第293号「南京大虐殺は本当か その3〜中国国定教科書の歪曲ぶり〜」

深谷隆司の言いたい放題 第293号
「南京大虐殺は本当か その3〜中国国定教科書の歪曲ぶり〜」

 唐 生智(とう せいち)南京防衛軍司令官は、日本への「降伏」をせずに逃亡した。だから南京陥落といっても、戦闘状態は続いていることになる。
 中国兵は軍服を脱ぎ、一般市民になりすまして、例の市民を守るための「安全地帯」に逃げ込んでゲリラやスパイ活動を続けた。ゲリラを「便衣兵」という。
 当然、日本軍は逃げる中国軍を追撃し、潜伏中の敵には掃蕩戦(そうとうせん)を展開した。特に「安全地帯」の掃蕩戦は、自軍と市民の安全を守るためには不可欠なものであった。

 「昭和史(2004年、平凡社)」で著者の半藤一利氏は、1987年に偕行社から出された「南京戦史」の記録、「中国捕虜・便衣兵などへの撃滅、処断による死者約1万6000人、一般市民の死者約1万5760人」が一番公平なものと思われると書いている。
 そして、「この人数のどれだけが、戦闘行為による死か虐殺に当たるかまでは記していないが、これら全てが、いわゆる不法行為によって殺されたとすれば、3万人強がその数ということになると思われる」としている。
 ただ、私から言わせれば、安全地帯から摘発された中国兵は、本来捕虜の資格はなかったと思っている。
 1907年のハーグ陸戦法規によれば、軍服を着用し、戦争法規を守っている戦闘員は「捕虜の身分と資格」を持ち、命の保証と様々な面で保護される。
 しかし、不法戦闘員は国際法上の保護は受けられないとしている。
 今の平和な時代の判断では、処罰や処刑など、とんでもないこと、けしからんことと思えるが、戦時におけるこれらの行為は、国際法規上、合法なのである。
 当時、南京在住の欧米人の誰一人として「日本軍が捕虜を処刑した」とは明言していないし、東京裁判においても同様であったのはその為である

 2005年(平成17年)9月10に祥伝社から出版された「逆検定、中国国定教科書(井沢元彦、金文学共著)」は一読に値する貴重な本である。
 この本で、中国ほど歴史を歪曲し、それで国民を洗脳している国はないと指摘している。
 例えば、中国の文化大革命では最低2000万人(7000万人との説も)が虐殺されたと、親中派朝日新聞発行の現代用語集「知恵蔵」ですら書いているのに、中国教科書では70万人が迫害を受けたとしか書いていない。そもそも迫害と虐殺とは大違いである。
 南京問題では、「日本侵略軍は、いたるところで殺戮、強姦、略奪を行い、極悪非道の限りを尽くしました。特に南京占領後は南京市民に対して血なまぐさい大虐殺を行い、天に登る大罪を犯しました。(中略)日本軍は、南京占領後、6週間のうちに徒手空拳の中国人民と、武器を捨てた中国兵を虐殺し、その数は30万人以上に達しました。」と書いてある。
 自分に都合の悪い時は、数を極端に減らし、自国民に敵愾心を持たせようとすれば、数をとてつもなく膨大なものにする、まさに彼らの常套手段なのである。

 この本で井沢氏は、中国と日本では「征服」の定義が違うと書いている。
 中国人が言う「征服」というのは、文化的にも自分たちの属国にするということだから「奴隷にする」ということだ。
 日本で言う征服とは、その国を占領して、自分たちの市場にしたり、活用したりすることが目的だ。だから、市民を殺しても何にもならない。
 「日本には征服した都市の市民を虐殺する必要が無かった。」と書いている。

 更に、世界史の教科書では、同様の記述と共に、南京虐殺を撮ったものとされる写真と、ナチスのホロコーストの写真が掲載されていると指摘している。
 ホロコーストとは、特定の人種を人種差別的な目的で殺すということだが、日本にはそうした考えは全くない。これは悪意に満ちた意図的な記載なのである。
 ナチスは600万人のユダヤ人と500万人のポーランド人を虐殺した。ところが中国共産党は、文化大革命で確認できただけで2000万人の中国人を殺している。文革の犠牲者の方が、ナチスのホロコーストの被害者よりはるかに多い。
 しかも、自国民をその国の軍隊が殺している。
 「これは共産主義国家だからだ」と主張しているのだが、確かに、傾聴に値する考え方ではないか。

 2005年、草思社から出版された「南京事件、証拠写真を検証する」という貴重な本がある。
 次回は、この本を紹介したい。