深谷隆司の言いたい放題第686回

 「うそつき、騙しに怒り」


築地市場の移転先の豊洲市場で、土壌汚染対策として実施していたはずの盛り土が、なんと主要施設下で実施されていなかったことが分かり、大問題になっている。

 平成20年に開かれた専門家会議では、ベンゼンなどの有害物質への対応策として建物下に計4.5メートルの土を盛るよう提言し、都はその通り実施していた筈であった。ところがなんと3分の1の部分が空洞で、しかも水漏れなど、揮発性のベンゼンが漏れる可能性もある危険な状態になっていた。

当時の知事石原氏は「騙された」とテレビで語っていたが、一体誰が独断で決めたのか、誰が広報等で嘘の説明を続けさせたのか。おそらくこれ以外でもかなり多くの問題があるのではないか。 

小池知事は都議会自民党を敵役に仕立て、劇場型の選挙で勝利したが、本当の敵役は都庁の役人側にいるのである。

 この際、伏魔殿と言われる都庁を徹底的に洗い直してもらいたい。都議会自民党もこの面での協力は惜しまないと言明しているのだ。

 ところで、今週の週刊新潮は(922日号)、「小池百合子と知事金庫番が手を染めた特権錬金術」とのセンセーショナルなタイトルで、側近の水田昌宏氏の不可解な行為を特集している。

 政治と金にまつわる問題は看過できない。いずれ都議会の質問などで明らかにして欲しいものである。


 今、民進党の代表選挙が行われている。15日が投開票である。

政権を担当する力もないから、さほど関心もなかったが、なんと最有力候補の蓮舫氏が、台湾との二重国籍であることがわかって大問題になっている。

 今までの発言は嘘の連続で、「私は生まれ時から日本人」「台湾籍は18歳(後に17歳と訂正)の時抜きました」「昭和60年から日本人です」「台湾政府に国籍の有無を確認中です」など、発言がくるくる変わって、最後は二重国籍であることを認め、国籍離脱を申請していると言い、謝罪した。

 改正国籍法では二重国籍の人は22歳までに日本国籍か外国籍かを選ぶ必要がある。日本を選択する場合は国籍法16条により外国籍を離脱しなければならないとなっている。罰則こそないが法律違反であることは確かだ。

公選法でも多重国籍の除外はないが、自衛隊の最高指揮官である首相や、国家機密に接する閣僚が二重国籍であれば、情報漏洩や他国からの影響を受ける重大な懸念が生じる。

 彼女は平成22年、行政刷新担当大臣を務めている。その上、野党とはいえ党首になろうとしている。倫理観から見ても、政治家の資質の面から見てもこれは重大な問題である。

 近年、日本を取り巻く国際関係は微妙で、常に危機をはらんでいる。友好的といわれる台湾も島の帰趨について深刻な問題になっているではないか。

 国家間で何か事が起こったとき、一体どちらの国を選ぶのか。

国家国民を命がけで守るべき政治家として、二重国籍で平然と過ごしてきた蓮舫氏は許せないし、その神経を疑う。人気と知名度は抜群だがそれでいいのか。慄然としているのは私一人ではないと思う。