深谷隆司の言いたい放題 第287号
「やっぱり駄目な防衛大臣」
 3月14日の参議院予算委員会で、田中防衛大臣は全くと言ってよいほど答弁が出来ず、審議は10回以上も中断された。
  自民党の元自衛官佐藤正久議員が、ゴラン高原で後方支援活動を行なっている自衛隊の撤収判断について質問した。
 1974年、イスラエルとシリア両国は「兵力引離し協定」に合意した。これを受けて国連はこの停戦を監視する国連監視隊(UNDOF)を設置した。
 日本は、後方支援のために自衛隊を派遣し、現在第32次要員43名が現地で活動している。監視隊に向けての食糧品などの輸送、物品の保管、道路補修などの平和活動である。
 然し、今もゴラン高原の緊張関係は消えていない。
 万が一の場合、どのような判断で、誰が自衛隊の撤収を決めるのかが質問の趣旨であった。
 それに対して田中大臣は碌に答えられない。
 防衛省には、当然、実施計画や撤収計画要綱があるのだが、それさえも見ていないというのだ。
 首相がいくら安全に全力を尽くすと言っても、これでは話にならない。27万自衛官、その家族はどんなに不安を抱いているだろうか。

 それにしてもひどい大臣がいたもので、これまで何回立ち往生したことか。
 最初は、1月15日のNHKで、「国連平和活動における武器使用基準の緩和」と「武器輸出三原則の見直し」とを混同したことから始まった。
 1月31日には、午前中は、衆議院の予算委員会で沖縄配備の新型輸送機の騒音問題を聞かれ、「必要ならアメリカ側と沖縄との協議の上、検討したい」と答弁して騒然となった。この点については、すでに「環境評価書」の中で「問題なし」と結論づけて、沖縄に提出済みではないか。再検討と言えば、この評価書の信憑性が問われる。
 午後の参議院予算委員会では、沖縄駐留の米軍の存在意義について聞かれ、「県外移設に永年取り組んできた経緯を・・・云々」と見当違いの答弁を行ったのだ。
 PKOで南スーダンに派遣されている自衛隊を、どこが警護しているかと聞かれて、「まだ決まっておりません」と答えたが、渡辺周副大臣があわてて立って、「バングラディシュ です」と答える始末であった。
 就任以来、集中砲火を浴びている大臣、目下猛勉強の日々と言うが、「無能」なのか、「無脳」なのか・・・。
 
 予算委員会中に、黙って食堂に行ってコーヒーを飲んでいて見つかると、「もう国会でコーヒーを飲みません」とやって、皆を呆れかえらせた。
 大臣どころか、この人は議員であることの方が不思議だ。

 14日は首相自ら陳謝したが、任命権者の責任は感じないのだろうか。ともかく1日も早く更迭すべきだと強く思った。