2013年03月31日
第419回「不可解、朝鮮総連本部落札」
深谷隆司の言いたい放題第419回
「不可解、朝鮮総連本部落札」
東京地裁は3月29日、鹿児島県の宗教法人最福寺が求めていた在日本朝鮮人総連合会中央本部の土地建物について落札を認め、売却を許可する決定を出した。その額、なんと45億1900万円！
こんな大金を一介のお寺がポンと気前よく出し、都心の一等地を、よくも買ったものだなと驚かされる。当然、その資金の出所に大きな疑問を持った人は多い。宗教法人とはそんなに稼げるところなのか。
どうやってこんな大金が出せたのか、ここは国税局や警視庁、その他の公的機関で徹底的に調査する必要があるのではないか。
この寺の法主は、とかく話題になっていた炎の行者と言われる池口恵観氏、北朝鮮とは関係が深く、2009年から5回訪朝し、労働党や外務省の幹部と会談したり、よど号ハイジャックの犯人などとも会っている。故・金日成主席の生誕イベントにも出席して勲章まで授受され、最福寺には金日成主席観世音菩薩が鎮座しているという。なんともはや・・・。
池口氏は、1961年に起こった三無事件（さんゆう事件）に関与して逮捕されたが、その時の名前は鮫島正純、後に母方の姓に変えている。
この事件は旧日本軍の元将校を中心としたクーデター未遂事件として大きな話題になり、破壊活動防止法で有罪判決がおりた。
私が早稲田を卒業して間もなくの頃だったが、たまたま一緒に学生運動（右寄りの）を行っていた市川に住む私の知人が関わっていて、その実態をよく知っていた。本当は実に他愛のない、およそクーデターとはとても言い難いお粗末な内容であった。
池口氏の元には、野球の清原、金本氏などが通い、デヴィ夫人なども信者らしい。このデヴィ夫人も北朝鮮びいきと公言しているが、近頃は皇室問題にまで口を出し、あろうことか「現皇太子は廃嫡せよ」と署名活動まで始めている。
スカルノ大統領元夫人という、いかがわしい肩書？でテレビの娯楽番組ではしゃいでいるが、身の程知らぬ奴と虫唾が走る。
安倍首相の名前まで出して信者かのように宣伝しているが、私の盟友村上正邦氏曰く「首相周辺は彼を信用していない」というのが本当のところである。
施設を手に入れ、再び総連に貸すことによって、一定の収益を確保し、あわよくば北朝鮮とのキーマンとしての対場を一層確かなものしようとしている。彼の思惑、目的が見え見えなのである。
自分が北朝鮮に行くのは、かつて日本がかの地を植民地化して迷惑をかけた、その謝罪の為だと言う。発想は勝手だが、そもそも歴史の見方に基本的な間違いがある。日本にとって迷惑千万である。
今の北朝鮮はどうか。戦争さえ侵しかねない独裁独善国家で、核実験はやるわ、長距離ロケットを飛ばすわ、まさにやりたい放題で、世界に恐怖をまき散らしている。
3月11日には、1953年に決めた南北朝鮮停戦協定を破棄すると発表した。つまり、再び戦争状態に戻すと言うことで、ちょっとしたきっかけで朝鮮半島が火の海になる可能性さえあるのである。
黄海で行われている米韓合同軍事訓練に対応するための威嚇であろうが、今の北朝鮮は、新指導者金正恩第一書記が何を考えているか分からない人物だけに危険である。
現に、韓国で起こったサイバーテロは北朝鮮の専門部隊が行ったものといわれているし、去る15日には日本海向け短距離弾道ミサイルが2発発射されている。ハワイやグアムの米軍基地を攻撃するとさえ公言しているが、北朝鮮のミサイル技術から見て、出来ない話ではない。 29日未明には、戦略ロケット部隊の作戦会議を緊急招集し、米軍基地をいつでも攻撃できるよう「射撃待機状態」に入るように指示した。米韓の譲歩を引き出す「瀬戸際外交」であろうが、危機は目の前にあるのだ。
今大事なことは、北朝鮮に媚を売ることではない。池口氏は民間外交などと称して得意になっているが、明らかに利用されているだけのことなのである。
2月に、3回目の核実験を強行した北朝鮮に対し、3月8日、国連安保理は追加制裁処置を大幅に強化する決議を全会一致で行った。
中国まで同調し、北朝鮮と金融取引を行う国内銀行に対して、送金などの一部を禁じた。
今我々がやるべきことは、制裁決議に従って、世界の国々と協力し、連帯の中で、かの国が無法なことが出来ないように徹底的に封じ込めることである。
朝鮮総連本部の売買は、国内の小さなことでは決してない、このことを多くの日本人が自覚することが大事だと私は強く思っている。
