くの都民が困っている。補償やランニングコストで莫大な税金が失われている」・・・。

一問一答形式にたじろぎ、知事はいつもの厚顔ぶりが消えていたように見える。オリンピックの会場をめぐり新たな提案と称し大騒ぎさせたあげく全ては元のまま、百条委員会も成果無し、東京大改革の具体的提案は一体どうなったのか。「大山鳴動してねずみ一匹」、このままでは都政の停滞を招き、困るのは都民ではないか。

今月発売の「プレジデント」に私の記事が載っている。タイトルは都政大炎上「そろそろ流れが変わる頃だ」。

更に元気一杯で頑張らねば、と思っている。



第712回「思うこと」

 深谷隆司の言いたい放題第712回

 「思うこと」


321日、朝8時から自民党都連都議選への必勝を期しての会が開かれたが、最後に私はいつものように檄を飛ばす役割での挨拶を求められた。


「私はずいぶん長い間政治の世界で生きて来たが、自民党都議会議員候補激励のために、こんな早朝から二階幹事長はじめ、党幹部総出の姿は見たことがない。厳しい状況の中、党本部が挙げて支えようとの姿勢が嬉しく、まず感謝したい。

 過日の都議会での自民党議員の質問は立派であった。ともすると批判を恐れ小池知事に激しく追及することを避けようといった傾向があった。しかし、豊洲市場移転延期について正規の手続きもなく、都議会の承認も求めず、勝手に小池知事が決め、そのために業界人に大混乱と損失を与えたことは大問題である。補償や豊洲市場維持費など、膨大な資金が必要になっているが、これはすべて都民の負担となる。まさに小池知事の失政で、これを都民のために鋭く追及することは当然で、堂々の論陣を張ったことは本当に良かったと思う。

 かつて美濃部都政の時代があって、当時の知事の人気は大変なものであった。しかし、数多くの問題点があったから我々は連日追及の手を緩めなかった。私は美濃部キラーと言われたものだが、意外なことに、こうした果敢な姿が都民の大きな支持になって、やがて都議会議員が大挙して国政に参加するという状況になったのである。都民のためなら批判を恐れず追求していかなければならない。必ず都民は理解してくれる。

 「都民ファーストの会」で70人も候補者を立てるという。そんなに簡単に人材を集められるものではない。現に自民党の公認が得られなかった人や、選挙に弱い人が推薦されているではないか。そんな落ちこぼれと比べたら、自民党候補者の方がはるかに立派だ。懸命に努力をしている君たちの姿を見ると、妙な風とやらで苦労している姿が気の毒で胸が痛む。

 どうか頑張って欲しい。自信と誇りを持って、地を這うような戦いをして必ず勝って欲しい。君達なら勝てる。私も含めてみんなで全力を尽くすことを誓って挨拶とする」と語った。


幹事長代理の林幹雄代議士が「久しぶりに深谷節を聞いて涙が出た」と声をかけてくれた。和泉ひろし都議(台東区)、中屋文孝都議(文京区)が「感激しました。頑張ります」と涙ぐんでいた。

高木自民党都議会幹事長が、「525日の北区支部大会に是非来てください」。丁度この日は、九州の小林県議の息子の仲人で、私は九州旅行中だ。しかし、せっかくだから急遽、飛行機の時間を変更して行くことにした。

忙しい日々となりそうだが、それが私の若さの秘密、と思っている。