第845回「緊急事態宣言延長」

 深谷隆司の言いたい放題第845回

 「緊急事態宣言延長」

 56日には一応の目安がついて、少しは自由を取り戻せると楽しみにしていたが、さらに今月いっぱい延長となって、一気に閉塞感が高まった心境だ。

 専門家会議の意見に従った形だが、率直に言って違和感を覚える。政府が専門家会議を設置したのは214日だが、医学的見地から助言を行うのが目的で、あくまで「黒子」に徹するはずであった。しかし、最近はまるで政治判断を左右する存在となっていないか。

 政府として大事なことは、感染症対策と社会経済活動の両立を図ることだ。

経済的損失は人命と無関係ではない。男性の場合、失業率が1%上昇すると10万人当たり約25人、自殺者が増加するというデータもある。

 期間延長は日本企業の経営環境を一段と悪化させ、その経済損失は45兆円と試算されている。二律背反ともいうべき難しい対応が必要だが、専門家会議だけに頼りすぎず、政府は大局的立場に立って今何をなすべきかを判断し、自信をもって国民に訴えるべきだ。

 テレビは相変わらずかまびすしい。こんなに評論家やらがいるのかとびっくりだが、その政府批判が連日茶の間に流れて、それが世論となっていくことに危惧を抱く。未曾有の国家的危機、国難ともいうべき時、大事なことは国を挙げて協力体制を作っていくことではないか。