「不可解、朝鮮総連本部落札」
東京地裁は3月29日、鹿児島県の宗教法人最福寺が求めていた在日本朝鮮人総連合会中央本部の土地建物について落札を認め、売却を許可する決定を出した。その額、なんと45億1900万円！
こんな大金を一介のお寺がポンと気前よく出し、都心の一等地を、よくも買ったものだなと驚かされる。当然、その資金の出所に大きな疑問を持った人は多い。宗教法人とはそんなに稼げるところなのか。
どうやってこんな大金が出せたのか、ここは国税局や警視庁、その他の公的機関で徹底的に調査する必要があるのではないか。
この寺の法主は、とかく話題になっていた炎の行者と言われる池口恵観氏、北朝鮮とは関係が深く、2009年から5回訪朝し、労働党や外務省の幹部と会談したり、よど号ハイジャックの犯人などとも会っている。故・金日成主席の生誕イベントにも出席して勲章まで授受され、最福寺には金日成主席観世音菩薩が鎮座しているという。なんともはや・・・。
池口氏は、1961年に起こった三無事件（さんゆう事件）に関与して逮捕されたが、その時の名前は鮫島正純、後に母方の姓に変えている。
この事件は旧日本軍の元将校を中心としたクーデター未遂事件として大きな話題になり、破壊活動防止法で有罪判決がおりた。
私が早稲田を卒業して間もなくの頃だったが、たまたま一緒に学生運動（右寄りの）を行っていた市川に住む私の知人が関わっていて、その実態をよく知っていた。本当は実に他愛のない、およそクーデターとはとても言い難いお粗末な内容であった。
池口氏の元には、野球の清原、金本氏などが通い、デヴィ夫人なども信者らしい。このデヴィ夫人も北朝鮮びいきと公言しているが、近頃は皇室問題にまで口を出し、あろうことか「現皇太子は廃嫡せよ」と署名活動まで始めている。
スカルノ大統領元夫人という、いかがわしい肩書？でテレビの娯楽番組ではしゃいでいるが、身の程知らぬ奴と虫唾が走る。
安倍首相の名前まで出して信者かのように宣伝しているが、私の盟友村上正邦氏曰く「首相周辺は彼を信用していない」というのが本当のところである。
施設を手に入れ、再び総連に貸すことによって、一定の収益を確保し、あわよくば北朝鮮とのキーマンとしての対場を一層確かなものしようとしている。彼の思惑、目的が見え見えなのである。
自分が北朝鮮に行くのは、かつて日本がかの地を植民地化して迷惑をかけた、その謝罪の為だと言う。発想は勝手だが、そもそも歴史の見方に基本的な間違いがある。日本にとって迷惑千万である。
今の北朝鮮はどうか。戦争さえ侵しかねない独裁独善国家で、核実験はやるわ、長距離ロケットを飛ばすわ、まさにやりたい放題で、世界に恐怖をまき散らしている。
3月11日には、1953年に決めた南北朝鮮停戦協定を破棄すると発表した。つまり、再び戦争状態に戻すと言うことで、ちょっとしたきっかけで朝鮮半島が火の海になる可能性さえあるのである。
黄海で行われている米韓合同軍事訓練に対応するための威嚇であろうが、今の北朝鮮は、新指導者金正恩第一書記が何を考えているか分からない人物だけに危険である。
現に、韓国で起こったサイバーテロは北朝鮮の専門部隊が行ったものといわれているし、去る15日には日本海向け短距離弾道ミサイルが2発発射されている。ハワイやグアムの米軍基地を攻撃するとさえ公言しているが、北朝鮮のミサイル技術から見て、出来ない話ではない。 29日未明には、戦略ロケット部隊の作戦会議を緊急招集し、米軍基地をいつでも攻撃できるよう「射撃待機状態」に入るように指示した。米韓の譲歩を引き出す「瀬戸際外交」であろうが、危機は目の前にあるのだ。
今大事なことは、北朝鮮に媚を売ることではない。池口氏は民間外交などと称して得意になっているが、明らかに利用されているだけのことなのである。
2月に、3回目の核実験を強行した北朝鮮に対し、3月8日、国連安保理は追加制裁処置を大幅に強化する決議を全会一致で行った。
中国まで同調し、北朝鮮と金融取引を行う国内銀行に対して、送金などの一部を禁じた。
今我々がやるべきことは、制裁決議に従って、世界の国々と協力し、連帯の中で、かの国が無法なことが出来ないように徹底的に封じ込めることである。
朝鮮総連本部の売買は、国内の小さなことでは決してない、このことを多くの日本人が自覚することが大事だと私は強く思っている。
