第842回「続 憂鬱なコロナ感染症」

 深谷隆司の言いたい放題第842回

 「続 憂鬱なコロナ感染症」

 47日、日本でもついに「緊急事態宣言」が出された。1週間経過したが、相変わらず感染者は増え続けている。地元の永寿総合病院は残念ながらクラスターの悪しき手本になった。初期の対応と心構えに問題があったと思うが、なによりも情報開示が不十分であった。私は区長に直接連絡し、病院の院長と区長の間にホットラインを結び、刻々と情報を受け対応できるようすべきと進言した。ようやくこの数日間、新たな感染者の数は減少しつつある。まず台東区から感染者が増えないようにと祈りたい心境である。

 散歩以外に外出しないのでテレビを見る機会が多い。ワイドショーは軒並み過去の視聴率を更新し、いわばコロナバブル状態だ。連日、専門家でもない人が訳知り顔で口角泡を飛ばしている。悲観論が多く、その上、政府の対応への不満ばかりで、一層憂鬱になる。

 小池知事は政府に抵抗をつづけるヒロインのような演出で、なんと都税を使って頻繁に本人主演のコマーシャルまで打っている。「クールビズのようにトップダウンでやらなきゃだめよ」とうそぶいたが、たかが「夏は軽装で」というだけのこと、およそ国家的危機問題と同列に語ることではない。

 ウイルス対策は金融対策に似ていて、政府の対応が早くても遅くても批判される。しかし、もうちょっと国民に理解されるような具体策を上手に示せないのかと、時にいら立ちを覚える。この頃、中曽根康弘首相ならどうしていただろうかと、往時をしのんだりしている。