言いたい放題 第242号 「最低の北朝鮮サッカー」

「最低の北朝鮮サッカー」
スポーツは国境を越えて友好の絆に、と言うけれど、そんな生易しいものではないということを、まざまざと見せつけられた。
2014年ワールドカップアジア3次予選C組で、北朝鮮の異常な光景を目の当たりにして、衝撃を受けたのは私一人ではないと思う。
22年ぶりの対戦だが、いくらアウエー(敵地)とはいえ、こんな非常識な場面など考えられなかった。

日本からのサポーターはわずかに150人、日の丸の旗も、鳴り物も、横断幕の持ち込みまで北朝鮮側から禁じられ、しかも朝鮮人民内務軍の保安員に囲まれて、立ち上がると大声で制止され身動きも出来ない状況だった。
 一方の北朝鮮の応援は競技場を埋め尽くした5万人、赤旗や北朝鮮国旗がはためき、メガホンと太鼓の音で地鳴りのような声援(と言うより怒号)で、まるで気でも狂ったかと思われるほどの激しさだった
 
一番許せないのは、日本の国歌が流れた時、ブーイングで音がかき消されたことだ。
日本の競技大会で、相手国の国歌が流される時は、みんな起立して必ず敬意を示してきた。それが国際社会の当然の礼儀だとわきまえている。
 しかし、彼等はそんな常識など持ち合わせてはいない。
おそらく北朝鮮から見れば日本は敵国扱い、なんでもかんでも、ひたすら「独裁者金正日様のおっしゃる通り」なのである。
国際的な競技大会に出場する北朝鮮選手たちは、勝てば英雄だが、負ければ強制労働までさせられる咎人になってしまうという。だから、自分の生死が掛かっているのだからたまらない。
「ハングリー精神」どころか「死ぬ気でやる」と言うのだから、その勢いはすさまじいものであった。

日本人を平気で拉致し(韓国人も)、いくら抗議しても一向に返す気配もない国、まさに北朝鮮は無法国家である。
驚いたことに、外国人席によど号ハイジャック事件で国際手配中の元赤軍派メンバー若林盛亮容疑者の姿もあった。日本の記者のインタビューまで受けている。
国際犯罪者を秘かに匿うどころか、平気でこれ見よがしに公の場に出し、当たり前のようにふるまわせている。これでは犯罪国家と言わざるを得ないではないか。

こんな国で、こんな選手たちと戦わなければならないザックジャッパンの選手たちは可哀そうだ。
だが、出るからには勝たなければならない。騒音と罵声の中でよく頑張ったと言いたいが、負けては何にもならないのだ。
どんな環境でも勝ち抜ける力をつけなければならない。この負けを教訓にして次に生かさなければいけないのだ

私はサッカーのことはほとんど知らない門外漢だ。しかし、今回の試合を見ると、控えの選手に経験を積ませようとの思いがあったように素人目にもわかる。
すでに第4戦で日本は最終予選進出を決めていたから、当然の対応だが、残念ながら、それらの選手は明らかに攻撃力が低く、主力との差が歴然としていたように思う。
これからの課題は控え選手の底上げと、どんな環境でも、たとえ厳しいアウエーでも、心負けしない気構えを作り上げることではないか

好き嫌いで相手の国を判断してはいけないが、やっぱり北朝鮮は好きになれないな・・・。
しかし、だからと言って一切無関係で行くことはできない。どんな国とも国際社会では、それなりに付き合っていくしかない。
大事なことは、誰かの言った、本物の「覚悟と器量」を国としていかに持つかと言うことではないか。