言いたい放題 第136号 「政治家は言葉の重さを知れ」

 民主党政権になってから、私が苦々しく思っていることは、なんと言葉の軽い無責任な連中が多いのかということだ。私は長い政治生活をおくってきたが、いつも言葉の重さを自覚し、自分の発言には、当然のことだが全責任を負ってきたつもりである。

 鳩山前首相は、沖縄における米軍海兵隊は抑止力だといったが、今になって「あれは方便」だったと言ってのけた。嘘も方便という言葉があるが、「私は嘘をつきました」と平気で言うのだから開いた口がふさがらない。首相をやめているから、何のお咎めもないが、それだけに腹が立つ。
 
 前原誠司外務大臣は、あのニュージーランドの大震災にあたって政府専用機を派遣したが、その際、家族の同乗を持ちかけながら、結局は実現しなかった。てっきり行けるものと期待した家族の心境を考えると、お気の毒でしたでは済まされない。
 24日になって副大臣が「お詫びするしかない」と謝罪したが、なぜ前原大臣自身で詫びないのか。22日に、前原大臣本人が富山市立富山外国語専門学校に電話して「被災者の家族も政府専用機に乗れる」と伝えているのだ。軽々に発言し、自分は知らんぷり、部下に謝罪させるとはなにごとか。

 24日の衆議院本会議で、民主党が2009年衆議院選挙で出したマニフェストで、子ども手当を月額2万6千円としたことについて、「議論がなされている小沢(一郎)代表の当時、ちょっとびっくりしたことを覚えている」と答弁した。
 党代表の首相が公約の実現性に、当初から疑問を持っていたことを自ら示して発言したのだから、びっくりしたのは我々のほうではないか。
 さすがに議場は一時騒然とした。岡田克也幹事長は、「びっくりしたけど合意したということです」と訳の分からない弁解をしていた。
 小沢氏直系の若手議員は「あまりにも腹がたった。同僚議員と首相発言への対抗策を練る」と息巻いているという。

 政権が交代してから、あまりにも言葉が軽くなった、いや言動が軽くなった。こんな軽量政権が続いたのでは日本の将来は本当に危ない。
 もう言い訳はいらない。早く解散をして安心のできる国をつくりたいものだ。