言いたい放題 第111号 「政治を真剣に」

 柳田法務大臣がようやく辞任した。
 こんなレベルの低い大臣では、日本の行方が心配だ。辞任は当然のことだ。野党から問責決議案が提出される前にと、慌てて菅首相が決めたのだろうが、遅すぎるし、第一、駄目大臣は彼一人ではない。
 なによりも傲慢、恐喝まがい、自衛隊を暴力装置と表現する仙石官房長官など、まず辞めるべき大臣だ。
 ファッション誌のグラビア撮影で神聖な国会議事堂を利用し「議員活動の一環」と届け出書類に書き、その上「これは事務局の示唆です」などとウソをついた蓮舫行刷担当相。自衛隊の式典で、民主党を批判した来賓に激怒し、こうした発言をする人を参加させるなと通達を出させた北澤防衛大臣。韓国に行って反日デモに参加し、国会答弁では、提出した予算に関する質問に全く答えられなかった岡崎国家公安委員長・・・。
 この他にも枚挙にいとまがない程の為体(ていたらく)大臣ばかりではないか。
 もっとも、まず、まっ先に辞任すべきは菅総理自身であることはいうまでもない。いいかえれば民主党政権そのものが欠陥政権ということで、まさに拙著の題名「こんな政治じゃ日本は駄目になる!」なのだ。

 それではこれから、国会の行方はどうなるのか。
 なによりも補正予算が通るのかどうかにもよるが、鳩山政権もふくめここまでお粗末で、支持率が低下したら、当然解散総選挙で、国民に信を問うべきが筋ではないか。
 しかし、ひとたび選挙となれば、今の一年生議員達の数々のスキャンダル事件もあることだし、民主党は大量の議席を失うこと必定で、そうなれば政権を投げ出さなければならなくなる。
 政権与党の醍醐味を知った民主党だから、ここは、あらゆる手練手管(てれんてくだ)をつかって、ひたすら逃げの一手で終始するのではないか。
 野党も残念ながらこれを追い詰め、解散させるだけの迫力が足りないということもあるからなァ・・・。

 では、最近の経済の動向はどうか。
 去る11月15日発表された7−9月期の国内総生産(GDP)の一次速報値は、前期比0.9%増で、年率換算すると3.9%増と、かなり良い数字になっている。
 又、株価も5ヶ月ぶりに1万円台を回復している。しかし、これらの動きは、今の政治や政策の成果ではない。
 GDPでいえば、猛暑のおかげで夏物衣料やエアコンなどの販売が好調であったり、エコカー補助金(麻生政権時代決めたもの)終了や煙草増税による駆け込み需要が全体を押し上げたためである。
 株価の上昇は、アメリカの追加金融政策のおかげでもある。

 利上げがいわれ、このところ不安定な中国から、比較的遅れている日本へ投資家達が資金をシフトさせた為である。
 だから、株式市場にとりたてて熱っぽい雰囲気はない。
 日本の大企業全体は、自らのコスト削減などの努力もあって、順調な成績を上げ、リーマンショックから確実に立ち直っている。しかし、中小企業は、こうした大企業のコスト削減のしわ寄せなどで、かえって厳しい状況に置かれている。
 大学生の雇用状況は最悪で、この層に明日の希望がないのが、これからの国の歩みにとって何よりも大きな不安材料となっている。
 こうした現状を思う時、まさに政治が正常に動くこと、そして何よりも安定することこそ肝要なのだが、その逆の状況であることはなんとも残念なことである。
 与野党を共に、国家国民を第一に考え、政治と真剣に取り組んで欲しいと願うこと切なのである。