第904回「私の誕生日に岸田総裁」

 深谷隆司の言いたい放題第904回

 「私の誕生日に岸田総裁」

 9月29日は自民党総裁選挙と私の86回目の誕生日と同じ日であった。勝手に「奇しくも」と思っている。

 当初河野氏が国民的人気で圧倒的に強いと言われていた。特に若い議員が「選挙の顔」として河野氏を担ぐ姿が目立ったが、総裁選、つまり総理大臣を誰にするのかという重大な選択で、己の選挙に誰なら有利かなどと考えることは愚かなことだと思っていた。第一、選挙とはそんな生易しいものではないのだ。

 私は一貫して総裁になる人は岸田氏しかいないと考えていた。

 週刊ポストの特集で、有力OBはだれに投票するか、その理由はという企画があったが、私は明確に岸田氏を挙げ、理由は岸田氏の人柄、多くの人の意見を聞くバランス感覚と答えた。何よりも総理大臣になる器は岸田氏しかいないと考えていた。

 実際総裁選になってテレビなどでの議論を聞いても、岸田氏が常識的で人格的にも真摯で、大局に立ってもおかしくないと思い続けた。

 一方で、前回私のブログで書いたように、河野氏は問題点が多すぎた。代替エネルギーが思うように進まない状況の中で、いたずらに原発全廃を主張し、しかも野党と組んでこれを進めようとする姿勢は問題だ。決定的なのが日本の安全保障についての考え方である。中国と関連の深い企業があって、弟が仕切っている。その結果か中国に対する対応がいつも甘すぎる。危険極まりない中国に対して毅然たる態度を示すべきだが、外務大臣、防衛大臣の時にも、そんな気構えを見せていなかった。

 父親の河野洋平氏はいわゆる河野談話で、日本に過大の禍根を残した。慰安婦問題で事実に基づかない発言をし、海外メディアは慰安婦を性奴隷と報じ続けている。息子太郎氏は父親の「負の遺産」を明確に否定する勇気が無い。

 敗れた後だからこれ以上多くは言わないが、投票結果は極めて常識的であった。特に国会議員票が思いのほか河野支持でなかったのは、身近での「河野実像」を知っているから・・・に尽きると思っている。

 勿論岸田氏に注文したいことは沢山ある。何よりも憲法改正を断行してくれるのかだ。これは「党是」だが誰も実現してくれなかった。

 緊急事態条項が憲法に無いから、コロナ対策もままならなかった。まして外国からの攻撃など有事に対応する法的整備が皆無である。

 そのほか今日日本が抱える問題が山積している。しっかり衆議院選挙、参議院選挙を勝ち抜いて安定した状況を作り、山積している問題を解決してほしいと願っている。

 最後になったが、今日私は86歳になった。見た目は健康そのものだが、歳相応に身体には問題点もある。しかし、気力体力共に自分では衰えを感じない。妻や子や孫たちに囲まれ、大勢の信頼できる友人がいる。本当にありがたいことである。

 今日1日で沢山の友人たちがお祝いに駆け付けてくれた。りっぱな花に囲まれて、なんと幸せな人生だろうかと思う。

 86歳の新しい人生が今日から始まる。朝、浅草観音様を詣で、両親の眠る五重塔の前で、一層頑張るぞと誓った。