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「食べある記」の記事一覧
2009年10月10日
食べある記 第1号 艇家大牌トン(木ヘンに當)
2009年11月01日
食べある記 第2号 「誠鮨」
お寿司屋さんといえば、何しろ日本の食の代表格、友人も知人も多く、御紹介したい店も沢山で、選択に困る。
御茶ノ水駅前の井上眼科のあるビル、その地階に、気軽に立ち寄りたい店がある。それが「誠鮨」。

桑山さんというジュエリー業界の中心人物の奥さんが経営者だ。富山県出身だけに、海の幸に詳しく、新鮮さにこだわる。
なによりも職人達の気っ風がいい。梅本店長も、前野副店長も、この道25年のベテラン。10人座れるカウンター、2人掛けのテーブル2席、4人掛けのテーブル3席に、客が満席でも、全体に目が行き届いていて、客の注文に遅滞がない。

寿司屋さんのカウンターで大事なことは、客との会話だが、この梅本君なかなかウィットに富み、センスもいい。
「このイワシ、最後の1匹だから捨てるんだろ、まけときな」
「いえ、海へ帰します・・・」。
御茶ノ水駅前の井上眼科のあるビル、その地階に、気軽に立ち寄りたい店がある。それが「誠鮨」。
東京都千代田区神田駿河台4-3 新お茶の水ビルB1
TEL:03(3295)8537
TEL:03(3295)8537
桑山さんというジュエリー業界の中心人物の奥さんが経営者だ。富山県出身だけに、海の幸に詳しく、新鮮さにこだわる。
なによりも職人達の気っ風がいい。梅本店長も、前野副店長も、この道25年のベテラン。10人座れるカウンター、2人掛けのテーブル2席、4人掛けのテーブル3席に、客が満席でも、全体に目が行き届いていて、客の注文に遅滞がない。
寿司屋さんのカウンターで大事なことは、客との会話だが、この梅本君なかなかウィットに富み、センスもいい。
「このイワシ、最後の1匹だから捨てるんだろ、まけときな」
「いえ、海へ帰します・・・」。
(上ちらし)
お任せコースには、梅6,000円、竹8,000円、梅10,000円。コースのお客にはビール又はお酒一本サービスがある。
月末、家族で立ち寄ったが、後席は気学の先生達で盛り上がっていた。その内、私に気がついて名刺の交換。「あなたの運勢は、これから上昇する」といわれて、気分一層愉快だった。
思わず「私からのお酒を付けてくれ」。
勿論今の時期は選挙違反にはならない。
お任せコースには、梅6,000円、竹8,000円、梅10,000円。コースのお客にはビール又はお酒一本サービスがある。
月末、家族で立ち寄ったが、後席は気学の先生達で盛り上がっていた。その内、私に気がついて名刺の交換。「あなたの運勢は、これから上昇する」といわれて、気分一層愉快だった。
思わず「私からのお酒を付けてくれ」。
勿論今の時期は選挙違反にはならない。
2011年04月06日
食べある記 第3号 「日本海庄や 田原町店」
という訳で、夕方になると、今日はどこの何の店で食事をしようかと思案する。
以前、私のホームページは、今の「言いたい放題」と違って内容が豊富で、中でも「深谷隆司の食べある記」は好評だった。なのに途中でやめたのは、一方で時々クレームがついたからである。
クレームといっても、何故あの店を紹介して、うちを紹介しないのかといった単純素朴なものであった。
確かに私の住む街は、色々な飲食店があって、ふぐ屋さん、寿司屋さん和洋中の料理屋さん等々、その軒数の多さは他の地区と大きな違いがある。
応援者からしてみれば、何故、深谷さんは私の店を紹介しないのかと不満に思うのは当然のことで、そんな大それたことではないのにと思いつつ、無難に生きようと、このコーナーは止めることにしたのであった。
大震災以来、世の中全般にわたって自粛ムードが続いている。これでは日本経済の活気は失せて、結果的には被災地のみなさんにかえってマイナスと、せめて「食べある記」を復活させようと様々な店を訪ねているのである。
もっとも、秘書さんの運転する車で行くのは、石油不足人手不足での折から、なんとも申し訳ないことなので、自宅から歩いていける範囲と決めている。
私の住む浅草は、「見る街、買う街、食べる街」と昔から言われていたが、かつてにぎわった映画街も、映画館そのものがすっかり減って、昔の面影はないし、さて買うものといっても格別ここだという特別な店も少ない。
飲食店は「イマイチ」といった印象があって、行く先はかなり限られていた。しかし、今回実際に廻ってみると、安くて美味しい、良い店が沢山あると再発見、これは私にとって大きな収穫であった。
この際、何軒か御案内しようと思う。もし、クレームが入ったら、今度はその店を訪ねればいいことだと割り切っている。
自宅から一番近いところの店といえば、「日本海庄や」だ。なにしろ、私の家の隣だ。
何年か前開店の時、○○顧問という肩書きの、如何にも政治ずれした感じの年配者が挨拶に来たことがあった。
最近のニュースで、ここではないが、小沢一郎氏がよく通う店として紹介されていた。
どうも何らかの関係があるようだが、それはどうでもいいことだ。
「安くて旨くて、愛想が悪い」と、三本柱が揃っている店だとからかったが、店長はなるほど一見無愛想だが、何度か通って彼の人の良いことはわかっている。
