第707回「千代田区長選挙から思うこと」

 深谷隆司の言いたい放題第707回

 「千代田区長選挙から思うこと」


 選挙が始まる前の某調査で、現職区長がトリプルスコアで勝つと出ていた。なんとか逆転勝ちをと願っていたが、残念ながら予測の通りで惨敗であった。

 先週、6チャンネル「ゴゴスマ」から依頼があって、明日(7(火)午後155分から315分頃まで)出演する。この番組には何度も出ているが、公平だし、なによりスタッフがいい人たちで気分が良く、つい応じたくなる。

今回は惨敗の後だけに気分は重いが、まあ、愉快に論じてきたいと思っている。

 区長選挙の敗因は、第一に現職首長は圧倒的に強いということだ。区長として区民と接する機会が多いから、少し評判が悪くてもみんな当選する。

第二に準備もなく突然立候補して当選するほど選挙は甘くないということだ。自民党政経塾塾長を11年やってきたが、「ここへ来たから政治家になれるなどと思うな」と繰り返し言ってきた。志を持って命がけで国や地元のために働く情熱が必要だが、そのことをしっかり身につけるよう指導してきた。振り返れば8人の国会議員、100人を越える地方議員を輩出し成果となっている。

よさの君は11回生だが、今年の1月、出馬の挨拶に来るまであまり認識はなかった。ただ、彼の話を聞き、有為な人材だと確信し、育てたいと思ったが、時すでに遅しであった。詫びの電話が入ったから「頑張れ、これからだ」と檄を飛ばした

第三はこれが中心だが、小池ブームが続いているということだ。相変わらずドン内田を相手の代理戦争だと喧伝し、知事自ら事前も含めて5回も応援に繰り出すなど露骨な戦略を進めた。マスコミも大騒ぎでついに投票率は前回より11.40ポイントも上がった。自民党都連や自民党都議会を敵視しながら安倍総理とは握手して直接対決しない、位置取りが上手いから、有権者は躊躇せず石川候補に投票する。自民支持のうち61%も取り込み、よさのにはわずか27%、これでは勝負にならない。  

一方、自民党といえば地元の区議に任せ、応援体勢がどこまで本気なのか分からない。相手の強気の姿勢に惑わされて周章狼狽しているように見える。選挙は戦いなのだから、自民党は勇気と自信と誇りを持って、堂々と戦わなければならない。

小池陣営はこの勢いにのって、都議選挙に70人も立てるらしい。小池塾での試験で、にわかづくりの候補者を選んでも、いい人材が揃う筈がない。自民党から公認が得られなかった落ちこぼれも、必死で擦り寄っているようだが、茶番だ。

小沢チルドレンや橋下チルドレンのようにスキャンダルまみれの二の舞になれば、一番困るのは都民なのだ。

豊洲移転問題や、東京五輪問題で課題山積、「東京大改革」の掛け声だけで何をするのかさっぱり見えてこない状況が続けば、頼りの都民の支持は無くなっていく。驕れる者は久しからず・・・という言葉もあるではないか。