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言いたい放題 第60号 「嬉しさと寂しさと」

 6月11日午後6時から、私の出版祝賀会がホテルニューオータニで開かれた。
 一体、どのような集会になるのか、少しばかり心配だったが、なんと芙蓉の間にはおよそ千人の応援者が駆け付けてくれ、満員の盛況であった。
 ホテル側にいわせると、民主党政権になってから、こうした政治家の集会はすっかり無くなって、閑古鳥が鳴いている。たまにあっても500人を越える会は皆無とのことであった。変わらぬ友情が本当に有難く、心から感謝すると共に、昨年の選挙で御期待に応えられなかったことに、ひたすら申し訳ないとの思いで一杯だった。

 選挙目当てのバラマキ公約と、「政権交代」というなんだかわからない幻の夢にすっかり惑わされて、あっという間に民主党は政権を得た。しかし、わずか8ヶ月、たちまち馬脚を現わして、鳩山小沢両氏の退陣となった。
 あの頃は「やらせてみなければわからない」という、妙に正論のような言い方がまかり通ったが、少し論議すれば「やらせなくてもわかっている」ことばかりであった。
 子ども手当、高校授業料無償化、高速道路料金無料化、農家の個別補償など、聞こえは良いが、全てお金のかかる話ばかり、こんな財政悪化の中で、もともと出来ることではないのだ。これらの辻褄合わせで、92兆3000億円という最大の予算となり、なんと税収37兆円に対し、国債は44兆円と収入を上回る過去最大の大借金となってしまった。これでは、日本の財政規律などあったものではない。

 沖縄の基地問題にいたっては、長年にわたる自民党政権時代の努力で、ようやくまとめあげた辺野古以外に、もともと他の方法はなかった。腹案があるなどウソっぱちで、結局、最初の案に戻ってしまった。国外、最低でも県外という主張は選挙の為の口実で、沖縄で民主党は全勝したものの、でたらめ公約がわかって行き詰まってしまったのだ。
 ここまでくると、もはや万策は尽きて、あっさり総理の座を投げ出して、菅総理に代わった。国民に選挙で信を問うこともなく、これでは、彼らが批判した政権たらい回し以外の何ものでもない。
 ところが、顔を代えただけで、17%まで落ち込んだ支持率がなんと60%まで一気にはね上がったのである。一体、国民が何を考えているのかさっぱりわからない。私にとってこのことの方こそ問題で心配なのだ。顔は代わっても政権政党民主党の政策も中味も全く同じである。
「こんな政治では、日本がダメになる。」
 まさに私の書いた本の主張通りの状況に変わりはないのである。

 私の祝賀会場には、田野P良太郎総務会長、石破茂政調会長らが駆け付けてくれた。先輩をいつも大事にしてくれる彼らの心情には頭が下がる思いであった。
 私には、国の行方を誤らぬよう真実を伝え訴えていく義務がある。そして何よりも、若い人を育てる役目も大きい。「これでは、身を退くことは当分出来ないな」というと、万雷の拍手となった。
 中曽根康弘先生の俳句に、「暮れてなお 命のかぎり 蝉しぐれ」というのがある。蝉は卵で1年、地中で7年過す。そして世に出ると、わずか1週間で生命は尽きる。短い生命の中で、必死に鳴き続けるが、政治家も蝉のように、生命尽きるまで訴え続けようという中曽根先生の心境だ。今の私にその気持ちが痛い程わかる。
 「私にとって、これからどのようなことがあるかわからない。しかし、たとえどんな境遇であっても私の生ある限り、この愛する日本のために、日本人のために、私は働き続け、訴え続けなければと思っている。」
と結んだ。

 久しぶりに燃えた大集会であった。本当は全て満足なはずなのに、しかし、心のどこかに寂しさと、ある種の空しさが残っていた。みんなの期待が相変わらず大きいだけに、無冠のわびしさが私の脳裡にあるのかもしれない。

言いたい放題 第61号 「出発点から誤り」

  菅直人首相が誕生したとたん、17%まで下落していた内閣支持率が、なんと一気に60%まで上昇した。
 民主党政権は何も変わらず、単に看板を代えただけなのに、この高い支持率は一体何なのだと絶句してしまった。
 鳩山政権は駄目だったことは、今や国民的評価だが、それを支え、駄目を手伝ったのは、副総理であった菅氏ではないか。
 同じ責めを受けるべき立場の者への、あまりに寛大な国民の対応に、あきれてしまう。
 もっと厳しい目を向け、民主党政権の誤りをきちんと糾弾しなければ、日本の今と将来に禍根を残すばかりだ。
 拙書「こんな政治じゃ日本はダメになる!!」(角川学芸出版)を、是非、一人でも多くの方に読んで欲しいと切望している所以だ。

