言いたい放題 第227号 「時に楽しい日曜日」

深谷隆司の言いたい放題 第227号
「時に楽しい日曜日」

 10月16日の日曜日は、気分のいい1日だった。
 まず、朝9時20分から、文京スポーツセンターでビーチボール秋季大会が開かれた。参加者なんと97チーム700名の大盛況だ。
 会長は私の秘書を長年勤め、今、東京都会議員として売り出し中の中屋文孝君である
 
 ビーチボールは、25年ほど前、富山県で生まれた。手軽で、親子は勿論、誰でもできるし、チーム活動を通じて仲間も増えるとあって、一気に広まり、今では全国100万人の競技人口を誇っている。
 私が関わりを持ったのは20年も前のことで、頼まれるままに東京大会の会場を斡旋したり、チーム育成に協力する等、様々な角度から応援してきた。当時から秘書をしていた中屋君も一緒で、今は出世して?会長になっているのである。
 
 この文京区ビーチボール連盟は、菊本さんなど熱心なスタッフが揃っていて、中屋君が会長に就いたことも勢いになって、更に拡大を重ねている。ちなみに東京で1番大きい組織はこの文京区で、自慢ではないが2番が台東区である。
 実は、私にとって特に嬉しかったのは、今回が深谷杯争奪大会であったことだ。
 中屋君と二人で立って、選手宣誓を聞くのは、少し気恥ずかしいが晴れがましいことではあった

 2時からは、ホテル・ニューオータニで開かれた、荒尾努君の結婚式に出席した。
 荒尾家は、今は亡き祖父の代からの私の熱心な支援者で、3代にわたっての親しい関係である。
 新郎は三菱重工に勤めているが、実は平家琵琶の弾き語り奏者である。
 「祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響きあり・・・」
 平家物語の冒頭のこの部分は、私も若い頃、暗唱したものである。日本人の精神世界の無常観を、あるいは日本人の美意識や心のあり方、ある種の人生観が込められていて秀逸な物語になっている。
 彼は慶応大学在学中から琵琶を習い、今では平家(平曲)琵琶の第一人者だ。
 勤務のかたわら、土日はほとんど全国を演奏で飛び回っているという。年中無休というのだから凄い。

 お相手の花嫁さんは、なんと海上自衛隊の昔でいう海軍中尉、現在は防衛大学に通う幹部候補生である。
 旧姓田盛友香さん、とても可愛い御嬢さんである。
 私の家に二人で訪ねてきたとき、素敵なカップルとすっかり気に入ったが、古典物を愛する新郎と自衛隊の幹部とは、考えてみれば随分変わった組み合わせである。
 其々の先輩が取り持った縁というが、出会ってから2か月目にはもう結婚を決意したというのだから、人生はなんと面白いものだろうか。

 ただ、心配なのは自衛隊幹部候補生ともなれば、かなり転勤が多いはず、そこのところをどう乗り越えていくのだろうか。子供を産んで育てることは大変だが大丈夫なのか・・・。
 まあ親ではないのだから、私が心配することではないか。
 出席者は90人ほど、終始嬉しそうな両親の姿が印象的であった。
 荒尾一さんは私より一回り若いのだが、時折病に倒れたりする。他のお子さんもみなしっかりしていて親孝行だから安心だが、これを機会にせいぜい健康に留意して欲しいものである。
 「先生は少しも変わりませんね。お若いです」と、会場で何度も色々な方から言われたが、いつのまにか、彼らのお爺ちゃんのような心境になっていて、自分でふと気が付いて苦笑いしたものである。

 ともかくも良き日曜日であった。