第819回「天皇陛下即位東京都奉祝委員会で挨拶」

 深谷隆司の言いたい放題第819回

 「天皇陛下即位東京都奉祝委員会で挨拶」

 8月24日、中野サンプラザで奉祝委員会の設立総会が開かれた。私は顧問に就任し、代表で挨拶に立った。挨拶の内容は次の通り。

 「清々しく和やかな時代」にしたいとの願いを込めた「令和」の幕開けに、我々は素晴らしい新天皇陛下をお迎えした。この喜びを共にし、謹んでお祝い申し上げたい。

 私は1989年、昭和天皇の「大喪の礼」に国会議員として参列した。翌年、明仁天皇をお迎えした時、郵政大臣として「即位の礼」「大嘗祭」「園遊会」等、あらゆる行事に参列する光栄に浴した。」

 あの時は、天皇が崩御されてからほぼ1年間喪に服したから、自粛ムードで、世の中全体の空気が悲しく暗いものであった。この度は生前退位なので、即位の礼まで明るいお祝いムードが続く。

 その上、上皇陛下のお言葉も伺えた。「私を象徴として迎えてくれた国民に感謝する」「幸せであった」とのお言葉に、国民のために尽くされたお姿を振り返り、私は胸を熱くした。

 歴代天皇は、武力で天下を取った「覇者」ではない。「祭祀王」として、ひたすら国家の安寧と国民の幸福を祈られた。天皇は権威であって権力者ではないのである。このような国柄は世界に例がない。

 神代の時代から天皇の下、国民は「大御宝・おおみたから」と呼ばれ、国の宝として大事にされてきたのである。

 天皇のお仕事は、総理大臣の任命、国会召集など多岐にわたる「国事行為」がある。私の大臣時代の経験から言うと、毎週火曜、金曜に閣議があり、法律の公布や政令などを決定する。陛下は署名押捺されるため常に皇居で待機されている。これが前年だけで955件にのぼるから、これだけでも大変なことである。

 公的行事としては国会開会式のお言葉はじめ、例えば60回以上に及ぶ外国元首などの会見と、枚挙にいとまがないほどの数になる。更に災害地を直接訪ね見舞うなど、被災者を激励される機会も多い。

 その他にもわれわれが知らない皇室行事が続く。お体が心配だ。陛下のお体が常に健やかであられるように祈るのみである。


 日本の国は、皇室が国の中心に存在し、天皇を中心に国民が心をひとつにして素晴らしい歴史を織りなしてきた。

 歴代天皇は私利私欲無く、常に公平なお立場で国民を守って来られた。天皇を国民統合の象徴としていただくことを私達は誇りとし、この歴史と伝統の上に、新しい国づくりをしなければならない。そして大事なことは、天皇陛下の存在の大切さを次の時代を担う若い人達にしっかり伝えることだと思う。

 大会の帰途、靖国神社をお参りした。若い人の参拝が多かった。倅隆介は8月15日に高校と小学校に通う子供を連れてここを訪れている。嬉しいことだ。

 この日私の心は終日清々しかった。


第818回「はき違えた表現の自由」

 深谷隆司の言いたい放題第818回

 「はき違えた表現の自由」

 愛知県で開催された国際芸術祭の企画展「表現の不自由展・その後」がわずか3日で中止になった。以来、表現の自由について喧々諤々の議論が続いている。

 報道された内容を見ると、あまりに異常で中止は当たり前の事だと思った。

 昭和天皇の肖像を大写しにしてガスバーナーで燃やし、燃え残りの灰を足で踏み潰すシーンがあるという。わが国の「国民統合の象徴」である天皇の人格を犯す内容など、とんでもない事で、抗議が殺到するのは当然のことである。

 肖像を燃やす行為はヘイト(憎悪)で、他国の大統領の写真だったら侮辱や冒涜として大きな国際問題になる。もっとも非常識な韓国なら通用するかもしれないが・・・。

 あるいは元慰安婦を象徴する少女像もあって、これは悪意に満ちた反日プロバガンダである。明らかに特定の政治性のあるヘイトだ。


 なんとこの大会に愛知県が約6億円、名古屋市が約2億円と公金を投入している。文化庁の補助金対象事業にも採択され約7800万円が補助予定額となっていた。国は県の交付申請をこれから改めて精査するようだが、中身も調べずに国民の血税を平気で渡す役人たちの根性に腹が立つではないか。

