第865回「日本学術会議は廃止せよ」

 深谷隆司の言いたい放題第865回

 「日本学術会議は廃止せよ」

 日本学術会議が会員として推薦した候補者の内、6人が認められなかったとして、大きな騒ぎになっている。最初に報道したのは「赤旗」で、1面トップのスクープ記事であった。

 学術会議とは内閣の管理下にある機関で会員210人、任期6年で3年ごとに半数が交代する。会員は学術会議が選考して首相に推薦し、これに基づいて首相が任命することになっている。しかし、不思議なことに今まで推薦した候補者が任命されなかった例はない。

 逆に言えば、推薦すれば100%必ず任命されるなら、任命権は推薦者が持つことになるが、そんな権限は本来彼らにない。

 任命権を持っているのは内閣なのだから、今回のことは内閣法に基づいて任命権を行使したに過ぎないのであって全くの適法なのである。学者が、国民が選んだ議員が国会で決めた総理大臣より権限が強いなどとんでもない錯覚だ。

 任命されなかった人が、「学問の自由への乱暴な介入」と批判しているようだが、別に会員でなくとも大学での研究が妨げられるわけでも制約されることでもない。

 会員という権威を得ることと学問の自由を混同するような非倫理的学者は、そもそも会員にふさわしくない。「もしかしたら特別職国家公務員としての権威と手当てが欲しいのではないか」と批判する人もいる。


 令和2年の予算を見ると学術会議に10億5千万円が計上されているが、今までの莫大な予算で、一体、学術会議はどれだけの仕事をしてきたのか。

 私が印象に残っているのは、平成29年に彼らが出した「科学者は軍事的研究を行わない」という声明ぐらいだ。武器になるような技術の開発は行わないと勝手に決め、全国の大学、学者に圧力をかけている。

 永田恭介筑波大学長は、「コロナウイルスに対するワクチン研究は生物化学兵器に転用される可能性があるが、その選別は難しい」と言っている。自衛のためにする研究もダメと言うのは、憲法23条が補償する「学問の自由」を制約することになる。

 もう一つあげれば中国科学技術協会と北京で覚書をかわしたことだ。中国の軍事転用可能な技術に協力する日本科学者の窓口になっていないか。とんでもないことだ。

 天文学者の戸谷友則氏は、学術会議は「学者の国会」と言う人がいるが、87万人の学者が選んだ代表ではない。新会員は学術会議の中で決めていて、会員でない大多数の学者は関与もできないし選挙権もない。「学者の国会等と言ってもらいたくない」と批判している。 

 学術会議は閉鎖された特殊社会であり、独りよがりの色合いが濃く、押しなべて反権力、このような場所は進歩的左翼が育つ絶好の場所ではないか。

 内閣府に反政府の機関があること自体おかしいと私は思っている。

 既得権益にすがり、存在理由の分からないこのような機関こそ、菅総理が言われる「悪しき前例打破」の対象だ。

 廃止を含めて是非国会で論じてもらいたいと願っている。