 菅総理は、出発点から議会政治のルールを踏み外している。
 新しく総理になったのだから、本会議での所信表明と各党からの代表質問に答えるだけでなく、予算委員会と党首討論は行うべきであった。
 本会議の質疑は大切だが、質問も答弁もここでは一方通行で、双方の主張や差異が明確にならない。一問一答形式のやりとりで、政策をより鮮明にさせるのは、まさに予算委員会なのだ。
 自民党等野党からは、衆参各三日づつの要求があった。当初、民主党も各一日の予算委員会を提示し、又、党首討論も行うと言っていたのだが、突然、このいづれも行わず、国会は予定通り16日に閉じると一方的に通知してきた。
 全く強引な方針転換に野党は猛反対したが、数の力で押し切られてしまった。
 多数をもって長年政権を維持して来た自民党でも、数の力にまかせて、こんな横暴な対応をしたことはない。
 思えば、今国会で、民主党は度々法案の強硬採決を繰り返してきた。
 数さえあればなんでも出来るという考えは、議会政治にとって危険この上もない。
 政権政党として経験も浅く、未熟だからという人がいるが、そんなことで許される話ではないのだ。
 菅首相は、今まで多弁といわれていたから、党首討論くらいは応じると思ったが、短気で「イラ菅」といわれる人だけに、少しでもボロを見せまいと、ひたすら逃げの一手を打ったに違いない。
 そういえば初の本会議でも、感情をほとんど封印し、もっぱら原稿を読む場面が目立っていた。

 財政健全化についてや、沖縄基地問題についても、ほとんど具体的なものは無い。
 特に政治と金についての答弁にはがっかりした。
 曰く「鳩山首相は自ら政治責任をとり、辞任した意味は極めて重い」「(小沢一郎前幹事長については、)首相として踏み込んだ発言は慎むべきだ」・・・。
 二人が辞任したことで「けじめ」をつけたといわんばかりだが、国民はそうは思っていない。これでは「クリーン政治」など、ただの掛け声ではないか。

 いよいよ24日から参議院議員選挙に入る。
 くれぐれも甘い判断をしないよう、声を大にして訴えたい。
 それにしてもろくな候補者が出て居ない、お寒い状況だ。
 せめて中川まさはる、保坂さんぞう両君、しっかりやってもらいたいものだ。

言いたい放題 第62号 「なぜか空しい参議院選挙」

 24日から、いよいよ参議院選挙が始まった。
 午前中、東京選挙区の中川まさはる候補の応援に青山の事務所へ出掛け、私の役目は必勝ダルマの目入れだ。なんだか長老扱いが気にくわないが、自民党東京都連最高顧問と紹介され、まぁ、そんなところかと自らを納得させた。
 次いで、四谷の保坂さんぞう事務所開きへ、今度は、全国比例だから、今までとは大分勝手が違う。ここでは選対総本部長という立場だから私の責任は重い。宣伝カー上で挨拶、全体的には低調なスタートだが、私の心に少しずつ熱が加わっていくことを感じる。
 これから17日間の選挙戦、暑さと梅雨に候補者は大変だ。しかし、出たからには勝って欲しいものだ。

 ところで、この選挙では、消費税問題が一気に過熱気味に焦点となった。
 元々、自民党が消費税の必要性を早くから打ち出したのだが、菅首相はなんと相乗り宣言を国会答弁という形で打ち出した。
 それでは、民主党の公約、「4年間、消費税を上げない」、論議さえも避けようとしてきた主張は、ウソだったというのか。

 今更、財源が苦しいから等の説明を聞いても、そんなことはとっくにわかっていることである。むしろ、一層財政状況を悪化させたのは、去年の選挙に勝たんが為のバラマキ公約からではないか。
 「与野党間で議論をスタートさせて、消費税増税の道筋をつけよう」と首相はテレビでも語ったが、困った問題については、自民党や公明党を道連れにして、責任を回避しようという魂胆が見え見えなのである。
 自民党の谷垣総裁が、「財源無きバラマキのマニフェストをまず撤回しないと、とても一緒の議論などできない」と演説したが、全くその通りである。
 自民党の場合、先の麻生政権において、消費税を上げた場合は社会保障の分野に充てると明確に決めている。社会保障費は少子高齢化で、増える一方で、今年は27.3兆円、一般会計の約3割を占めている。
 消費税値上げの時は、毎年1兆円規模で増大する社会保障費に使うと、使途を明らかにした上で国民に問うべきだと私は思っている。
 民主党は、この点も自民党の主張をそのまま借りただけの無責任ぶりである。
 菅首相は、大阪市での第一声で、「低所得者に負担をかけないようにする」といい、なんと「支払った分を全額還付できるような制度を考えなければならない」とまで強調した。如何にも国民受けを狙っているのだが、これでは又、票欲しさのバラマキ公約と同じではないか。実際、簡単に出来ることでもない。
 何かあると、やたら「低所得者、低所得者」と失礼なことを言わないで、むしろ、食料品など生活必需品への配慮など、家計を安定させることの方が大事だと私は思っている。

