第371回「まずは臨時国会を開け」

深谷隆司の言いたい放題第371回
「まずは臨時国会を開け」


 私はこのブログで、10月1日、第3次野田改造内閣発足時点で、田中法務大臣等の問題点を挙げ、国会が始まれば追及されてすぐ行き詰まると予言した。
 その通りになりつつあることは残念だが、田中法務大臣の辞任は時間の問題となっている。
 外国人からの違法献金だけではなく、暴力団との関係が次々と明るみに出て、これでは法務大臣がつとまる訳がない。
 昔、私は彼をよく知っていた。何度も落選をするが、なんとか這い上がってくる、体育会系のいい人ではあった。ただ知性や教養は感じられず、政治家としての資質に欠けている、というイメージであった。
 大臣に就任した時、在庫一掃内閣と私は皮肉ったが、やはり、所詮、無理な話であった。
 18日には参議院の決算委員会を欠席したが、これは追及されるのを恐れての明らかな答弁拒否で、これだけでももはや大臣の資格なしだ。今日は体調不良と称して緊急入院したようだが、悪あがきせず早く辞任した方がいいのにと、彼の事を慮って、逆に気の毒でならない。
 野田総理は罪なことをしたものだと思うが、明らに任命責任が問われるべき問題であると思っている。
 しかも、問題大臣は彼だけではない。樽床総務大臣は、破産法違反で有罪判決を受けた役員から730万円の政治献金を受けたことが明らかになっているし、城島財務大臣は、暴力団からかなりの応援を受けていたことも報道されている。
 これでは国会が始まれば、予算委員会は野党大追及の場となって、政権は持たない。だから、野田総理は輿石幹事長を使って、なんとか国会を先延ばしにしたいと必死なのである。

 一方自民党など野党は、解散を決めなければ応じないと、それ一辺倒といった姿勢だ。
 かつて3党首会談で、近いうち解散と約束したのに平気でそれを反故にされたことへの不信感や怒りがあるためだ。もっともなことだが、国会が開かれないと、赤字国債を認める法案が通らず、国の資金繰りがつかなくなって、大変なことになる。
 地方交付税も支払われず、公務員の給料や生活保護もストップとなって国民生活に悪影響を及ぼす。ひとつ間違えれば、国会が開かれないのは自民党等野党のせいとなりかねない。
 私はむしろ、なんでもかんでも、とにかく臨時国会を開かせることが先決だと思っている。
 前述のように、これほど問題大臣を抱えている内閣はめったに無く、追及のタネは山ほどあるのだから・・・・。
 
 参議院も違憲状態だと最高裁大法廷は17日、判断を示した。衆議院の票の格差を含めて、この問題を国会で結論付けなければ、選挙そのものが問題になりかねない。
 復興予算の流用問題の解明もある。今やらなければならない問題が山積しているのに、ただ解散せよでは話にならない。
 せっかく安倍総裁誕生となったのだから、ここは大政党らしく、まずは国会を開かせ、堂々の議論を展開し、最後は解散を勝ちとる器量をみせて欲しいものである。