第759回「野党議員は18連休」

 深谷隆司の言いたい放題第759回

 「野党議員は18連休」

 立憲民主党など野党は、麻生財務相の辞任や柳瀬元首相秘書官の証人喚問を求めて、4月20日から審議拒否を始めた。7日、結局何の成果もなく国会戦術で完敗して国会正常化となったが、なんと野党議員は18連休となった。

 1日の国会にかかる費用は3億円といわれている。無駄な税金の浪費、何よりも国会議員の職場放棄は、断じて許されざる暴挙である。

 4月26日の衆参予算委員会の集中審議は外交などがテーマであった。行なわれたばかりの日米首脳会談をめぐって、日米通商問題や、北朝鮮問題など、政府にただすべき問題が多かった筈である。6会派が求める正常化の条件などは、まさに本会議や委員会で論ずればいいことなのだ。

 マスコミ向けに合同ヒヤリングを開いて、官僚を呼んでつるし上げを行なっていたが、人気取りのつもりであろうが、国民はそっぽを向いていた。

 もうこれ以上、不毛の議論はやめて、山積する諸問題、特に北朝鮮への日本の対応など、真剣に議論してもらいたいものである。


 4月27日、軍事境界線のある板門店の韓国施設「平和の家」で、金正恩朝鮮労働党委員長と文在寅大統領が会談を開いた。完全な非核化を通じて「核の無い朝鮮半島を実現する共同の目標を確認した」という板門店宣言は歴史的声明として世界中を駆け巡った。しかし、北朝鮮の非核化は「共通の目標を確認する」にとどまっただけで、具体的行動は示されず、北朝鮮が過去に出していた声明や合意と同じなのである。

 文大統領は卑屈なほど有頂天であったが、二人が手を取り合って高々と腕を上げた姿は、2007年10月、当時の金正日総書記と盧武鉉大統領、2000年6月の金正日氏と金大中大統領の場面と全く同じであった。その後の朝鮮半島情勢が悪化したことは歴史が示した通りである。

 金正恩氏は満面の笑みで愛嬌を振りまき、話せる指導者を演じきったが、叔父張成沢を粛清、兄金正男を化学兵器で暗殺させた人物である。核、化学、生物兵器の増産や、凄まじい人権弾圧、収容所での悲惨な虐待は今も続いているのだ。

 米朝会談や日朝会談も行なうとの金委員長の微笑み外交であったが、6日にはもう豹変し、「北朝鮮の核放棄まで制裁・圧迫を緩めず、人権問題を強調する米国」の姿勢を批判、日本に対しては「下心を捨てないかぎり、1億年たってもわが地を踏めぬ(朝鮮労働党機関紙」」と主張している。

 かの国とはよほどの覚悟を持って臨まなければならないが、その為には、なんと言っても結束が大事、18連休などしている暇はない。政府もふくめて猛省を促したいものである。