第716回「緊張感」

 深谷隆司の言いたい放題第716回

 「緊張感」


今村復興大臣が辞任した。事実上の更迭だ。今月の4日の記者会見で記者の質問に突然切れて、「出て行きなさい」と怒鳴り顰蹙を買って謝罪した。相手はフリージャーナリストで、よくある挑発に乗ってしまったのだが、これでは大臣として、事にあたって冷静に対応などできる筈がない。今回は二階派の講演で、東日本大震災について「これは、まだ東北で、あっちの方だったからよかった。もっと首都圏に近かったりすると、莫大な甚大な被害にあったと思う」と述べた。後半の部分はともかく、前の部分は東北で苦労している人々への配慮がまったく無くて、復興大臣として失格である。

それにしても、最近、政治家の劣化が目立つ。今村復興相、山本地方創生担当相、務台内閣政務官・・・、しかも何故か高学歴、高キャリアが多い。重婚スキャンダルの中川経産政務官は私学出だが、こちらは政治家以前、人間性が問われる問題で話にならない。

はっきり言って、自民党一強のたるみ、緊張感の欠如ではないか。力のない野党も、ここを先途と攻撃しているが、北朝鮮の動きなど、持つべき緊張感は皆無である。

政治家よ、国家国民のために命を削ってつとめよ!と訴えたい思いである。


緊張感といえば、来るべき都議選挙に向け、自民党候補者は必死である。

25日、台東区の和泉ひろし都議が台東区民会館で選対会議を開いた。嬉しいことに、500人以上の人で会場は埋まった。かつてない盛り上がりで、危機感に溢れてすばらしかった。

私は次のような挨拶で獅子吼した。

「去年の補欠選挙で和泉君を出してよかった。彼は既に3回も質問に立ち、特に台東区に関わる問題をテーマに具体的な答えを引き出していた。

今、自民党台東総支部は充実している。辻代議士、和泉都議、服部区長、9人の区議がしっかり連携して成果を挙げている。これを持続させるために都議選挙は大事だ。

小池ブームとやらで自民党にとって逆風といわれるが、都民ファーストの候補者は自民党の公認もれや、民進党など選挙に弱い連中が多く、人材が集まっているとは思えない。

台東区でも長年自民党に世話になった保坂三蔵親子が離党届を出して鞍替えし、都民ファーストから出る。節操のない話でいずれ除名処分となるが、今後は一切自民党とは無縁、全く関係ない候補者であることを周知徹底させていこうと思う。

都政は二元代表制、都民から選ばれた知事と都議会議員が、丁々発止、都民のために議論し、いい政治を行うことが大事だ。自民党も謙虚に、しかし、自信と誇りをもって頑張らなければならない。ただ1人の自民党候補者いずみ君のためにみんなで頑張りましょう!」

和泉都議から熱誠溢れる挨拶があり、万雷の拍手となった。筋の通った話、感謝の心が満ち溢れていてすばらしかった。

67日、7時から浅草公会堂で2000人の決起集会を開く等を決めたが、こちらは終始良き緊張感につつまれていた。


第715回「都連大会で檄」

 深谷隆司の言いたい放題第715回

 「都連大会で檄」


411日、6時から自民党東京都連政経フォーラムが東京プリンスホテルで開かれた。夏の都議選に向けて必勝のための決起大会だが、2万円の会費にもかかわらず5000人の支持者が集まり、大変な盛況であった。

 党本部の力の入れようは大きく安倍総裁、二階幹事長、麻生大臣他幹部が総出で激励挨拶に立った。安倍総裁も乗り気で(当然だが)、必勝を期して欲しいとの熱の入った演説をしていた。身近な人に「公明党の支援のない状況で独自に戦うことは、かえって自力を確保するチャンスだ」とも言っていたという。

 小池知事にも山口代表にも旧来からの礼儀として案内状を出したがいずれも欠席であった。

 私にとって嬉しかったことは久しぶりに党幹部に会えたことで、安倍総理、二階幹事長、麻生大臣とも歓談できた。通産大臣時代の森元総理、何よりも政務次官で今はすっかり偉くなっている茂木、細田両代議士とも会い、懐かしく旧交を温めた。みんな私の若さに感心していたが、こうなるとまだまだ頑張らなければと強く思った。

 私は全候補者が立ち並ぶ舞台で檄を飛ばす役目だ。最近はもっぱらこうした挨拶が常になっている。「意気軒昂な候補者を見ていると、昔を思い出し私の胸も熱くなる。それにしてもなんとすばらしい候補者達だろうか。自民党公認がもらえないか、選挙に弱い連中が都民ファーストの会に逃げ込んで出馬するが、そんな人たちとは比較にならない立派さだ。地元の方達と苦楽を共にし、彼等を理解し、都政のために人生をかける我が党の候補者達、絶対に落としてはならない。私も全力を尽くす決意、皆さんのご協力をお願いしたい」と訴えると万雷の拍手であった。

