第505回「知事選挙スタート」

 深谷骼iの言いたい放題第505回
 「知事選挙スタート」

 1月23日朝8時半、舛添要一新宿選挙事務所のお祓いから、いよいよ選挙戦が始まった。舛添候補の演説の中心は都政を真剣に考える政策論で、好感が持てた。  
 自分の奥さんを紹介する段になって、何故か目の前にいる私に向かって「深谷さん16歳下でして・・」と照れ笑い、私も檄に立って「今日一番よかったのは夫婦円満であること・・」と言うと場内大爆笑、なかなか家族的で和やかな事務所開きとなった。
 第一声は新宿駅頭、寒風の中千人近い人が集まり、マスコミも詰めかけ盛況であった。自民党広報車の屋根のステージから、久しぶりに私も大演説、朝日新聞の夕刊に、選対本部長の元通産相、深谷骼i氏は「原発反対だけで都政を動かそうと言うのは筋違い」と話したと記事になっている。同じ紙面で細川候補応援の小泉氏「最も大きな問題は原発をどうするか。細川さんはよく決意してくれた」と述べたと、なっている。元通産相と元総理、うん、まあ良い組み合わせと、秘かに満足している。
 舛添候補の演説は、厚生労働大臣を務めた経験から、「生活の身近なところを今度は地方の立場でやる。首都直下型地震がいつ起こるか分からない状況で、災害に打ち勝つ世界一の街にしたい」と、当然のことながら都知事に相応しい内容で締めくくった。
 一方の細川候補、「成長の為に原発が不可欠と言って再稼働させようとする国の姿勢に危機感を持った。自然エネルギー、再生可能エネルギーを活用した分散型エネルギー社会を作らなければならない」と演説の8割近くを原発問題に割いた。
 
 はっきり言って、今回の選挙に小泉元総理がしゃしゃり出てきて「原発」を焦点にしようとしているが、これは全くのお門違いと私は思っている。それは明らかに国の仕事だ。本気でやりたかったら二人でもう一度国会議員選挙に出ればいい。
 都政で今大事な仕事は何か、先の都知事選、都議選での世論調査で都民が求めた上位3は、「景気・雇用対策、医療・福祉政策、地震など防災対策」であった。これは今も変わらない。
 都の待機児童は8100人と全国で一番多い。子育て支援など生活に密着した問題の早期解決が急務なのだ。 
 都の予算規模は一般会計、特別会計、公営企業会計を合わせて約13兆円、これはスウェーデンの国家予算に匹敵する。この膨大な予算を如何に使って様々な解決にあたるか、当然、即戦力、行政能力が最も求められる。
 6年後に控えたオリンピックは不必要と返上論まで述べた細川候補、さすがに批判を浴びるや、「コンパクトにして、おもてなしの心を感じてもらえるような五輪にしなければならない」と訳の分からないことを言いだした。そして、とってつけたように「東北の人達にも果実を分かち合えるようにしなければならない」。この人の頭は一体どんな構造なのか、「殿、御乱心」としか言いようがない。
 はっきり言って、冷静に比較してもらえれば、これだけで勝負あったと思うのだが・・・。

 21日の会合で、平沢勝栄代議士が「深谷さん細川氏の佐川急便からの1億円借金問題も大きいが、もっと酷いのはオレンジ共済事件ですよ」と言っていたが、今週出された週刊新潮(1月30日号)で、この問題が写真入りで報道されている。
 一昨年死亡した友部達夫元参議院議員が年利7%以上の高利で誘い、91億円もの資金を集め、その大半を自らの借金返済や家族ぐるみでの遊興費に費やしたというのがオレンジ共済事件だ。
 96年6月、細川氏はその詐欺師家族から都内ホテルで接待を受け、帰りに3000万円入りの封筒を受け取ったという。97年、独自の調査を元に国会で激しく追及したのが平沢勝栄代議士であった。1年後に細川氏は議員を辞め、結局はうやむやになったまま今日に及んでいる。
 殿様にしてはなんともお金好きのとんでもない人だが、本人は平気な顔をしている。そこが殿様なのか・・・。

 都民の正しい判断が、これからの東京の行方を決める。聞こえの良い「即原発廃止」のワンイシューに惑わされて、都や国の行方が間違った方向に行かないように、私は、一層声を枯らさなければと思っている。