 この選挙の前哨戦を通じて思い続けてきたことだが、参議院という存在そのものが、国民にとって本当に必要なのだろうかという疑問だ。
 あの終戦後、占領国に支配された状況の中で新憲法が出された。GHQで代表される占領国側の主張は、議会は衆議院のみの一院制であった。
 しかし、時の政治家達は二院政を主張し参議院を残した。あの占領下で抵抗することは大変難しいことであった。
 4年任期、解散有りの衆議院は、現実政治の有り様に全責任を負い、6年制解散もない参議院では、日本の今と未来をじっくり考え、誤りなき方向性を打ち出させようとしたのである。
 しかし、今まで参議院は、どれだけその期待に応えてきたのだろうか。
 衆議院と少しも変わらぬ政争の場であり、衆議院とそっくりのカーボンコピーに他ならなかったではないか。
 今度の候補者の顔ぶれを見て、一層失望を感じるのは私一人ではあるまい。
 衆議院などの選挙で落ちこぼれた人達がゾロゾロで、まるで救済機関だ。
 新人はと見ると、オリンピックメダリストやスポーツで名を売った?顔ぶれや、バラエティ番組がすぐ作れるような芸能人ばかり、それもほとんどが過去の人達なのだ。こんな人達が当選して一体何が出来るというのか、笑止千万だ。
 この選挙を通じて、これからの参議院をどうするのか、少しはそんな議論が出来ないものか。
 民主党得意の事業仕分け作業で、国会議員の無駄をどう排除するかについての議論は皆無だ。一体どうして踏み込もうとしないのか。
 この選挙を空しいものにして欲しくない。それは国民の側にも求めたいことだ。せめて将来に希望のもてるような中身の濃い論戦にして欲しいと心から願っている。

言いたい放題 第63号 「菅首相の実像を知る格好の機会」

 参議院選挙まっ盛りだが、首相になったばかりとはいえ、菅氏のなんともいい加減な演説内容に、連日ビックリするばかりである。
 この選挙で、いつの間にか消費税問題が焦点となっているが、調子に乗って消費税値上げ発言を行ってきた菅首相、ここへ来てくるくると自らの発言を変えている。
 勿論、選挙戦に不利と思ってのことだが、何よりも与野党を問わず、内外からの激しい批判に心が揺れているからである。
 消費増税について、菅首相は低所得者へは特別に負担軽減策をとると突然言い出した。税の還付云々・・・だ。
 それも、対象となる低所得者なる者の基準について、言う度に数字が違っているのだ。
 山形市では「年収300万円から400万円以下」といい、青森市では「年収200万円か300万円」、秋田市では「350万円以下」といった具合である。
 はっきり言って、草の根運動から権力の頂点にのぼり詰めた人だから、政権担当者としての自覚は全く無く、相変わらずのアジ演説の気分で、口から出まかせを言っているに過ぎないのだ。
 年収の基準を打ち出すなら、当然、その場合国民の世帯のどの程度が対象になるのか、厳密な数字の裏付けが無くてはならない。
 そんなことはお構い無しというのだから話にならない。
 そもそも、低所得者対策の基準となる年収の水準は、制度によって異なっている。
 生活保護の対象は夫婦子1人で、年収210万円以下、個人住民税の課税最低限は65歳の年金生活者(夫婦)で、194万円、夫婦子2人のモデル世帯で325万円未満。
 高校無償化で、私立学校に通う生活への支援が上乗せされるのは年収350万円未満といったように、かなり複雑なのだ。
 菅首相は、こうした制度をきちんと学んで検討した上で発言したのか、そんなことはないようだ。
 第一、年収400万円未満の世帯というが、これはなんと全世帯の46.5%に達する。これだけの世帯に一定の減税や給付を行うとなれば、仮に10%の消費税でも、増税分はほとんど無くなってしまうのだ。
 ならば、ごちゃごちゃ言うより消費税は値上げしないというマニフェストの方が「マシ」ということになるではないか。
 一体、所得を把握するのにはどうするのか、例の「税・社会保障の共通番号制」の導入がなければならないことだが、その導入はもっと難しいことだ。
 更に、菅首相は「消費税分全額還付という方法もある」とも言うが、それこそ、領収書、レシート完全保管が必要だし、第一その一つ一つに本人確認が必要で、まず出来ない相談だ。
 普天間移転で、「国外、最低でも県外」といった鳩山前首相の発言が、公約か否かと大問題になったが、今回菅首相の消費税発言は一体公約なのか、単なる選挙用の発言では通らない。一国の総理大臣として国民をだますことになり、断じて許されぬことだ。
 仙谷官房長官は、記者会見で「あれは一つの例示で、議論する材料を提供した者」と弁明したが、これが詭弁に過ぎないことは誰にでもわかることだ。
 要は、政府として何も正式に議論していないことを、首相が勝手に言っているということなのだ。これでは無責任発言で首になった鳩山氏と少しも変わっていないではないか。
 菅氏は、鳩山内閣の副総理であった。あれだけ批判され、ついに10%台の支持率になって退陣した鳩山氏とは、同じ責任があることは言うまでもない。
 仮にも総理になったのだ。せめて誠心誠意、国家国民のために本気で熟慮し、正直に語っていかなければならない。
 実はこの参議院選挙は、菅氏の実像を判断する格好の機会だと私は思っている。マスコミは勿論、国民もしっかり彼の言動を見つめ、菅政権についての正しい結論を出さなければならないと思っている。

