言いたい放題 第115号 「あきれた民主党議員の現状」

 民主党のブレーンといわれていた山口二郎北大教授が、週刊東洋経済(2010年12月4日号)で、「与党ボケした民主党」との一文を載せている。
 「10数年前から、ひたすら民主党を支え、政権交代を叫んできたが、リフォーム詐欺の片棒を担いだようで、身の置き所もない」と書いている。おそらく同じような思いにかられている人も少なくないと思う。
 政権を背負うということは、この国の為に何をするのか、責任を持って具体的な政策がなければならない。しかし、民主党の掲げていたマニフェストは、充分な思索も、深い検討も行っていないお粗末なものであった。
 まさか政権を獲得出来るとは考えていなかったのか、その立場になると、到底実行不可能なものばかりが目立った。だから公約を次々と変更せざるを得なくなり、その度に言い訳を繰り返し、かえって深みに追い込まれていった。
 思想的に右から左まで一緒だから、政党にとって憲法ともいうべき綱領すら出来ていないのである。

 山口教授は、「政権中枢にいるリーダー達のだらしなさは、政権不振の直接的原因だが、ほとんどの民主党議員が自らの使命を忘れ、烏合の衆と化している」と指摘している。
 一年も経たないうちに総理が交代したが、2人共、己の立場を守ることに汲々として、天下国家を考える悠々たる態度は全く見られなかった。
 だから、大臣を決めるのにも、各々のグループをあまりにも考慮し、しかも年功序列型で、適材適所とは言い難い指名となっている。
 ようやく事実上更迭された柳田法務大臣など、まさに不適当大臣の見本のようなものだった。
 不遜な態度を一向に改めようともしない官房長官をはじめ、なによりも経験も知識もない大臣ばかりが多すぎるのではないか。
 知識が無いなら、今からでもいいから命がけで勉強しろ、さもなければ頭を下げて官僚に教えを乞えと言いたい。
 追及されてしどろもどろの大臣の姿ぐらいみっともないものはないが、いいかげんな答弁で、国の行方を誤ったらどうするのかと、見ていてハラハラの連続なのだ。
 民主党議員の質の低さには、あきれるより悲しく、空しい思いがするばかりだ。
 小沢氏から自分の秘書に乗り換えて、週刊誌に書かれたスキャンダル女性議員、酔っぱらって窓から落ちたのも女性議員だったが、こんな例は枚挙にいとまがない。

 11月29日の議会開設120年記念式典で、秋篠宮・紀子夫妻が天皇皇后両陛下のご入場を起立したままで待って居られたことに対して、不謹慎にも野次を飛ばした民主党議員が居たという。当然懲罰の対象だとの批判が起こったが、なんとその議員とはあの中井洽代議士だ。
 国家公安委員長の時、自分の愛人に議員宿舎のカードキーを渡し、自由に出入りされて問題となったが、国家機密を握る大臣にあるまじき行為であった。

 週刊新潮には、「中国大使館にゴルフ代を立て替えさせた4人の民主党代議士」との写真入の記事が載っている。
 尖閣島沖の中国漁船衝突事件などで、対中関係が悪化しているなか、11月28日、程永華駐日大使らの招きで、彼らとゴルフに興じたというのである。
 山岡賢次民主党副代表、長島昭久衆議院外務委員会筆頭理事、笠浩史文部科学大臣政務官、太田和美代議士の面々である。
 山岡氏は昨年12月の訪中団団長で、前の国対委員長、小沢一郎氏の自称側近だが、軽挙が多くあまり評判の良くない人物だ。
 長島氏は私のホームページで褒めたこともあるが、民主党きっての外交、安全保障得意の政治家だ。いつも毅然たる態度で、てっきり対中強行と思っていたのだが・・・。
 笠君は、私が総務会長時代のテレ朝の番記者で、個人的にもかなり親しくしていた。これも良く知っている日テレの女性記者と結婚した時、自民党の有力大臣が大勢参加したが、いつの間にか民主党議員になっていた。
 太田女史は、私の通産大臣秘書官だった齋藤健君(現在衆議院議員)を千葉の選挙で破った元キャバクラ嬢だ。
 いずれも、こういう時期だから中国側と話すいい機会だ、と弁解しているが、話すならきちっとテーブルに着いてすべきで、ゴルフに興じながらなどもってのほかだ。
 お金は支払ったと言っているが、現場で支払ったのは明らかに中国大使館側で、記者に追われて、あわてて払ったというのが実際だろう。
 個々の議員を批判し、論(あげつら)うつもりはないが、ちょっと例を挙げただけで、目を覆いたくなるような民主党議員の惨状だ。しかも、これらは氷山の一角に過ぎないのだ。

 あまりにもひどすぎる状況ではないか。
 こんなことでは、本当に日本はダメになる、怒りを込めて、私はそう思っている。