第742回「トランプ大統領歴訪で見えたこと」

 深谷隆司の言いたい放題第742回

 「トランプ大統領歴訪で見えたこと」


2回にわたるゴルフプレーで安倍首相とトランプ大統領が何を話し合ったかは表明されないことになっている。しかし、同行の松山英樹氏と離れた場所で、北朝鮮の危機等に関して本音の深い話をした事は間違いない。それだけでなく、かねてから安倍首相が主張してきた「自由で開かれたインド洋地域推進」についても話し合われたと思われる。中国の軍事支配が進みつつある南シナ海で、フリーでオープン、法の支配、航行・飛行の自由を確保することは極めて日本にとって重要なことだ。結局これが合意されたが、「ゴルフ会談、侮るなかれ」というべきか。

いずれにせよ、一連の行事で見せたものは日米同盟の強固さで、「日米関係に付け入る隙がない」ことを世界に示したことは大成功であった。

一方、韓国訪問はどうか。文大統領は北朝鮮との対話路線「融和路線」や、中国との関係改善に動くなど、昨今、アメリカ側の不信を買っている。

米韓同盟や日米韓の対北朝鮮連携に亀裂を入れようとしている中国の策動に安易にのる文政権への不信感は大きく、今回のアジア歴訪では当初韓国訪問を見合わせる案も出ていたくらいである。

こうした不信感を解消するため、文大統領は史上初めて在韓米軍がある基地でトランプ大統領を迎えるなどのサプライズを演じた。しかし、前線の将兵らと分かち合う時間に割り込んだと全くの悪評で、動画撮影をしていた韓国側報道官が「トランプ氏を撮るな」と制止されるなど、全くの醜態ぶりであった。

2者会談も26分で終了、通訳を除くと10数分に過ぎず、国会演説もリップサービスに終始し、結局数十億ドルに上る先端兵器を押し付けられる商談で終わった。

7日に開かれた晩餐会では、島根県隠岐の島の竹島付近で取れた「独島(トクト)えび」(彼等が勝手につけた名前)を使った料理を出し、わざわざ大統領が説明をつけ、更に元慰安婦まで呼んでトランプ氏と抱き合わせる演出まで見せた。

竹島は韓国が不法に占拠している日本の領土だし、慰安婦問題は「最終的で不可逆的に解決した」との日韓合意がある。緊密な日米関係に水を差し、米韓の距離を縮めることを狙ってのこうした陳腐で幼稚な動きにはただあきれ、怒りを覚えるばかりである。

私は文政権に対してブログで痛烈に批判し、これを取り上げた夕刊フジ(920日)が、深谷隆司元通産相激白「韓国文政権は狂気の沙汰 同じテーブルに着くのは、辞めていい」とのタイトルで話題になった。

全くいやみな今回の様子に、その思いを一層強くしている。

余談だが、韓国の親友金雲龍氏から先月、世界テコンドー大会への招待状が届いた。韓国批判している最中だから、「都合が悪くていけない」と電話でお断りを入れたが、久しぶりに元気な声で近況を語り、「大会に来られないのは残念だが年内に私が訪問する」との返事があった。

その次の日、嫁が大慌てで「死亡欄に金氏が載っています」と新聞を持ってきた。見るとなんと「老衰」と書いてあるではないか。そんなことってあるのか、あんなに元気で話したのに・・・、私はただ絶句するばかりであった。

本当に韓国とは変な国だ。日本と親しい人は次々と排斥さている。

今度のトランプ氏歴訪で見えたもの、それは今の韓国はやはり信頼できない国、決して同盟国とはいえない国ではないか、ということであった。



第741回「選挙で見える人物像」

 深谷隆司の言いたい放題第741回

 「選挙で見える人物像」


慌ただしく選挙は終わった。自民党が圧勝したが、マスコミは何故か「一強支配」と称して批判を繰り返している。日本のおかれている現状を見ると、よほど政治が安定していないと危機を乗り越えることは出来ない。「一強」だからこそ安定的な政治を遂行できる訳で、これがけしからんというのは筋が違うと思う。もっとも、「一強に胡坐をかくな」という意味なら、これは大事な示唆で、拳々服膺、安倍政権は決して奢ることなく、国家国民の為に粛々と政治を進めていかなければならない。


私は50年という長い間政治家として生き、今も深い関わりを持って暮らしているが、選挙ほどその人物像が明らかになる時はないと思っている。今回の選挙もその後先で、様々な人物の実態が明らかになった。

なんと言っても一番実像が見えたのは小池百合子都知事である。都知事選挙、都議会選挙まであれほど輝いていたものが、実態がわかって今はみんなからすっかり嫌われてしまった。

彼女はいつも権力者のそばに寄り添い、それを土台に自らをステップアップさせてきた。細川首相、小沢一郎幹事長、小泉純一郎首相、今は批判しているが安倍首相には大臣に抜擢されていた。

