深谷隆司の言いたい放題第718回

 「連休後半、箱根山荘で」


3日から45日、箱根の私の山荘で家族と過ごした。一家が全員揃って元気に温泉を楽しむことが出来るとは、なんと幸せなことかと改めて思った。

昔、私の選挙はいつも反対派の悪質なデマで苦労したものだが、その中に、「深谷は世田谷の豪邸に住んでいる、鎌倉に別荘を持っている」というのがあった。

庶民性を売り物にしているのに「けしからん」ということなのだが、世田谷には住んだこともないし鎌倉の別荘など、一体どこから出たことなのか、あきれた話だが選挙にはマイナスであった。

反逆心旺盛な私は、それならいっそのこと別荘を持ってやると買ったのがこのささやかな箱根山荘である。時にはバスを仕立てて隆青会(後援会青年部)の仲間を呼んで、盛大なバーベキュー大会を開いたりしたが、不思議なことにその話は全く広まらず、批判されたこともない。現実にはありもしない噂の方が広まり、悪意を持って語られるのだから不思議なことである。


あれから30年余経ている山荘だが、都会の喧騒とは無縁の、深い緑の中にあって静謐な別世界だ。日中は依頼されている300号の龍の絵の下書きに取り組んだ。生き生きした勇壮な「昇り龍」が狙いだが、連日、何枚も描いている内に構想も固まってきて、これならいけると秘かに思った。

夜は痛飲三昧だ。4日は仙石原のイタリアン「アルベルゴ・バンブー」。ここはコッポラ監督が作った映画「ゴッドファーザー」の舞台を模した白亜の建物である。昔は私が訪れると、支配人が承知していて必ずあの名曲を流してくれたものである。あれから何人も支配人が代わって、そんなことを知る由もない。今の支配人も心配りが良いし味もすばらしい。

5日は画家の中野先生ご夫妻、箱根神社の小沢宮司ご夫妻を招いてザ・プリンス箱根の「なだ万雅殿」で会食した。家族全員がそろってだから大人数である。

ここの渡辺支配人は自称私のファンで、いつ行っても心のこもったもてなしで応じてくれる、嬉しい心である。なだ万の経営者は代わったが、シェフの腕も確かで料理はさすが最高であった。

6日は中野先生のアトリエに寄り打ち合わせ、300号の大絵はこのアトリエをお借りしなければとても描けない。

次は箱根神社参拝だ。7月の都議選挙の必勝祈願である。台東区の和泉ひろし、文京区のなかや文孝両君等自民党候補者を絶対に勝たせねばならぬ。小沢宮司とご子息のねんごろな祭祀の中、私も頑張ることを誓った。

今度は岡田美術館での観賞だ。1階は中国の陶磁器と青銅器、韓国の陶磁器の展示だが、とりわけ古代から清朝までの作品が質・量共に充実していた。

古九谷や鍋島など日本のやきものは一番広い展示室だが、江戸以降、これほどの作品が日本で生まれたかと思うと感動一入であった。8月に幻冬舎から出版予定の私の11冊目の新刊本は「日本の素晴らしさ」を歴史的に説くものだが、時代背景を考察しつつ興味は尽きなかった。ただし、博物館や美術館観賞は最も関心があるのに何故か異常に疲れるのが常である。家内は逆で、いつも疲れを知らず見学し続ける。教養や知性は彼女の方が上なのかも・・・。

この連休、ニュースでは大変な交通渋滞が報道されていた。行きは大混雑で倅隆介が運転で苦労したが、7日の帰りは普段より空いていて娘恵理の運転技術?も一向に不安がなかった。

それにしても良き連休であった。神仏やあらゆるものにひたすら「感謝」である。