第265号 「小沢氏は政治家失格」

深谷隆司の言いたい放題 第265号
「小沢氏は政治家失格」

 2日間にわたる東京地裁による小沢一郎被告に対する被告人質問が終わった。
 後は4月にどのような判決が下りるのか、裁判官の結論を待つしかない。
 不思議なことに未だに無罪説がくすぶっているが、今回のやり取りを見ていると無罪などあり得ないと思うのだが、検事の不祥事もあるのでなかなか微妙な面もあるらしい。
 
 「私の関心は天下国家」と呆れるほどの大口をたたいたが、朝から晩まで国家国民の事を考えて暮らしているなど誰が信じるであろうか。
 「私の考えることは政局、自分の地位を守ること」とみんな思っているのだが、本人は気づいていないのである。
 そんなに国の事を心配しているというなら、せめて東日本の大震災の時、最も大きな被害を受けた地元に飛んで帰って、彼らを救済する為になぜ奔走しなかったのか。
 去る1月2日、小沢氏は震災後、初めて岩手県沿岸部に入ったが、遅すぎる。陸前高田市の会合では全戸に連絡したのに集まった人はわずか40人足らずであったという。
 今更、小澤さんに会ってもしょうがないというのが、仮設住宅で苦労を続けている人たちの本音だったのだ。

 「自分の関心事は国家国民の事、だから政治資金規正法に基づく収支報告書には関心が無い。そんな些細なことは秘書に任せればいいことで、だから目を通したこともない」と言ってのけた。
 一番けしからんことは、「大多数の国会議員は収支報告書にいちいち目を通すことは無いし、そこまでする必要はない」と断じたことだ.
 私は勿論、常に秘書から報告を受けて確認した上で、報告書を提出してきた。他の議員も同じである。
 政治資金規正法の趣旨は、民主主義の健全な発展のために、政治活動の中でお金がどのように動いたかを明確にさせるということにある。政治家の責任においてきちんと目を通すのが当たり前で、他の議員はみんな当然これを守っている。
 彼の発言を受けて、「けしからん、いい加減なことを言うな」と、誰かいうかと思っていたが誰もそのことに触れようとしない。
 小沢氏の発言にいちいち目くじら立てて応対しないという大人の判断なのか、
 それとも、そんな気力も気骨もなくなったのか・・・。
 
 彼は、法廷で虚偽記載の罪に問われているのに、問題の報告書を今に至っても目を通していないという。今まで自分の報告書の透明度に胸を張っていたのに、全く見もしないでそんなことがどうして言えるのか。
 4億円と言えば大金だが、その出所について、今まで政治献金とか銀行融資とかいろいろに言ってきたが、今回は個人資産と強調している。ならば何故銀行から融資を受けたのか、しかもその際には自分で署名もしている。
 矛盾だらけの答弁で、困ると「知らない」「記憶にない」の1点張りであった。
 国会での証言を一切拒み続け、事実は「法廷で述べる」と言ってきたが、その法廷でもついに、逃げの一手で何も真実を語ろうとしなかった。
 
 冒頭書いたように、全ては判決に待つしかないが、どう転んでも、彼が信頼し任せていたという3人の秘書らは、一審有罪判決を受けているのだから、政治家としての名誉回復などあり得ない。
 小沢氏はすでに政治家失格のレッテルを張られた人物、桧舞台から一刻も早く降りた方が本人のため、いや、彼の言う国家国民の為だと思うが如何か・・・・。