第737回「盛り上がりのない選挙」

 深谷隆司の言いたい放題第737回

 「盛り上がりのない選挙」


私など関係のある者達にとっては、この選挙、必死に準備を進め、頑張っているが、どうも全体的に見て、盛り上がりに欠けているような気がする。

野党や一部マスコミが、森友・加計学園問題隠しなど、解散の意味を矮小化して、大儀が無いと連呼しているからだ。

日本記者クラブ主催の党首討論会を見たが、その内容は全くひどいものだった。毎日新聞の倉重編集委員など、安倍総理の質問をさえぎりながら、「加計学園問題について何の反省もないんですか」と傲岸不遜な態度で詰め寄っていた。

ここ数ヶ月、国会で不毛な質問が続いたが、理事長が友人であることで行政的な厚遇を受けたと証明された事は一度もない。事実の裏づけもなく反省を強いる記者の姿を見て、「あんたは何様か」と腹が立った。彼等は国民の代表でもなんでもない。マスコミは社会の木鐸といわれてきたから、それで大きく勘違いしているのだ。

大儀がないというが、北朝鮮をめぐる緊迫した危機を思うと、この国を守れるのは誰なのか、どの党なのかと今国民に問いかける必要がある。

北朝鮮は6回目の核実験を行った。広島の原爆の10倍以上の威力だ。水爆かとの予測もあるが、ならば更に大きな脅威だ。中距離弾道ミサイルは約3700キロも飛び、米国領土に届く。極東有事、日本の危機が今そこにある。

私は自民党都連の選対総本部長になっているが、胸に「日本を守り抜く自民党」のシールを貼って演説している。国家国民の安全と命を守るためには国民の大きな支持が必要だ。その強力な支持を背景に、初めて世界に向かって北朝鮮の無謀な行動を抑えるための発信が出来るのだ。日米同盟強化、安全保障、防衛力の増強、そして国際的な外交など、日本の危機を救うためにやるべき仕事が山積している。日本を守り抜くために国民の信を問う、これこそ大儀なのである。

又、小池知事がパフォーマンスで政界を混乱させている。希望の党を作って代表に納まり、政権交代と言う。しかし、自分は出馬しない。総理候補不在は異例、旗印のない戦いは無責任だ。民進党を吸収した希望の党は第二民進党に過ぎない。にわかづくりだから独自の候補も、はっきり言って素人ばかり、碌でもない顔ぶれだ。

三都物語と称して、大阪の松井知事、愛知の大村知事と揃って見せたが、希望の党の顧問と発表された大村知事、全く承知していないと反論、事務局のミスと即日訂正、銀座での街頭演説には格下の名古屋河村市長を連れてきてごまかす有様だった。騒いではつまらぬ幕切れ、いつもの小池劇場、いい加減にして欲しい。

10日、辻清人候補の出陣式で中央、台東、文京区と私は飛びまわり熱弁をふるった。ここでの盛り上がりは最高、なんとか成果を挙げたいと必死だ。

大事な日本を守るために、老骨に鞭打って12日間獅子吼する決意である。



第736回「都知事を踏み台にする自分ファースト」

 深谷隆司の言いたい放題第736回 

 「都知事を踏み台にする自分ファースト」


小池都知事は新党「希望の党」を立ち上げ、自ら代表におさまった。

本人が出馬するのか、目下は否定しているが、党名を2月に商標登録するなど用意周到な小池氏、おそらく「周囲から推されて・・・」と、最後は名乗りをあげるのではないか。おまけに30日には大阪の松井知事、愛知の大村知事と会談をもち、共通政策で合意したと称しているが、3人揃って知事を辞めて国会に出馬するのではとの噂まで流れている。

民進党の前原代表が党を解党してまで希望の党との合流を図ったが、小池氏からリベラル派排除と宣言されて、話が違うと大騒ぎ、それでも大挙公認になるのだから数からいって「第二民進党」みたいではないか。「日本のこころ」といった消えそうな党も加わったが代表の夫が公認になれずあわてている。政策も信条もなく、ただブームに乗ろうとまるで「駆け込み寺」の有様だ。

