第283号「あきれた野田・谷垣極秘会談」

深谷隆司の言いたい放題 第283号
「あきれた野田・谷垣極秘会談」

 2月25日、野田首相と谷垣総裁が極秘に会談したと、今マスコミでにぎわっている。
 二人とも目下、否定しているが、あまりむきになって否定していると、後でわかったら嘘つきとなって、取り返しのつかない不信感が定着する。
 消費税増税で一致している二人だから、この成立に向けた協力のあり方を協議し、いわゆる話し合いによる衆院解散を相談したのではないかというのが大方の観測である。
 丁度、党首討論が行われた直前だけに、あれは馴れ合いの茶番だという声も出ている。そういえば熱気の感じられない党首討論であった。
 何度も書いてきたが、増税や解散の前にやるべきことは、衆参両院の定数削減と歳費の大幅カットだが、全く本気度ゼロではなかったか。
 
 国家公務員の給与削減の法律がようやく成立したばかりだ。まず人事院勧告分0.23%下げ、その分も含めて今春から2年間、平均7.8%減らすというものである。自民党の主張を入れて、民主党が目指した国家公務員への労働基本権の一部回復は先送りしたのは成果である。この2年間分だけで約5,800億円になり、これを大震災の復興財源に充てることになったがこの点も評価できる。
 しかし、なぜ2年間と時限措置にしたのか、どうして地方公務員については、自治体の自主的対応を促すだけにとどめたのか、色々不満は残っている。
 そして何よりも国会議員自らの痛みは避けようとする思惑が一番いけない。
 極秘会談とやらもこの点には全く触れていないようなのである。

 ところで、何でわざわざ秘密会談、密室会談をやらなければならないのか。そこのところが私には一向にわからない。
 首相と野党党首が会談を持つことは決して悪いことではない。むしろ国家国民の為に大いにやればいいことで、今までだって何度もそんなことは行われてきた。
 秘密の話があれば、それは発表しなければいいだけの事なのではないか。こういうことはわれわれのように永年経験を積んだ政治家 にとっては常識なのだが、今の自民党には教える長老がいないのだ。
 最近の自民党には、年を取った政治家をやたら排斥する動きがある。これはとんでもない錯覚で、中身がしっかりしていて健康であれば、国民代表として大いに活躍させるべきなのだ。民主党もそうだが、訳の分からないような若い人ばかりで、だから政治がダメになっているのだ。

 会ったことを会わなかったと強弁することは難しい。
 何故なら関係者が必ず何人かいるから、そこからは話はすぐ漏れるのだ。3人以上いれば必ず秘密は流れ出す、これは世の常識、特に政界の場合はもっと酷くて、2人でさえ駄目なのだ。
 今度の件で「本当に会ったのか」と、もし私が聞かれたら、「会ったに決まっているではないか」と答える。
 誰から漏れたかと言われれば大方、補佐官の手塚某あたりからだと私は思っている。
 この人は脱税や麻薬で逮捕された建設会社元社長から招かれて、蓮舫女史家族と豪遊旅行をして問題になった人物である。最近では週刊誌で、国会の中でネット商売をしていると書かれている。こんな口の軽い品行の悪いのを補佐官にしている野田さんがどうかしていると思う。
 会ったのは、土曜か日曜日だが、だとすれば、場所はホテル・オークラかな。それならば高級料亭「山里」あたりか。
 どちらにしても知恵の無い話だ。

 朝日新聞の世論調査で、民主党の支持率と自民党のそれを足しても30%以下という。こんなことをやっていると、解散でもしたら、橋下維新の会など、今話題のグループに票は流れる。そうなれば「政界再編成」ではなく「政界再混乱」になること必定で、困るのは国家国民だ。
 せめて愛する自民党よ、もっと真面目に頑張ってくれないものか・・・。