言いたい放題 第64号 「正しい判断を」

 「巧言令色鮮(すくなし)仁」というが、菅総理の演説を聞いていると、本当にそうだと思う。
 今まで長い年月、国会という場で、いわば近くから見ていたが、口が達者という以外、他に深い印象は残っていない。
 特に彼のテレビなどの議論をみると、かつてのオウム真理教の上祐氏のように「ああ言えばこう言う」といった感じで、その場限りの思いつきばかりで、とても国家の命運を任せられる人物とは思えない。
 今度の選挙で、いきなり争点となった消費税問題でもそうだ。
 「自民党の案を参考にする」と自分に責任が来ないように、後の言い訳のために余計な一言を加えることを忘れない。要は狡猾、ずるいのだ。
 そして、批判が起こると、「議論することを提唱しただけだ」と平然と弁明する。おまけに低所得者層には、さも配慮するかのように、税の還付などを打ち出したりする。
 それも収入200万円の人から400万円の世帯までくるくると数字が変わる。その数字の上下で、莫大な支出になることにはお構いなしだ。400万円なら46%の世帯になってしまい、還付金の上に事務経費その他諸々の出費が加わって、消費税値上げ分はふっ飛んで、無くなるどころか余計な税の支出になると試算されている。
 民主党政権になって、全く良いところ無しで、結局、鳩山・小沢両氏の退陣となったが、その全てに責任のある副総理は誰であったか、本来菅さん自身も退陣すべき立場なのだ。
 彼らの参議院選挙用のマニフェストをみると、昨年もそうだったが、目先の集票だけを考えた、政権政党の政策として、とても評価出来る代物ではない。
 民主党政権になってから、なんと55項目にわたる成果も書かれている。内容を読むとよくぞ書けるものだなと思える程の厚顔無恥ぶりなのだ。
 彼らがよく口にする、「まだ政権を得て日が浅いから」という言い訳は通用しない。短期間しか経っていないという理屈をつけるのなら、およそあり得ない成果など列挙するべきではない。腹立たしい程厚かましい話ではないか。
 彼らのウソを端的に示しているのが、例の宮崎県の口蹄疫問題だ。
 7月に再び発症して、まだ解決していないのに、具体的成果の1つとしてあげている。
 むしろ、今回の大惨事になった原因は、あげて、民主党政府の対応の遅れと、何よりも対策の稚拙さにある。しかも当時の農林水産大臣は赤松広隆氏だったが、あの騒ぎの渦中、なんと9日間も中南米の外遊で日本を離れているのだ。自民党政権時代なら即刻首だった。
 結果は承知のように、実に27万6000頭の牛や豚を殺処分するということになった。関係者にとっては死活問題だ。
 2000年、同じような口蹄疫が発生したとき、当時の自民党の迅速適切な対応で、わずか740頭の処分で解決しているのだ。これほど力の差を示す例も少ないが、この1例だけみても、民主党のお粗末さは明らかだ。
 一事が万事、とても民主党政権にこの国を任せることは出来ない。
 このところ、民主党及び菅内閣の支持率は急激に下がり始めたというが、だからといって自民党への評価が急上昇した訳ではない。
 両方ダメだからと、「みんなの党」が上げ潮にのっているというが、もとより政権を担当できる大政党ではない。

 「こんな政治じゃ、日本がダメになる!!」
 ようやく、角川学芸出版から出した私の新刊本が書店に並び始めた。一人でも多くの人に読んでもらって、現実の姿を共に考えてくれないだろうか。
 もうここいらで日本の今と将来を真剣に判断しないと、本当に大変なことになるのだが・・・。

言いたい放題 第65号 「戦い済んで空しい心だけ残る」

 参議院選挙が終った。
 「政権交代」の掛け声と、バラマキマニフェストにすっかりだまされて、民主党ブームといわれる風が吹き荒れた。
 しかし、甘やかされた坊ちゃん連中と素人仲間達で、良い政治が出来る筈もなく、たちまち馬脚を現わして鳩山首相・小沢幹事長の退陣となった。
 ところが何の反省もなく、直ちに菅首相の誕生となった。もともと菅首相は鳩山政権での副総理、重要閣僚とあって、本来なら責任を問われて共に退陣すべき立場である。
 今度の選挙では、そんな未熟な民主党と、安易に顔を取り替えただけの見せかけの実態を、国民が正確に仕分けして審判を下したということなのだ。

