閑話休題 「拙著出版」

閑話休題 「拙著出版」

 このところ、「南京大虐殺」の連載を始めたため、途中で書きたいこともあったのだが、少しおろそかになった。
 私にとって久しぶりに嬉しいことは、10冊目の本が、まだ見本ではあるが、今日の午前中に届いたことである。
 産経新聞出版の編集担当者福田哲士氏も、よほどうれしくて、早く私に届けたいと思ってくれたに違いない。
 新しい本を出すというのは、著者も編集者も含めて、わが子を世に送り出すような感動がある。
道のりはるか.jpg 閑話休題、少しこのことに触れたい。
 本の題名は、私の筆で「道のり はるか」とした。帯には、編集者の判断で、「負けるな、日本」とあり、「この国のために言っておきたいことがある」、「政治生活50年。戦後日本を見つめてきた政治家が放つ、明日の日本を元気にするためのメッセージ」と結んでいる。

 私の思いのたけを率直にこの本で書いた。
 特に考慮したのは、読者が眠くならないように、何処から読んでもいいように、第五章に分け、小見出しを多くし、何が書いてあるのか、おおよそ判断できるようにしたことである。
 もう一つは、出来るだけ具体的な年月日を書き、数字を挙げて、そのまま参考資料にしてもらうよう心掛けたことである。
 文章はもう少し柔らかく、女房が言うように「誰でも気楽に読めるように」したかったのだが、政治の分野だけに、事柄上、どうしても固くなってしまったことが少し心残りである。
 
 政治の世界は刻々と移り変わっていくから、書いている時と出版した時と状況が変わっていることも多い。
 去年出した「こんな政治じゃ日本がダメになる」(角川学芸出版)の時は、政権交代したのに、むしろ政治は後退し、「マニフエスト」を平気で破棄する鳩山政権に愛想を尽かし、鳩山総理、一日も早く辞めよと訴えたのだが、出版した日に、鳩山辞任となってしまった。
 私が主張した通りになったのだから文句はないのだが、新刊本としては「賞味期限が切れたようなもの」で、いささか困った。
 
 今回は、野田政権、私が指摘しているように「下り坂をまっしぐら」といった状況である。要は経験不足の民主党ではやっぱり駄目だということなのである。ただし、これに対する自民党も情けない。何故、積極的に、国民のための具体的政策を提案しないのか。ただ、「解散選挙」と繰り返すだけでは能が無い。いささか苛立ちを覚え、その事も当然書いている。
 第五章の「私を支えてくれた人々」は、誰を書くかで困った。仕事柄、あまりに多くの人に出会い、支えられてきたから、全てを書く事など、及びもつかない。今までに紹介した人を除いても無理で、いきおい誰でも知っている著名人中心となっている。
 「結び」で書いたが、本が出来上がった今、「少しの満足と、まだ多くの物足りなさを感じている」というのが、私の心境である。

 本は4月7日以降書店に並ぶはずである。
 尚、出版祝賀会は、発起人により4月9日(月)6時から、ホテル・ニューオータニで開かれる。
 会費は2万円で心苦しいが、「深谷隆司を励ます会」も兼ねてとのこと、ご理解願えればご参加を。
 連絡先は深谷事務所 電話:03(3871)7770

「道のり はるか」目次
第一章    日本は民主党に駄目にされる
 首相自ら「どじょう」と称する国
 何かと問題ありのダメ大臣たち
 外交に「言葉のごまかし」は通じない
 国民を守る気概さえない弱腰外交
     略

第二章    震災被害を大きくしたのは誰だ
 大自然の猛威が日本列島を襲った
 無計画性が混乱に拍車を掛けた
 日本一心
 口先だけの危ない公約
 性急すぎる原発事故終息宣言
    略

第三章    日本を沈没させないために
 消費税増税の思惑を考える
 議員定数削減などやるべきことをやる
 TPPは功罪きちんと説明すべきだ
 中国と北朝鮮の動きから目を離すな
 本物の「絆」をつくりだそう
 産み育てることに喜びを感じられる社会を
 長生きすることを、国力として生かしていく
 若い世代を育てる
    略

第四章    政治の道一筋に生きて
 命がけだった満州からの引き揚げ
 波乱万丈の政治家人生
 永年在職者表彰で家族に感謝
 世襲批判された首相交代劇
 自民党大敗北でついに政権交代
 陛下のお言葉で苦労が報われた
   略

第五章    私を支えてくれた人々
 不滅のスター石原裕次郎氏
 どこまでも不思議な名人、立川談志師匠
 大勲位、中曽根康弘氏との思い出
 盟友、橋本竜太郎氏との別れ
 政界の団十郎、佐藤栄作氏の素顔
 不世出の政治家、田中角栄氏に励まされて
 愛知のケネディ、海部俊樹氏
 気配りの人、小渕敬三氏
 マスコミに翻弄された、森喜朗、山崎拓氏
    略