政治家の「良心」「愛国心」はどこに消えたのかと悲しくなる。

それにしても小池氏、肝心の都知事の仕事を放り出すのか。都議選に勝利し、すっかりブームとなったが、この1年、何の成果も残していない。オリンピックもそうだが、何よりも豊洲市場問題は全く未解決のままではないか。豊洲市場は維持管理などで1500万円かかる。業者の損害補償を合わせれば現在でも55億円の都民のお金がドブに捨てられた状態だ。しかも先の見通しさえ皆無なのである。

都知事を踏み台に、国政進出を図る姿はご本人の上昇志向を満たすだけで、都民国民のためという大義は見当たらない。


30日、自民党都連選対本部が発足し、鴨下一郎都連会長が選対本部長になってスタートした。ところが支部長常任総務会で、その上に選対総本部長がおかれることになり、なんと私が任命された。929日、82歳の誕生日を迎えた老人にどこまで働けというのか戸惑うばかりだが、こうなったら全力を尽くすしかない。大勢の記者団、カメラに囲まれて早速記者会見に臨んだ。朝日新聞はネットで詳細報道、いくつかの報道の中で、ここでは産経新聞の記事を紹介する。

選対総本部長に就いた深谷隆司元通産相は希望の党を中心とした野党再編の動きについて「政策や意見が一致しない人達が集まった烏合の衆では立派な政治は出来ない。ブームに流され、政策も意思も一致しない集団が政界で力を持てば失敗を繰り返す」と酷評した。



第735回「解散の意味をはっきり伝えよ」

 深谷隆司の言いたい放題第735回

 「解散の意味をはっきり伝えよ」


今日(928日)衆議院が冒頭解散となる。またまた小池劇場が始まって、駆け込み寺のように我も我もと有象無象が目の色変えて擦り寄っていく。もはや国を愛する心も、どう政治を行うかの政策も何もない。ただ当選してバッジを着け、税金という多額の収入を得てのうのうと暮らそうという魂胆だけが見えて情けない。

平成5年、大変な騒ぎで細川政権が誕生した。思想や政策に関わりなく8党会派の寄り合い所帯、結局、消費税をめぐって対立し、肝心の予算編成も出来ず、その上、不正腐敗までわかってわずか8ヶ月でつぶれてしまった。

平成22年、政権交代の大合唱で民主党政権が誕生したが3年も経ず、国政のマイナスと後退をもたらしただけで崩壊した。

今回の大騒ぎを見ながら、こうした過去の経験則が生かされなければ、このかけがえのない大事な日本はどうなってしまうのかと、強い不安を覚えてならない。


突然の解散に、森友問題や加計学園問題逃れだと、ことを矮小化して批判する向きもある。この際、安倍総理はなぜ解散が必要なのか、もっと明確丁寧に示さなければならない。

私は解散の時期は今をおいてないと思っている。最大の理由は北朝鮮の脅威だ。3日には6回目の核実験を行い、15日には中距離弾道ミサイルを打ち上げた。約3700キロの飛距離はアメリカ本土をいつでも叩けるとの挑発である。

トランプ大統領の過激な発言をふくめ、もはや許容限度を越えている。いつ極東での戦争が起ってもおかしくない状況になっている。又、国連で決めた経済制裁もこれから徐々に影響し、北朝鮮が追い込まれていくことは間違いない。

おそらく来年は戦後最大の安全保障上の危機に直面する可能性が高い。衆議院の任期は来年12月までだが、この機を逃すと、国際社会、とりわけ極東地区の混乱の中で選挙を強行しなければならなくなる。そんな年に選挙など行える筈もない。

朝鮮有事を含め、あらゆる事態に備え国民の生命財産を守らねばならない。今こそ国民の信を得て、力強い外交を進め、北朝鮮に毅然とした態度をとる必要がある。

未曾有の危機への判断と対応を誰に、どの党に任せるのか、今が重大な選択の時だと思う。烏合の衆のにわかづくりの政党には、国難に立ち向かう決意も能力も政策もない。

なんとしてでも安倍政権、自民党を勝利させ、この国難を乗り切る自信とエネルギーを与えて欲しい。私は今必死にそう思い、後輩達のために戦う決意でいる。