第744回「毎日、あれこれ」

 深谷隆司の言いたい放題第744回

 「毎日、あれこれ」


1120日、新潟の松村歯科新津診療所で私の絵の除幕式が行われた。壁一面に、まさに昇らんとする300号の黄龍が飾られたが、我ながら立派なもので感動であった。

中国の神話にある守り神、五神の内、「龍」と「虎」(各150号)は既に仙台の二ヶ所の徳真会デンタルクリニックの玄関に飾られている。来年は福岡に「朱雀」、再来年には北海道に「玄武」を依頼されている。

松村博史先生率いる歯科医療グループ徳真会はいまや東洋一と躍進を続けているが、お陰で私の絵が自身の記念碑のように残っていく。嬉しいかぎりである。

この旅の続きは松島2泊で、娘知美、孫香瑠、麻紀と合流し、現地の友人千葉夫婦の大歓迎を受けた。ところが2晩とも私は体調を崩して食事も、酒さえ駄目という状況となってしまった。原因は不眠なのだが、私が描いた龍が私を帰したがらないからではないか、などと思ってしまう。

実は2年前、仙台の「龍」を家族で見に行った時も「急性めまい症」になって往生したことがある。幸い良性で1ヶ月で全快したが・・・。

箱根で今回の龍の絵が完成し、さて帰ろうとした時、家内が階段を踏みはずし、右肩骨折で大怪我、1ヵ月半で今ようやくほぼ癒えたが、全て龍にまつわることばかりではないか・・・。

帰宅して、睡眠もようやくとれるようになったが、早く箱根神社の九頭龍様にお参りに行かねばと思っている。歳をとるとあれやこれや、とてつもないことを考えるものである。


前回書いたが、相撲界の殴打事件、どうも訳の分からぬ事態になってきている。新たに問題ではないかという思わせるのは貴乃花親方の不可解な行動で、相撲協会の貴ノ岩関事情聴取を拒否したという。

横綱日馬富士の暴行はまぎれのない事実で、当然何らかの処分は必要だが、それにしても事実をはっきりさせることは大事だ。何故無言を通すのか。

巡業部長として、この事件の報告も無しに警察に被害届をいきなり出したことも常識にはずれる。役目を怠ったとしか言えない。

前にも貴乃花親方は「相撲界の改革」といって騒いだが、理事長選挙で大差で敗れて以来、八角理事長とは犬猿の仲という。来年の理事長選挙をめぐっての確執とも言われているが、ならば「改革」どころではないではないか。

そもそもモンゴル会なる集まりは胡散臭い。八百長になることも考慮して貴乃花親方は自分の弟子に「行くな」と言っていたが、それは正しい。しかし、貴ノ岩は親方に恩師の会と称して、断りもなくモンゴル会もどきの会に出かけた。それが全ての元なのだ。要はモンゴル人同士のいさかいで、本来相撲協会がこれほどに巻き込まれることのない出来事だったのだ。

相撲は今、連日満員盛況だ。それは厳しい稽古を重ねて相撲道を貫く力士の姿勢と真摯な努力、そして、興行、娯楽といった独特の大衆文化が息づいているからである。

今の時代、ちょんまげ・ふんどし姿、肥満体は異常だが、それが自然に受け入れられている。豪華な化粧まわし、華麗な土俵入りに大喝采。客は桟敷で飲み食い自由で盛んに野次を飛ばす、こんなスポーツは他にはない。まさに歌舞伎のような様式美も加わった日本独特の庶民文化なのである。改良はあっていいが、極端に言えば下手な改革など不必要なのである。

こうした日本独特の伝統文化を大事にし、大衆から好かれ、支持され続けてこその相撲だ。一日も早く、今の混乱に終止符を打って欲しいものと思っている。