 今までは、衆参両院共に多数を占めていたから、何でも民主党の思うように事を進め、前国会の後半では、ろくに審議もせずに強行採決を繰り返した。
 絶対多数であった自民党政権時代でも、そんな傲慢な対応はしたことはない。
 しかし、今回の大敗北で、参議院では民主党与党が過半数を大きく割った。衆議院で相変わらず多数だからといって、次々に法案を通しても、これからは参議院で容易に否決することが可能となった。
 遠からず民主党政権は、国政の場で事を進めることが出来ず行き詰まること必定だ。
 その上、選挙の敗北について党内から責任を問う声が次々と起こり、9月に予定されている役員改選などで、分裂含みの混乱になっていくだろうといわれている。
 その中心は小沢一郎氏と見るむきもある。勿論彼の反撃もあろうが、検察審査会での御本人起訴の可能性もあって、そんなに強い動きも取りにくいのではないか。
 いずれにしても早々に臨時国会を開かなければならず、与党の不安材料は山程あるから、国会運営は無事では済まされない。
 小さな政党を巻き込んで、離合集散が始まる可能性もあり、そうなれば早期解散総選挙もあり得ることで、これからは片時も目が離せなくなる。
 しばらくは私も慎重かつ緊張して暮らさなければと思っている。

 今回の選挙では、なんといっても全国比例区に出た保坂三蔵君の落選が大きなショックである。
 何故敗れたのかという説明は、今更何の役にも立たないが、全国比例候補というのは、本当に票を集めにくいものだ。昔、佐藤信二氏という佐藤栄作総理の御子息の責任者として応援したことがあったが、私の地元でもいくらも票は出なかった。
 3年前、都議会自民党全議員の血判状まで集めて公認になった大西英男君も、みんな真剣に戦ったのだが、私の地元でもいくらも票は入らず惨敗だった。
 前回上位当選の若い秋元司君も今回は敗れている。
 保坂君の場合、今まで区議、都議、国会と真面目に働いてきた人だけに、なんとも惜しいし残念でならない。
 私自身の生々しい敗北の時を想い、なんとかこの悲しみを乗り越えて、今後も後進の指導を行うなど、ともかく元気に活動して欲しいものだ。早朝、彼から「申し訳ありません」と涙ながらに直接電話があった。なんとも悲しくて胸がつまる思いだった。
 応援した東京選挙区の中川雅治氏は無事当選し、少しはホッとしたが、5人区の東京だけに、一人だけの当選は寂しい。

 今回の選挙の一つの特徴は一人区で自民党が圧勝したことだ。
 昨年の選挙では、都議選の一人区は島嶼(とうしょ)を除いて全滅だったし、衆議院選挙では事実上一人区の小選挙区で大敗北した。東京でいえば自民党現職30人のうち、当選者はわずか9人であった。
 だから、今回、一人区で民主党8名対自民党21名は大きな勝利で、これは自民党復活の兆しといえなくはない。
 しかし、全体的に見れば、民主党後退という敵失の故という面が大きいから、決して油断してはならないし、まして安心して自惚れでもしたら、元の木阿弥だ。
 この際、国民が何を求めているのか、国の為に何を為すべきか、じっくり判断して、しっかり政策を進めていくことが肝要だ。

 一例として、率直にいえば、私は今の時代、まだ消費税の値上げなどすべきではないと思う。
 経済の状況が悪く、消費が低迷している時に消費税を上げれば、一層消費は鈍ってデフレスパイラルが進行して、結果的に増収には決してならないからだ。
 むしろ公務員の削減、何よりも議員の削減など、身を削って無駄を省くことから真剣に取り組むべきだ。
 特に今思うことは、参議院の存在そのものも検討俎上に載せるべきではないかということだ。
 選挙後、テレビに登場した当選者の弁を聴くと一層その思いを強くする。誰一人として参議院の存在の意義を語っていない。
 衆議院議員と全く同じ内容を口角泡をとばして語るのみなのだ。
 何故、参議院は存在するのか、何故解散選挙もなく、6年任期なのか。
 参議院こそ良識の府で、衆議院の行き過ぎや誤りをチェックして、腰を据えて日本の今と未来を考察するための存在なのである。そんな基本も知らない。
 よく参議院の現状は衆議院のカーボンコピーにすぎないと揶揄されてきたが、衆議院と同じように政争の場になっているのなら参議院はいらない。近頃はスポーツや芸能関係の有名人か、衆議院落選組の救済の場になっていないか。それならせめて議員数を半分くらいにするか、全国比例の分だけでも廃止して欲しい。
 第二次世界大戦後の新憲法制定の時、占領国が主張する一院制に反対して、あの厳しい条件の中、二院制を生命をかけて残してくれた先人の心を少しは学べ!あの人達に本当に申し訳ないと私は一人思っているのだ。