しかし、都知事当選以降、彼女自身が権力者そのものになった。初めての経験だけに、権力者のありようがわからない。何事も自分で出来ると考え、他人の声に耳を傾けず全てを自分で決め、いつの間にか独裁者になってしまったのだ。

都民ファーストの創立メンバー2人が離れた。一切、相手にされない状況に置かれ、小池氏に会えないだけでなく連絡もメールばかりだったと嘆いていた。

都知事の仕事もロクに果たせぬまま、今度は国政に参加と「希望の党」を作ったが、負けそうだと判ると自分は出馬しない。これを勝負勘が強いというのか・・・。しかも、民進党の中で気に沿わぬ人は入れないと「排除の論理」を強調する。「排除」など過激な言葉は一般に使われない。「暴力団排除」ぐらいしか思い当たらないのだ。まさに正体見たり、ではないか。

前原代表との2人の会談で何を話し合ったのかは全く不明だ。彼女は「情報公開が無い」といつも安倍首相を批判していたが、そんなことなどどこ吹く風の密室政治だ。

旧民進党の面々も自分の当選を考えて周章狼狽、希望の党に参加したものの、今になれば侃々諤々、文句の言いたい放題で大混乱である。

漁夫の利は枝野氏率いる「立憲民主党」で、すっかり同情票が集まって大勝した。彼等も最初は合流を当てにしていたのに、駄目になると「意志を貫く」ときれいごとで終始している。第一、何を政策としているのか判らない。共産党と組んだ完全左派で、リベラル(自由主義)とは程遠いことだけは明らかだ。

今回の離合集散劇を観ると、皆自分本位、バッヂ欲しさだけで、そこには政治家として絶対に必要な愛国心のかけらも見えない。

選挙は候補者の政策や信条よりも、有権者の、その時々の「情緒」で決まるといわれる。いわゆる「風」だが、そんな安易なことでいいのか。ここにも多くの問題があることを指摘しなければならない。

戦い終わって、地元の辻君も松島さんも、そして都連全体も大勝利したのだが、なんだか私の心の中には空しさだけが残っている。




第740回「戦い済んで・・・」

 深谷隆司の言いたい放題第740回

 「戦い済んで・・・」


22日投票が済んで、8時、NHKの第一報で当確が決まることが判っていたので、墨田の松島みどり候補の事務所に倅と和泉君とで駆けつけた。石塚、石川台東区議も来てくれた。開票と同時に万歳が出来るのはありがたい。私の音頭で高らかに勝利宣言をしたが、この様子がテレビに映ったと皆から喜ばれた。

台東区の3分の1が第14選挙区になって、初めて墨田・荒川区の人たちと松島応援に入ったが、新しい友人、御婦人たちの深谷ファンも出来て、これからが楽しみだ。

自民党都連選対総本部長として東京全体の総指揮をとってきたので、早速本部に顔を出す。鴨下一郎氏、萩生田光一氏、菅原一秀氏ら当選者が次々と顔を出す。下村博文氏、斎藤健氏、大西英男君など当選者に電話で祝意を伝える。先の都議会議員選挙で歴史的な敗北を喫したが、今回は首都東京を我々が席巻した。

小池ブームはわずかな時間で消滅、どんな言い訳も通用しない。1年余、都政で何の成果もあげられず、それどころか豊洲市場の移転問題では大変な額の税金を損失し、なお先の見通しも立っていない。希望の党を立ち上げて代表になったが、愚かな民進党を分裂させただけ、形勢が悪いとなると自らの立候補も取りやめた。政権交代を主張しながら旗頭の居ない戦いをするなど無責任のきわみ、自分の上昇志向ばかりが目立ってあきれるばかりだ。これからも都民ファーストの会を中心にワンマン都政を敷くつもりだろうが、都議会自民党が都民第一の気迫で是非頑張って欲しいものである。

各社の出口調査で辻候補の当選は判っていたが、NHKの発表がすっかり遅れ、当確が出たのは11時過ぎであった。大勢の応援者を長いこと待たせたので、私は中継放送のように次々と話題をふって笑わせ、退屈させまいと苦労した。

辻君が駆け寄ってきて私に抱きつく、バンザイの声に今までの全ての苦労がかき消えた。 彼がみんなの支えに感謝し、更に成長して活躍して欲しいと願った。

自公は300議席を超え、改憲勢力の3分の2を超えた。第1次内閣で再起は不能と誰もが思ったが(私も当時現職時代でそう思った)、よほど強運な人なのだ。

これだけの支持を集めれば北朝鮮有事が起こっても、外交・内政とも迅速かつ大胆に政策を打てるはずだ。改憲論議さえ拒否する勢力が少数派になったのだから悲願の憲法改正に向け国会で粛々と論議を進めてもらいたいものである。

是非求めたい事は謙虚さだ。立憲民主党の躍進振りを見ると、風はいつ起こるかわからない。国民の心は揺らぎやすい。大勝に決して奢ることなく、山積している問題に取り組み、真面目に愚直なまでに、心して政治を進めて欲しいと願っている。私は少し休憩したい・・・、無理かな・・・。