 実際、今度の選挙は小池知事を敵に回しての戦いだ。知事就任以来、やたら大向こうの喝采を集める事柄を発信してきたが、どれも上手く動いてはいない。

オリンピックの競技会場問題もあれだけ大騒ぎして全て元のまま、パフォーマンスばかりで、森氏に三連敗とマスコミに書かれた。大体、都知事は基本的ルールを知らない。競技を都内で行うならどこで行おうと都に発言権があるが、東京以外でやるとなったら、東京開催の放棄で、後の決定権はIOCになる。

豊洲市場の開設延期を一方的に決めて大混乱、最近ではプロジェクトチームが、又、築地市場再整備案なるものを出してきた。昭和60年(1985年)頃から再整備案が出て実際工事が始められたが、400億円投じて断念したことなど知らないのだろうか。工事トラックの出入り、混雑、何よりもアスベストなど深刻な 汚染問題が生じた。時間もお金もかかりすぎると築地事業者が猛反対したが、移転問題の論議はそれからのことである。

6000億円かけた豊洲市場を150億円かけて壊し、3200億円から4370億円で売却するという。なんと売値が1170億円も差がある杜撰さだ。

 築地市場の老朽化、汚染度は豊洲以上で、もはや「待ったなし」である。

都知事がやるべきは、豊洲の安全性を確保して一刻も早く開場させることだ。

1500万円かかるランニングコスト、業者への損害補償、このままでは膨大な都民のお金が湯水の如く垂れ流されるばかりではないか。

東京の将来のために、都民の幸せのために、我々は正論をぶつけて断固戦わなければならない。細川政権も民主党政権も、その欠点のゆえに短期間で崩壊した。小池人気など恐れることはない。謙虚に、しかし、自信と誇りを持って勝ち抜こう。

私は今、燃えている・・・。


第714回「なんだか変」

 深谷隆司の言いたい放題第714回

 「なんだか変」


 46日、トランプ大統領と習近平国家主席との夕食会が終わった直後、米軍がシリア政府軍へのミサイル攻撃を始めた。友好ムードを演出し、米中会談が軌道に乗ったかに見えた時、これに水をさすような攻撃で、一体何故なのかと世界中の話題になっている。

 アサド政権が神経ガスによる凶悪な化学兵器攻撃を行ったことに対し、「最後の一線を越えた」とトランプ氏は怒りをあらわにしたが、「これが米本土に持ち込まれたら市民に大きな危害を加えかねない」との危機感からとも思われる。

又、一方で、核やミサイルの開発を続けている北朝鮮に、何も手を打たない中国に対して、単独行動も辞さないとの米の強い意思を示し、中国に圧力をかけたとも思われる。

実際、北朝鮮は弾道ミサイルの打ち上げを繰り返し行い、なんと6回目の核実験に向けた動きさえ観測されている。重大な危機に直面しているのはまさに日本なのだが、平和ボケしているから、マスコミも含めてこれを深刻に受け止める状況が見られない。

トランプ政権の今回の決意は、当然、北朝鮮の軍事的挑発はこれ以上許さないとする強いメッセージがこめられているから、北朝鮮への圧力、軍事的動きへの抑止力になることは間違いない。

安倍首相は「米国政府の決意を支持する」と声明を出した。早速、これに対する批判が続出したが、内容をよく読むと、苦渋の支持であることが分かる。

化学兵器の非人道性を前面に掲げ、米国の軍事行動ではなく、政治姿勢を支持するとなっているのだ。ミサイルや核に対して非力で、米の傘の中にいる日本にとっては精一杯の声明だと私は思う。

しかし、もうここまでくれば日本は、アメリカに頼るだけでなく自らの国は自ら守るとの強い決意のもと、どこまで可能かを含めて「自主防衛の体制」について真剣に議論しなければならないのではないか。

ところが近頃の国会は太平楽で、危機感が薄く、そんなことに無頓着だ。籠池問題で明け暮れし、野党はあわよくば昭恵夫人の問題から、安倍首相を総理の座から引き下そうと必死になっている。ピントが狂っていないか・・・。

国会での大臣はと見ると、法務大臣にしても防衛大臣にして不勉強で自信が無くしどろもどろの様子、あげくの果てには復興大臣のように怒鳴り上げて顰蹙を買う騒ぎを起こしたりする。確かに復興大臣への記者(フリーライター)の質問態度は最悪で、記者会見の場なのに、一方的な責任追及ぶりで、あれでは怒りたくもなる。しかし、その向こう側には国民が居るのだから、ここはぐっとこらえて、丁寧に説明するのが大臣の貫禄、度量というものなのだ。

最近、「なんだか変」と感じるこが多いが、そう思うのは私だけであろうか。