第290号「今、なんでばらばら訪中か」

深谷隆司の言いたい放題 第290号
「今、なんでばらばら訪中か」

 今日(3月23日)、民主党から訪中団が二組出発した。
 一組目は輿石幹事長等10人、日中国交正常化40周年の節目として習近平国家副主席と会談する予定である。
 二組目は鳩山元首相、相変わらずの目立ちたがりやで、彼も同じ日に習氏と会うという。なんでも半年前に招かれていて、小沢一郎氏も行く予定であったが行けないので親書を携えていくとか。
 民主党の幹部が、同じ日に同じ人に会うのなら、調整して一緒に会わなければおかしい。別々に会って其々が何を言うつもりなのか、もっとも中身があるわけではないから、それでいいのかもしれないが・・・。
 ただ、はっきり言えることは、民主党は仮にも日本の政権政党だという点だ。内部がまとまってないことを晒して、相手に笑われ、日本がなめられるということだけは許せない。
 内政も外交も、すべて、行き当たりばったりで、一貫性が無い。こんな政権に日本を託しているのかと思うと、情けないより恐ろしいと思う。
 折から、その中国も政争かといわれる事件で大騒ぎの最中である。
 中国・重慶市の王立軍副市長が米総領事館に亡命未遂事件を起こしたのである。
 なんでも、マフィア関係者の取り調べ中に、上司の薄煕来同市委員会書記の妻が絡んでいて、その事を直接相談すると、かえって逆鱗に触れ、王氏の公安局長解任となった。それで身の危険を恐れての亡命劇となったのだ。
 ところが今度は胡錦濤指導部が、このことを重く見て、薄氏の解任を決めたのである。
 この背景には党中央の権力闘争があるとの見方も強い。
 この秋、中国では党大会があり、党指導部の交代を巡って、権力闘争に激しさが増していると言われているのだ。
 習氏は次期最高指導者就任が決まっているが、まだ実権を握る前で、こうした動きに敏感になっている最中だ。
 訳の分からない、日本政府代表?のばらばらの面会要請に、それどころではないと戸惑っているに違いない。

 一方、日中間でもう一つ問題が起こっている。
 2月20日、友好市からの訪問団に対して、名古屋の河村たかし市長が、「南京虐殺は無かったのではないか」と発言したことから、相変わらずのヒステリックな反発が中国で起こっているのである。
 もしこれが話題になったら、彼らはなんと答えるのであろうか。おそらく、弱腰外交の民主党だから、「申し訳ありません」となるのではないか。
 河村氏が、なんで今頃こんな発言をしたのかとの思いはあるが、言ったことは決して間違ってはいない。
 石原都知事が「正しいと思う。断固支持する」と言っていたが、私も同感なのである。
 中国に色目を使い、腰の弱い人たちだから、余計なことを言って後に禍根を残さなければいいがと心配なのである。

 このことについて杭州で問題にされているとの報道があったが、私は丁度、その地の友人から招待が来ていた。
 「3月は一番いい季節ですから」と折角言われていたのだが、こんな時期は避けた方がいいと、お断りしたばかりである。
 良い人達も多いが、何しろ、お国の都合で何時対応が変わるかわからないのが中国である。
 こんな時は、よほどの事の無い限り、近寄らずが原則だと私は思っている。
 それにしても、二組の、意味もないお粗末民主党訪中ではないか、迷惑千万な話である。

 今度、改めて、南京虐殺と言われる事件の検証を、私なりにしてみたいと思っている。