言いたい放題 第66号 「後味の悪い話」

 テレビを見ていたら、宮崎県の口蹄疫問題で、山田正彦農水相と東国原英夫知事が対立し、双方一歩も退かない雰囲気であった。
 同県の畜産農家が所有する種牛6頭の処分について、知事は健康であることを何度も確認した上で、特例として種牛を県所有とし、延命させる方針を打ち出した。
 これに対して農水省は、口蹄疫対策特別措置法に基づいて、すでに民間の牛は殺処分したので例外を認める訳にはいかないと主張していた。
 そして、もしこれに従わない場合は、地方自治法に基づいて所有者に変わって県が殺処分するよう是正を指導する。県がこれを拒めば農水省が代執行して殺処分するという。
 すでに、宮崎県では口蹄疫問題は一応終息に近いとして、家畜の移動制限などを解除する方針だったが、農水省はこの種牛が残っている限り、制限解除も認められないと、極めて強い態度である。
 家畜伝染病防止は、確かに必要なことで国の危機管理上、こうした姿勢は誤ってはいない。しかし、そもそも今回、牛や豚28万9千頭を殺処分するような大惨事になったのは一体、誰の責任だったのか。そのことをまず当局及び関係者はもっとしっかり反省しなければならない。
 かつて2000年にも同様なことが起こったが、自民党政権下、迅速な対応で、わずか牛740頭の殺処分で全面解決している。それに対して、今回の民主党政権下の対応はあまりにも杜撰(ずさん)なものであった。
 何よりも驚かされたのは赤松広隆前農水大臣が、口蹄疫が発生した一番大切な時期に、のうのうと9日間も中南米を外遊していたことだ。とんでもないことだが、その時の副大臣が今の山田大臣であった。直接の責任者ではないか。
 山田大臣は7月13日、なんと、東国原知事を東京に呼びつけた。前の会談でも知事の出した嘆願書を受け取ろうともしなかったり、極めて高飛車な姿勢だったが、今回もただ「NO」を突付けるだけ。自らの責任を糊塗し、誤魔化す為の一方的な不遜な態度は見ていて気分が悪かった。「だいたい、県には危機意識がない」とテレビで苦々しい顔でコメントしていたが、それこそ自分のことではないのか。
 心血注いで育てた牛を、自ら殺処分しなければならない当事者にとって、どれほど大きな苦痛や悲しみがあることか。山田大臣はそのことを少しでも考えたことがあるのだろうか。
 この6頭について、県は何度も安全の確認を行っている。「他の場合は処分したのだから」と通り一遍の言い方でなしに、もう一度、何らかの形で確認する作業くらいするような柔軟性はとれないのだろうか。
 どう考えても、あの大臣には畜産農家を救うという真剣さと、彼らに同情を寄せる優しい心情が見られない。
 政権を握った強者の驕りが見え見えではないか。

 15日になって、東国原知事は一転再度方針転換することにし、畜産農家に殺処分を要請することになった。
 知事は「農水大臣から「どうしても殺処分を勧告せよ」と恫喝された。本意ではないが、法律だから勧告した」と記者団に語っている。
 そして、その結果として、一部を除いて移動制限を解除することを農水省に了承させた。
 なんとも後味の悪い結末だった。
 この対応が良かったのか悪かったのかは、後になってみないとわからない。しかし、はっきりと言えることは、政治や行政への不信は強く残ったということである。

言いたい放題 第67号 「週刊文春に私のコメント」

 今週発売の週刊文春(7月22日号)に私の小さなコメントが載っている。テレビと違って目立たないが、ちょくちょく、各週刊誌には、依頼されるまま、私は談話を寄せたりしている。
 今回は「武蔵川理事長と中井洽国家公安委員長の疑惑の料亭密会」というセンセーショナルな特集記事の中でだ。
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 今、大相撲の世界では、野球賭博が蔓延し、しかも、暴力団との結びつきの実態が次々に明るみに出て大問題になっている。
 NHKも中継を止め、懸賞金を出す会社も次々と手を引き、何よりも名古屋場所は初日でさえ満員御礼の幕も下りず、2日目にはわずか4000人という寂しいばかりの観客であった。なにしろ、理事長はじめ親方や力士31名が謹慎休場しているのだから、当然の不人気ぶりである。
 今、書店で拙著「こんな政治じゃ、日本がダメになる!!」(角川学芸出版)が売られているが、その第3章でも角界のことを書いている。
 私は、今も松ヶ根部屋の後援会長を引き受けているが、元もと相撲界とは比較的深い関わりを持っていた。 
 この数年来続く不祥事に心を痛め、相撲界に寄せる批判と期待を込めて、私の思いを書いているのだが、その上の今回の大事件だ。
 思い切ってメスを入れ、徹底的にウミを出さなければ伝統文化ともいうべき相撲界の明日はない。
 6月21日には、臨時理事会が開かれ特別調査会の設置を決めるなど、大揺れだったが、なんとこの日に、取り調べる側の警察権力トップの国家公安委員長と、相撲界のトップが密会したのだから、これは大変なことである。しかも、場所は花街神楽坂の有名料亭だ。

