第846回「人脈」

 深谷隆司の言いたい放題第846回

 「人脈」

 長い間生きて来ると人脈が広がる。私の場合政治家として50年も歩んできたから素晴らしい人脈に恵まれている。それを自分のために活用するのではなく、他人の為に活用できることは愉快ではないか。

 日本病院家具協会に所属する友人から、「病院から出される寝具等の消毒の一部を業者に依頼する旨の通達があったが、とても対応が出来ない」と連絡がきた。早速、辻清人衆議院議員に厚労省、特に大臣に陳情せよと連絡したが、すぐに返事があって「第一次消毒は病院が行うから感染等の心配はない。医療関係者の手が足りないので、あとは業者の協力を得たい、早く正常に戻すので深谷先生によろしく、との加藤大臣からの伝言もありました。」辻代議士は自民党政経塾塾生で私が選んだ後継者だ。

 院内感染者が多発した墨田区の山田記念病院、都議会議員時代に私も縁があったが、力を貸してほしいと依頼があった。選挙区である松島みどり衆議院議員、元秘書の中屋文孝都議会議員にすぐ対応するように指示、中屋君は墨田区の川松真一朗都議にも声をかけてくれた。その日の内にそれぞれの議員が直接病院、東京都と協議、なんと即日東京都から300枚の防護服と大量のマスクが届けられることになった。

 台東区は永寿総合病院で多大な感染者、死者を出したが、服部征夫区長と連絡、石塚猛議長ら自民党区議団が協力して、この1週間、感染者ゼロとなっている。

 この他にも枚挙にいとまがないが、人脈とはありがたいものだと改めて思う。いわば人脈は私の財産、大切にしていきたいものである。



第845回「緊急事態宣言延長」

 深谷隆司の言いたい放題第845回

 「緊急事態宣言延長」

 56日には一応の目安がついて、少しは自由を取り戻せると楽しみにしていたが、さらに今月いっぱい延長となって、一気に閉塞感が高まった心境だ。

 専門家会議の意見に従った形だが、率直に言って違和感を覚える。政府が専門家会議を設置したのは214日だが、医学的見地から助言を行うのが目的で、あくまで「黒子」に徹するはずであった。しかし、最近はまるで政治判断を左右する存在となっていないか。

 政府として大事なことは、感染症対策と社会経済活動の両立を図ることだ。

経済的損失は人命と無関係ではない。男性の場合、失業率が1%上昇すると10万人当たり約25人、自殺者が増加するというデータもある。

 期間延長は日本企業の経営環境を一段と悪化させ、その経済損失は45兆円と試算されている。二律背反ともいうべき難しい対応が必要だが、専門家会議だけに頼りすぎず、政府は大局的立場に立って今何をなすべきかを判断し、自信をもって国民に訴えるべきだ。

 テレビは相変わらずかまびすしい。こんなに評論家やらがいるのかとびっくりだが、その政府批判が連日茶の間に流れて、それが世論となっていくことに危惧を抱く。未曾有の国家的危機、国難ともいうべき時、大事なことは国を挙げて協力体制を作っていくことではないか。



第844回「マスコミ余聞(こぼれ話)」

 深谷隆司の言いたい放題第844回

 「マスコミ余聞(こぼれ話)」

 週刊ポストの取材を受け、確か24日発売と聞いたが一向に雑誌が送られてこない。ボツになったにしては連絡もないのでいぶかしく思っていたら、仙台の竹内さんや和泉区議ら大勢の人から「見ました」と連絡がきた。

 慌てて買いに行ったが、その「見出し」を見て驚いた。2頁に及ぶ大見出しに「聞く耳持たぬワンマンぶりに政界の重鎮たちが命懸けで吠えた」「亡国宰相に告ぐ 言わずに死ねるか」とあったのだ。そんなおどろおどろしい問題についての意見を求められた覚えはない。

 私にちょっとした勘があって、「インタビューでなく質問を書いてほしい、それに私のコメントを出す」ということにしたので、私のコメントは意思に反する内容でなくそのまま載っていた。その点は幸いだった。

 私以外の重鎮?は山崎拓氏、亀井静香氏、藤井裕久氏、平野達男氏で、名うての安倍嫌い、「何もやらない安倍のままなら、日本は死滅する」など過激な見出しが並んでいた。


 私のは、「小池知事には自分のアピールよりやるべきことがある」というタイトルで、制度上不可能な「都市のロックダウン」を喧伝し、緊急事態宣言を出すよう首相に何度も要求、そのたびに記者会見した。政府を抵抗勢力に見立てて世論に訴える「劇場型政治」でヒロイン役を演じ、その上、都知事選をにらんで本人出演CMまで何度も流した。「自分のPRでなく、都民のためにやるべきことをやってほしい」と訴えたのだ。

 国政については「国民が大きな不安に陥っている中、最も必要なことは首相が先頭に立って敏速な対応を打ち出すことだ」「命を守ることと経済を安定させること、これからの政治に求められる課題は多い」と結んだ。

 一つ間違えると過激な連中と一緒にされるところだった。もっとも彼らも昔の懐かしい愉快な私の友人たちだ。元気でなによりといった思いである。あの頃は異色の議員が多くいて楽しかった。今はみんなこじんまりとまとまった感じで面白くもなんともないが・・・。

 この危機的な時代、自民党都連最高顧問として出来ることは、後輩政治家を叱咤激励し、適切な助言を与え、政権を支えて国民に寄与することだと思っている。


 それにしても退屈な日々だ。手帳は白紙が続いている。百田尚樹氏の言うように、寿命というタイムリミットがある中で、無駄に消える時間と対峙している。必死に本を読む、新聞は隅々まで目を通す、予定にないのに、あれこれと思案してパソコンにむかう。

 あとはテレビだ。毎日こんな程度のつまらない番組だったのかとあきれる。とくにNHK番組がつまらない。テレビのワイドショーは不必要な人がぞろぞろ並んでいたが、今は感染予防で間の抜けた配置、専門家でもわからない問題に素人が口角泡を飛ばしている。悲観論と政府批判ばかりだが、テレビ業界だけはコロナバブルに沸いているのだ。

 友人たちが心配して電話や手紙を送ってくれる。家族に恵まれている。私はやっぱり幸せ、ありがたく思わねばなるまいと自分に今日も語っている。