第898回「この事態を乗り切るために」

 深谷隆司の言いたい放題第898回

 「この事態を乗り切るために」

 コロナ感染急増が続き、毎日、感染者数、重症者数の最高値を更新している。政府は発令中の緊急事態宣言を来月12日まで延長し、更に7府県に拡大、蔓延防止等重点措置についても他県に拡大させることを決めた。

 日本の新規感染者数は、フランスと比べると2分の1だが、現状は油断できない状態にきていることは確かだ。

 専門家の代表尾身会長は参議院内閣部会で、「今の感染を下げる要素はあまりない」とまるで無責任な諦観論だ。感染症との戦いの最悪なことは諦観で、そこまで言うなら専門家会議など存在価値はない。

 メディアは、国民が慣れっこになっていて、「人流を減少させたい」といくら政府が言っても効果が無いのだと突き放している。そして、だらだらと危機感だけを無意味に煽っている。

 菅首相はじめ政府関係者は懸命に努力しているのだろうが、政治は結果が勝負である。

 世論調査では菅内閣の支持率は減り続け30%を割るかという危険水域に達している。辞めるべきと言う人が50%を超えているというが、辞めさせて後はどうすればいいというのか。

 なんだかみんながみんな、全てを他の人に押し付けて、自分は関係ないと無責任な「異常事態」になっているのではないか。

 「もう、打つ手がない」というがやるべきことは沢山ある。ワクチン接種を済ませた人はまだ37%、これを加速させることが緊急課題だ。そしてこの状況に学んでワクチンを外国ばかりに頼るのではなく、強力な予算を組んで、ワクチン国産を急がなければならない。これは国の安全保障問題なのだ。

 「ワクチンパスポート」を海外渡航時だけでなく、国内ツアーやイベント参加にも活用し、更に介護施設や医療機関の面会など、活用範囲を国内に広げていくだけでその効果は大きくなる。

 「1億総ざんげ」と言う言葉があるが、この際全ての人がしっかり自覚して、自分がやるべきことを責任持ってやることが必要なのだ。

 嘆くだけ、批判だけ、不満だけの日々を切り替えて、さあ、この難局を皆で乗り越えていこうではないか。