第847回「気の緩み」

 深谷隆司の言いたい放題第847回

 「気の緩み」

 5月17日、いつものように散歩に出かけた。特に浅草周辺を歩く。午後2時頃、天気がいい日曜日、前日までと違ってあまりに多くの人が出ているのにびっくりした。いつものように隅田川の遊歩道に出る。走っている人も多く、川沿いのベンチはすべて占領されて、マスクもしない男女が大声で騒いでいる。東京の繁華街の状況はどこも似たようなものだった。

 緊急事態宣言が39県で解除されて初めての休日だが、東京が解除されたわけではない。この日、東京都の感染者は5人、1日あたりの感染者が50人以下となるのは12日間と連続で嬉しいことだが、この数字はおおむね2週間前のもの、多くの人が「もう大丈夫」ととんでもない勘違いをしているのではないかと心配になる。 

 北海道がそうだったが、第2次感染拡大の危機が起ってからではどうしようもない。ここはしっかり身を引き締めて自粛を続けることが肝要である。

 日本の場合、比較的早くから感染者を出したが、他の国のように爆発的な感染は抑えられて、ぎりぎり持ちこたえてきた。強権を発動し、人権を無視した対策ではないのに、こうした成果を上げているのは、国民の高い衛生意識や公の精神だ。しかし、最近、公の精神が怪しくなってきていないか。

 「勘違い」で禍根を残すことないよう、お互い自戒したいものである。