 珍しく河村たかし名古屋市長が展示中止を求めたが、実行委員長代理の立場で挨拶し歌まで歌っていたという。「内容を知らなかった」といくら言い訳しても、その責任と罪は大きい。

 一番のアホは、実行委員長で事実上の主催者である愛知県の大村秀章知事だ。「表現の自由を保障した憲法21条に違反する疑いが濃厚だ」と嘯くが、一方で12条には、憲法が国民に保障する自由と権利について「これを濫用してはならないのであって、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ」と記している。判例を引くまでも無く表現の自由は無制限では断じてなく、相手を傷つけない事が絶対条件なのである。

 大阪府の吉村洋文知事は「大村知事は辞職相当と思う。知事は安全上の理由で突然中止したが、芸術を名乗ればなんでもありと言わんばかりであったのに、表現の自由が脅迫や抗議に安易に屈していいのか」とその矛盾を指摘している。正論だ。

 天皇の写真を燃やすような映像の展示は、多くの国民を不快にさせただけではなく、それが行政のお墨付きとなれば、天皇についての誤ったイメージが海外に広がりかねない。

 自由は崇高なもので民主主義社会においてもっとも大切だ。それだけに節度と常識が大前提だ。

 関係者の猛省を促したいものである。



第817回「悪口雑言、下品な文大統領」

 深谷隆司の言いたい放題第817回

 「悪口雑言、下品な文大統領」

 日本政府がホワイト国から韓国を除外する事を閣議決定した事で、文大統領、「事態を一層悪化させる無謀な決定、加害者である日本が、盗人たけだけしく大声を上げる状況は座視しない」と口を極めて日本を非難した。この国は気に入らないと他国の国旗を焼いたり、不買運動でロゴのある商品を踏み潰したりする。品がないことこの上ないが、大統領自身がこんなに下品なのだからやむを得ないということか。

 一体、日本の政治家の誰が大声を上げているというのか。ただ淡々と対応しているだけなのだ。


 ようやく多くの人が理解してきたが、「ホワイト国」とは、大量破壊兵器の拡散の恐れのない友好国に、3年間、輸出品について1回1回審査をやらなくてもいいという優遇措置である。日本は27カ国を対象にしていたがアジアで唯一韓国を加えていた。日本企業と密接なつながりのある台湾や東南アジア諸国はホワイト国では無い。

 ところが近年、韓国では軍事転用の恐れのある物資の管理体制に不備があることが明らかになってきた。生物・化学兵器を含む大量破壊兵器転用可能な物資をシリアやイランなどに不正輸出、韓国政府はこれらの企業に行政処分を行った。なんと今年3月までの処分対象は142件に上り、これは氷山の一角に過ぎないとも言われている。最初決めた3品の内、フッ化水素はアラブ首長国連邦に密輸されていた。これではホワイト国からはずされて当然なのである。

 今回の措置は許可の手続きを本来原則の「個別許可」にしただけで、禁輸措置や追加関税といった新たな輸入制限では全くないのだ。

 今まで日本政府の対韓外交は必要以上に遠慮ばかりしてきた。それをいいことに文政権は反日運動を続けてきた。もうこれ以上、韓国の日本に対する甘えは許されない。今度の決定は全く妥当なものなのである


 告げ口外交が得意な韓国は、早速アメリカに仲介を頼んだ。しかし、輸出管理をどう運用するかは主権国家として日本が決めるべきもので、アメリカの仲介を受ける話では無い。アメリカの高官は「文政権が日韓の信頼関係を破壊し、韓国国内で反日感情を煽ること」に懸念を表明している。

 国交の基盤である日韓請求権協定に反し、慰安婦問題でも日韓合意を一方的に破る。自衛隊機には火器管制レーダーを照射、天皇に対する不遜な発言・・・そんな反日行動を続けながら特別扱いは続けろとは虫のいい話だ。

 韓国はもはや友好国では無い。これを機会に日本は不退転の決意で臨まなければならないと私は思っている。