この種の店には珍しく、残留農薬ゼロ、国産野菜使用がうたい文句だが、確かに日本海海鮮サラダ(750円)は山盛りの豪華で新鮮だ。
メニューを見ると何でもありだ。おばあちゃんのコロッケ(500円)、ゴボウの唐揚げ(450円)など野趣に富んでいて、美味い。焼鳥もなかなかのものだ。
米がいいのか、梅、鮭、明太子などのおにぎり(各200円)は格別である。大災害当日の3月11日に家族で立ち寄ろうと電話すると、「誰もお客は居ません。是非来て下さい」と情けない声だった。
6時に行くと、なんと満員で入る余地もない。電車が止まり、いわゆる帰宅難民がどっと入った。都内の居酒屋は、どこもこの日だけは満員であった。
「さっきと話が違うではないか、それなら料理を家に運んでくれ」
「お客が多すぎて、お届けするのに時間がかかります」
「じゃ、もう来ないよ」
そんなやりとりで、この夜は自宅で残り物でお腹を満たすことにしたが、その頃テレビで映し出される被災地の現状は目を覆いたくなるような惨状で、それどころではないと胸が痛んだ。
以来、前を通る度に覗いてみるが、ほとんど客は入っていない。
一週間後、家族で寄ると、店長正座して、「もう来てくれないと思いました。本当にありがとうございました。あれから毎日、全くお客が入らないのです」と恐縮の体であった。
自粛ムードでどの店も客は急激に少なくなっている。確かに、これでは経済は低迷し、深みにはまるばかりだと実感した。
この夜、しっかり食べて飲んで、1人3,500円程であった。
尚、田原町交差点にも、「日本海」があるが、この店とは別もんである。
以前、私のホームページは、今の「言いたい放題」と違って内容が豊富で、中でも「深谷隆司の食べある記」は好評だった。なのに途中でやめたのは、一方で時々クレームがついたからである。
クレームといっても、何故あの店を紹介して、うちを紹介しないのかといった単純素朴なものであった。
確かに私の住む街は、色々な飲食店があって、ふぐ屋さん、寿司屋さん和洋中の料理屋さん等々、その軒数の多さは他の地区と大きな違いがある。
応援者からしてみれば、何故、深谷さんは私の店を紹介しないのかと不満に思うのは当然のことで、そんな大それたことではないのにと思いつつ、無難に生きようと、このコーナーは止めることにしたのであった。
大震災以来、世の中全般にわたって自粛ムードが続いている。これでは日本経済の活気は失せて、結果的には被災地のみなさんにかえってマイナスと、せめて「食べある記」を復活させようと様々な店を訪ねているのである。
もっとも、秘書さんの運転する車で行くのは、石油不足人手不足での折から、なんとも申し訳ないことなので、自宅から歩いていける範囲と決めている。
私の住む浅草は、「見る街、買う街、食べる街」と昔から言われていたが、かつてにぎわった映画街も、映画館そのものがすっかり減って、昔の面影はないし、さて買うものといっても格別ここだという特別な店も少ない。
飲食店は「イマイチ」といった印象があって、行く先はかなり限られていた。しかし、今回実際に廻ってみると、安くて美味しい、良い店が沢山あると再発見、これは私にとって大きな収穫であった。
この際、何軒か御案内しようと思う。もし、クレームが入ったら、今度はその店を訪ねればいいことだと割り切っている。
自宅から一番近いところの店といえば、「日本海庄や」だ。なにしろ、私の家の隣だ。
何年か前開店の時、○○顧問という肩書きの、如何にも政治ずれした感じの年配者が挨拶に来たことがあった。
最近のニュースで、ここではないが、小沢一郎氏がよく通う店として紹介されていた。
どうも何らかの関係があるようだが、それはどうでもいいことだ。
「安くて旨くて、愛想が悪い」と、三本柱が揃っている店だとからかったが、店長はなるほど一見無愛想だが、何度か通って彼の人の良いことはわかっている。
この種の店には珍しく、残留農薬ゼロ、国産野菜使用がうたい文句だが、確かに日本海海鮮サラダ(750円)は山盛りの豪華で新鮮だ。
メニューを見ると何でもありだ。おばあちゃんのコロッケ(500円)、ゴボウの唐揚げ(450円)など野趣に富んでいて、美味い。焼鳥もなかなかのものだ。
米がいいのか、梅、鮭、明太子などのおにぎり(各200円)は格別である。大災害当日の3月11日に家族で立ち寄ろうと電話すると、「誰もお客は居ません。是非来て下さい」と情けない声だった。
6時に行くと、なんと満員で入る余地もない。電車が止まり、いわゆる帰宅難民がどっと入った。都内の居酒屋は、どこもこの日だけは満員であった。
「さっきと話が違うではないか、それなら料理を家に運んでくれ」
「お客が多すぎて、お届けするのに時間がかかります」
「じゃ、もう来ないよ」
そんなやりとりで、この夜は自宅で残り物でお腹を満たすことにしたが、その頃テレビで映し出される被災地の現状は目を覆いたくなるような惨状で、それどころではないと胸が痛んだ。
以来、前を通る度に覗いてみるが、ほとんど客は入っていない。
一週間後、家族で寄ると、店長正座して、「もう来てくれないと思いました。本当にありがとうございました。あれから毎日、全くお客が入らないのです」と恐縮の体であった。
自粛ムードでどの店も客は急激に少なくなっている。確かに、これでは経済は低迷し、深みにはまるばかりだと実感した。
この夜、しっかり食べて飲んで、1人3,500円程であった。
尚、田原町交差点にも、「日本海」があるが、この店とは別もんである。