言いたい放題 第175号 「自分を鼓舞して」

 私を長年にわたって支えてきた後援会組織の中に髏ツ会がある。
 今から35年前、私が2度目の選挙で、わずか1,000票差で敗れたが、その時に結成された若者たちの会だ。
 彼らの献身的な働きもあって、次の選挙は圧勝したが、以来選挙の度に、まさに体を張って闘い続けてくれた。いわば私にとって苦楽を分かち合ってきた仲間たちであった。
 会のスタートの頃、私は41歳、彼らの年齢は平均30才台と若く、まさに血気盛んな時代であった。
 いつの間に、といった感じでお互いに歳を重ねた。
 もう、髏ツ会という名にも違和感があるが、しかし、心意気だけは少しも変わらないと、今でもこの会は健在である。
 会長は長年にわたって丸山幸秀君が務めてくれた。

 4年前、私は同志の区議会議員と相談して、丸山君を台東区の選挙管理委員に就任させた。彼の社会的実績も考えあわせて、決して無理なことではない。
 4年の経過を経て、今度は監査委員になってもらった。

 6月17日、今、会長は澤田隆晴君だが、彼の音頭取りで丸山君の就任祝いを開いた。
 久しぶりの会だが、古い幹部ら50人ほどの顔ぶれが揃って、和気あいあいの素晴らしい集まりとなった。まるで同窓会を思わせる趣であった。
 人と人の出会い、めぐり合い程素晴らしいものはない。これからもこうした人たちを大事にしていこうと、改めて心に誓ったものである。

 当日は居なかったが、1週間ほど前、やはり幹部の遠藤幸一君から手紙が来ていた。彼は台東区金杉に住み町会長をしているが、なかなかの論客で、折々に的確な政治への提言をしてくれる。

 彼は七日会という組織を持っているが、東日本大震災についてのアンケートを集め、「七日会的考え」をまとめ小論文にして送ってくれた。
 私には、こうして何かにつけ意見を寄せてくれる人が多い。ありがたいことである。
 細かい内容は別にして、この小論文の中で注目したのは、次のようなことである。
 「大災害にあった時、ともかく守るべきは自分自身だ。今回の災害に当たって政府や行政の対応は全くダメで、これに期待し、助けてくれると思うのは間違いだ。むしろ、災害対策を考えた時、これらは邪魔になるだけで、国の政治や行政など無い方がスムースに事が運ぶのではないか。」
 実際の文章はもう少し穏やかに書いているが、私の印象で率直に要約すればこのような内容である。
 残念ながら、今の政治のありようを見ると、さもありなんと頷ける。
 おそらく、多くの国民は、被災者の苦しみなどそっちのけで、政争の具に走る国会の状況を見て、これでは話にならないと、あきらめにも似た思いを抱いているのではないか
 一体、いつから政治はこれほどまでに堕落してしまったのだろうか。

 昔、と言うと古い政治家と言われるかもしれないが、我々の先輩も後輩も含めて、みんな一生懸命だった。この国の今と未来を考えて毎日が真剣勝負であった。
 特に政権を担っていた時代、自民党の議員たちは、朝早くから国会や党本部に集まって、政策決定の為の議論や具体的な対応で追われた日々であった。
 今でも鮮明に記憶に残っているが、自民党本部の駐車場は朝8時には議員の車で満車になって、止めるところもなかった。
 少なくとも、政治家として国家や国民の為に、何かを残すのだという気概に燃えていたし、その原点は「愛国心」であった。
 今の政治家、特に菅首相はじめ政権トップの座にある人達に「愛国心」のかけらも見いだせないように思える。
 大震災の対応で、「政府が無い方がスムースに行くのではないか」などと思われるとは、残念というより情けない話ではないか。
 丸山君のお祝いの会に、何人かの区会議員も顔をそろえていた。みんな私の息子か弟子のようなメンバーで、真面目で忠実で、心根が優しくて申し分のない連中である。区政の為に献身的に働いている。彼らにいつもあるのは感謝の心だ。

 自民党政経塾でも、教えながらいつも思うのだが、これからは彼らの時代だということである。
 次の世代の人達に期待するしかない。
 そして、特に地方政治で頑張る人たちを育てることこそ肝要だと考えている。

 はっきり言って、若い内に国会議員になった人で、なるほどと思える人はあまりいない。

 最近、女性のスキャンダル問題で相次いで週刊誌をにぎわせた与野党二人の議員も、若さを売り物にしている輩だ。(輩などとは言い過ぎかとも思うが、この国難の時代に、と考えると腹が立ってならないのだ。)

 民主党所属のこの外務副大臣は、当然、クビと思っていたら、なんと厳重注意で終わり。本人は「大いに反省して、職務を全うします」と平然としているではな
いか。この人は、なんと大震災わずか数日後、女性と酒を飲み、みだらな行為に及んだという。なんとも恥知らずで、役職を辞めるのは勿論の事、議員も辞める
べきではないかと私は思っている。
 菅首相の粘り腰で、不幸なことに内閣交代も総選挙も当分ない。
 しかし、くれぐれも、こんな議員の行動を忘れないでほしい。次の選挙で必ず叩き落とすぐらいの見識は持ってもらいたいものだ。

 良い若い人をしっかり育てる、特に地方政治家の育成に全力をあげる。当面の私の役割は、はっきりしている。

 いろいろ苦労も多いし悩みも尽きないが、良き仲間もたくさんいることだし、ともかく「頑張っていこう」と、自分を鼓舞している。