 今、警察は本気になって捜査に乗り出している。
 暴力団に恐喝された琴光喜、大嶽親方など、すでに事情聴取を受けているし、野球賭博に手を染めていた力士ら29人に一斉調査を行っている。
 そんな重要な時期に、疑惑の密会が行われたことについて、元国家公安委員長経験者の私の意見を聞きたいというのが同誌の依頼であった。
 私のコメント記事をそのまま記す。
 「21日といえば、もう問題の背景が明るみに出ている時期です。私の経験からいえば、国会公安委員長は当然、表に出ていない捜査情報も承知している。そんな立場にいる人が、疑惑の渦中にある相撲協会の理事長と平気で酒を飲むなんて、常識を大きく逸脱しています。国家公安委員長の資格はありません。一刻も早くクビにすべきです。」

 中井大臣は、2010年4月1日号の週刊新潮でも女性スキャンダルがスクープされている。その時も、私は頼まれてコメントを寄せている。
 中井大臣はホステスと付き合って、赤坂で連夜のように逢瀬を重ねていた。自分の経験から、あんな多忙な大臣の時に、しかもSPや秘書官にも内密にして、よくそんなことが出来たものと驚かされた。しかし、それ以上に重大なのは、国会議員議員宿舎の自分のキーカードまでその女性に与え、出入りを自由にさせていたことだ。国家公安委員長は25万人の警察官の頂点に立っている。当然、公序良俗に反する行為が許される筈もない。
 それどころか、総理大臣の下、国の安全保障会議の主要メンバーである。最も危機管理が求められる立場だ。スパイ事件の続発する時代、こんな大臣では、国家国民の安全は守れない。
 自民党政権なら、即クビが当たり前だが、なんと官房長官の厳重注意だけで終ってしまったのだ。

 この宴席の後、警視庁は琴光喜に対する恐喝容疑で元幕下力士を逮捕し、賭博開帳図利容疑で、相撲部屋の一斉捜査も行っている。
 一体、疑惑の宴席では何が話し合われたのか。捜査情報漏洩の可能性もあるし、陳情や依頼が行われたと思われても仕方がない。
 15日の定例記者会見で、中井大臣は、「そのような事実はありません」と否定した。
 しかし、その上で、「捜査当局に迷惑をかけているなら法的処置を執るが、『気にしないで』とのことなので、(報道を)放っておく」と述べた。
 下手な弁解じみた発言だ。事実でないというなら、断固法的措置を求めるというのが、立場上当然のことではないか。そのくらい、国家公安委員長の立場は大きく重いのだ。
 9月には内閣改造といわれているが、こんな大臣は今、直ちに更迭すべきである。
 改造という形でウヤムヤにすごすことは許されない。菅首相にそれが出来るかどうか、対応をしっかり見守る必要があると私は思っている。

言いたい放題 第68号 「あきれた金元死刑囚歓待」

 なんで今、元死刑囚金賢姫を国民の税金を使ってまで呼んで、大歓迎しなければいけないのか。
 滞在先がなんで鳩山前首相の軽井沢の別荘なのか、私には全く理解できない。

 呼んだのは、勿論民主党政府だが、まずは、ついこの間落選したばかりの千葉景子法務大臣の判断の、とんでもない間違いを指摘しなければならない。
 そもそも、金元死刑囚は、大韓航空機を爆破させ115人の生命を奪い、その実行犯として死刑判決を受けた身だ。
しかも、当時、日本の偽造旅券を所持していた偽造公文書行使の疑いさえある。その後特赦されたとはいえ、本来、日本への人国は拒否されるべき人物ではないか。
 出入国管理法には、「上陸を拒否しない特例」はあるが、金死刑囚に、この特例を無理に当てはめて、日本に入国させなければならない理由は無い。
 何か新しい情報でも得られる可能性があればまだしも、当初から言われていたように、結果的に見て、何の収穫も得ることは出来なかった。

 面会した拉致被害者が「希望を持って頑張れば、いつか良いことがある。」と言われて感激したという。単なるリップサービスだけで、何の実のある話ではない。「あんたに言われたくない」というのが本当ではないか。中には「来日によって国民世論が大きく喚起されたのではないか」と、感謝の気持を述べた人もいた。被害者の方達の気持は判るし、同情を禁じ得ないが、一時的にパフォーマンスで騒がれるだけで、何の答えも返ってこない。空しいばかりだ。

