言いたい放題 第125号 「新春思うこと」

 時の流れの速さに驚いている。
 あっという間に正月が過ぎていく、年齢を重ねて一層、そう感じるのかも知れぬ。
 だから、毎日をよほど大事に、少しでも有効に使わなければと、焦燥感に似た思いを抱いている。
 なんといっても一番ありがたいことは、健康であるという点だ。実に五ヶ月間にも及ぶ腰痛から、やっと脱して、杖を頼りの日々と年末にサヨナラした。全く運動が出来なかったのに、食べ物とお酒は普段以上に美味しくて、心ならずも体重は着実に増えていた。
 もう一度鍛え直そうと、正月から決意も新たに再スタートを試みている。

 私にとって幸せなことは、家族が健康に暮らしているということだ。
 今や孫も5人に増えて、その上、何もわからないはずの生まれたての男児も、私の顔を見ると、「ニッ」と笑ってくれる。どんなに難しい辛いことがあっても、この子らの顔を見ると、きっと乗り越えられると思う。

 年末年始には友人知人が大勢訪れてくれて、あまりの忙しさに、2階からの昇り降りを続けた女房がダウンするという嬉しい悲鳴をあげたりした。
 年賀状も相変わらず多い。一人一人に思い出がある。せめて印刷に筆を加えてくれた人には、私も一筆添えて出そうと、寸暇を惜しんでは書いた。
 500枚位は書いたか・・・。
 目下、連日新年会廻りだが、7日に開かれた正則学園高等学校の新年会のように、旭日大綬章を讃えてくれたりする。
 この学校は、私が長年後援会長をつとめているが、まさか理事長が滔々と勲章の由来まで語ってくれるとは思わなかった。嬉しいやら、恥ずかしいやら、いや、やっぱり嬉しかった。
 新年会の最大の楽しみは、久しぶりの人も含めて、本当に沢山の人達に出会えることだ。
 旧交を暖め会話もはずむ。「元気だね」、「若いよ」と言われるが、「太ったね」と一言多い人も居る。
 「力が余っていますから・・・」と答えるのだが、案外本気に受け取る人も居て、戸惑ったりする。

 どこでも共通しているのは、今の政権に対する不安や不満の声が圧倒的に多いことだ。
 確かになんの為の政権交代だったのかと思えるほど、政治は低迷、いや、為体(ていたらく)が続いている。
 このままでは日本の将来が心配だと皆が言う。
 「なんとかしてください。」「早く国会に返り咲いて!」という声に、私は度々言葉に窮した。
 こんな大事な時代、国会に席を持たず、無冠の私には、なんとも答えようがない。
 「ええ、頑張ります」とはいうものの、ひたすら無念以外にない。
 1%の支持率でも辞めないという菅首相、解散選挙は見えてこない。むしろ、任期いっぱいで解散は無いというのが玄人筋の意見だ。
 ならば、この上は、講演や政経塾等、あらゆる機会をとらえて、主張を意欲的に世に訴えていくしかない。
 若い人を育てることも含めて、今、自分に出来ることの全てを為す、ということだ。
 はっきり言って、こうした状況の中で、私の腹は据わっている。
 悠々と天下国家の行方を考える。小さなことに拘泥せず、物事の変化に右顧左眄(うこさべん)は断じてしない、ということだ。

 新春1月は、やはり思うこと感じる事の多い月だ。
 今年も色々な事が起こるであろう。そして、時だけはただ確実に流れていく・・・。