本来、辞めるべき人が辞めないで、役人の首だけ切るとは・・・。
 4日、海江田経済産業相は、経産省の3首脳の更迭を発表した。原発への対応や、やらせ問題についての責任を取らされたのだ。
 この処置についてはやむを得ないという思いはあるが、すでに自ら辞めると宣言していた海江田氏、当然一緒に辞めると誰もが思ったが、「納得できる時期に職を辞したい」と、訳の分からない説明だ。要は、自分のことは知らんぷりで、1日でも長く大臣の席に座っていたいという訳なのである。
 もっとも、肝心の菅首相も、6月2日に辞任を表明して以来、一向に辞める気配がないのだから、上から下まで厚顔、無責任内閣なのだ。

 更に、今回の経産省3首脳の突然の人事更迭劇には、菅首相と海江田氏との間で呆れた確執があったことが垣間見えるのだ。
 今まで、この2人の間で何度も功名争いがあったことは衆知のことだが、今回も同様であった。
 2日、この人事案は海江田氏から菅首相に報告されたのだが、官邸内では、これを早速菅首相の主導のもとで行われたように画策する動きとなった。
 経産省に対する世論は厳しい、70%以上の人が原子力行政を変えることを求めている。だから、ここで思い切った人事を断行すれば改革意欲を天下に示せるわけで、菅延命につながると考えたのだ。なんとも浅薄な判断だが、これが菅政権の実態なのである。

 一方、海江田氏は、今まで何度も菅首相に煮え湯を飲まされてきた。議場で思わず泣き崩れた醜態もそれが原因だ。今度はそうはさせないぞとばかり、急遽、4日に緊急会見を開いたのだ。
 「人事権は言うまでもなく私にある。人心一新は1ヶ月前から考え事務次官に指示していた」とわざわざ切り出した。
 更に、本来は12日が発令なのに、4日夕には早々と次の人事を発表している。何とも子供じみた動きである。
 ところが、役所から見ればこの人事、中身は極めて順当で、ほっとしたというのが本音のようなのである。
 後任人事こそ、菅首相のねらい目で、人気取りのために改革派の起用を考え動き始めていた。
 そうはさせじとばかり、首相のパフォーマンス介入を未然に防ぎ、順当な後任人事を海江田大臣に認めさせたのは、(私の情報網によれば)実は経産省首脳部らしのだ。そのしたたかさには驚かされる。
 この一連の動きの中に、政治主導などは何処にもない。いや、政治主導できる政治家がいないのだ。
 この国をどうやって救うのか、この危機的時代に国家国民を考える政治家はいないのか。
 近頃の政治家の言動を見るに、愛国心のかけらも感じられない。あるのは私利私欲だけではないか。恥ずかしいことだ。

 恥ずかしいことと言えば、またマスコミをにぎわす民主党議員のスキャンダル事件だ。 
 ご存知、筒井信隆農水副大臣の破廉恥行動だ。
 書きたくもないが、彼は30歳も年下の女性と同棲し、自らの選挙区が記録的豪雨に見舞われていた7月29日も、その女性と腕を組み食べ歩いていたのだ。(しかも、くだんの場所は上野、私の大事な選挙区を汚すな、大馬鹿者!)
 4日のテレビでの弁明記者会見では、本気で謝罪する態度も反省すら見られなかった。
 「週刊誌の記事で自分の言ったことは出ている、これ以上話したくない」で終わりだ。一体、そんなことで通るのだろうか。
 追求しようとしない記者の姿勢もどうかと思ったが、馬鹿らしくて聞く気にもならなかったのかもしれない。
 記事にある弁明は(週刊新潮)、腕を組んで歩いたのは「目が悪い。段差があると躓いて転ぶ。それで腕を掴んでくれているのだ」。まるでマンガだ、思わず吹き出してしまった。
 重要なことは、彼のブログで「私は29日、地元入りする予定だったが、電車不通のため断念」と書いていることだ。これは真っ赤な嘘で上越新幹線等運行していたのである。
 地元軽視どころか、地元の人々に平気で嘘を書く、こんな国会議員が許されるのか。国民が苦労して払っている税金を食っているのだぞ!許せない。
 即刻、副大臣更迭、いや議員の資格なし、直ちに国会議員も辞めさせよと思うのだが、どうやらお咎めなしで終わりそうな気配なのだ。
 かつて、中井洽氏が国家公安委員長の時、議員宿舎のカードキーを女性に渡していたという考えられないスキャンダルが起こった。最も国家の秘密を知る大臣のお粗末な状況に対しても何も出来なかった。
 もし、今度もそうなら、民主党政権には、自浄作用が皆無なのだといわなければならない。

 一方、民主党、今度は党の看板政策ともいうべき「子ども手当」も幕を下ろすことになった。
 元々具体的な財政の裏づけも無しに、ただ選挙目当てで作ったバラマキ公約だ。いつまでも続くわけはない。今年中は存続させるが、来年度からは自公政権時代の「児童手当」を復活、拡充させることになった。
 一番気の毒なのは、子ども手当の対象になっていた家族だ。民主党の票集めに利用され、振り回されてきた。窓口業務を担ってきた自治体の混乱も予想される。
 民主党が掲げたバラマキ4Kの1つが崩れたのだが、これから当然、他の3Kについても撤回もしくは変更が求められていく。
  いい加減なマニフェストは色々なところに多大な迷惑をかけ来たものだ。

 今、民主党の中は、菅首相をどうやって辞めさせるかで右往左往している。菅首相の厚顔無恥な居座り戦術に翻弄されて、何もできない。ただ、きりきり舞いを続けるだけだ。
 こんな状況で、国の政策を立案、実現させる事など出来よう筈もない。今、国政は機能していないに等しい。

 国民には、こうした現状を熟視してもらいたいと思う。そしてあらゆる角度から、あきらめずに批判の声を上げて欲しい。
 私も、無冠とはいえ、様々な場所で発言する機会は多い。これからも訴え続け語り続けていきたいと強く思っている。