 例のスキャンダルだらけで、本来辞めさせられるべき立場の中井洽国家公安委員長が、同時に拉致問題担当相を兼務していて、今回の主導者、仕掛け人だ。
 来日前に、「国民のみなさんに拉致問題について人道上、人権上の強い憤りと関心を持ってもらうことに意義がある」と語っていた。
 しかし、繰り返すが金賢姫は北朝鮮テロ活動家で、115人の乗客を殺した犯人なのだ。
 国際的にも断じて許されぬ卑劣なテロ行為を黙殺してよいのか。本来、こうしたテロの危険から国民を守るべき立場が国家公安委員長なのに、そのことを全く意図的に触れようとせず、黙認している。
 中井大臣は、今までに数々の問題を起し、その度にみっともない弁明を繰り返してきたが、どうもこの人の頭の構造は正常ではないのではないか。
 日本政府が用意した小型ジェット機で来日し、軽井沢の別荘に滞在、なんと1時間80万円のヘリで東京上空の遊覧飛行までさせている。チャーター機は1000万円、警視庁や長野県警など外国閣僚級の100人規模の警備態勢で、これだけで数百万円単位の出費だ。その上、政府から別に謝礼まで支払われているというではないか。
 おそらく、今年度、2倍になった12億円という拉致問題関係予算や、問題となっている官房機密費から出されると思う。中井大臣は、このことを記者に聞かれると、「なんで答えなくてはいけないんですか」と開き直った。
 あきれかえった馬鹿さかげんだが、仮にも日本国大臣だ、絶対許せないと腹立たしく思った。
 軽井沢の鳩山別荘には、すしやバーベキュー、フランス料理が宅配されたというが、どうせ、自分に贅沢他人にけちな鳩山前首相のことだ、これもきっと公費に違いない。

 英紙や韓国紙は「信じがたいスパイ・ストーリー」とか、「ジェット機を爆破した北朝鮮元スパイが日本で歓待」、「国賓級の歓迎」と書いているが、日本は世界の笑いものになっている。

 「こんな政治じゃ、日本はダメになる!!」、今書店に出ている拙著で訴え続けているが、その思いはつのるばかりだ。一人でも多くの方に、拙著を本気で読んでもらい、正しい怒りを世論として欲しい。
 猛暑の中、私の心は民主党政権のあまりの愚かさに、怒りで煮えたぎっている。

言いたい放題 第69号 「突然の死刑執行」

 7月28日、死刑囚2名の死刑を執行したと千葉景子法務大臣が発表した。
 いずれのマスコミも1面トップで報道し、大ニュースとなったが、今までこんな大きな扱いになったことはない。元々、死刑執行などは、格別な事柄だけに、ニュースの片隅でひっそり報道されるものなのである。
 今回のこの大騒ぎは、政権交代以来、一度も死刑を行わず、実に1年も経過した今、あまりに唐突の執行だったからである。
 千葉法相は死刑廃止議員連盟のメンバーで、だから執行に署名しなかったのだといわれていたが、今回の変節ぶりは一体、何だったのか。死刑賛成派、反対派共に大きな戸惑いを抱いている。
 政治家が各々のポリシィを持つことは当然のことで、その信念に基づいて行動することは決して間違いではない。
 しかし、一度、内閣に席を置いて、直接その責任者になった場合は、本来の役割を果たすのが当然のことである。それが出来ないならば、大臣を引き受けなければいいのだ。
 いうまでもなくわが国は法治国家だ。たとえ法律の内容に個人として反対であろうと、法律がある以上は、理屈抜きで従わなければならない。
 そもそも死刑の判決を受けるような者は、平然と法を犯し、人を殺め、被害者は勿論、その家族達にどれだけ大きな不幸を与えたか計り知れない。罪を償うことは当たり前のことで、信賞必罰はまさに社会が成り立つ為の基本だ。
 刑事訴訟法では、死刑は再審請求されている場合を除き、判決確定から6ヶ月以内に執行するよう決められている。死刑の判決が確定しているのに、その執行を担当大臣が怠ることは許されない。
 千葉法相は、これを機会に国民的な議論が必要とし、法務省内に勉強会を設けると発言した。一見、もっとものように聞こえるが、死刑の可否については、従来から様々な角度から議論されてきたことで、その結果として、世論調査で示されているように、国民の死刑容認派は85%を超え、圧倒的多数なのである。ちなみに、死刑確定者は現在107人いる。

 もう一つ残る疑問は、何故突然の変節かという点である。民主党死刑廃止議連の事務局長村越祐民代議士は、「落選して、破れかぶれになったのか」といったが、随分突き放した発言だ。いくら何でもそれはないだろうが、確かに、民意によって議席を失った人が、たとえ現職とはいえ、死刑執行という重大な国家権力を行使したことには、大きな違和感が残る。本来、大臣を早々に更迭させるべきで、ここにも菅新総理の決断力の無さが現れている。
 当然、国会で追及すべきテーマだが、一体どの様な展開になるのか、自民党の質疑能力も含めて、ここはじっくり見守りたいと思っている。

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