言いたい放題 第68号 「あきれた金元死刑囚歓待」

 なんで今、元死刑囚金賢姫を国民の税金を使ってまで呼んで、大歓迎しなければいけないのか。
 滞在先がなんで鳩山前首相の軽井沢の別荘なのか、私には全く理解できない。

 呼んだのは、勿論民主党政府だが、まずは、ついこの間落選したばかりの千葉景子法務大臣の判断の、とんでもない間違いを指摘しなければならない。
 そもそも、金元死刑囚は、大韓航空機を爆破させ115人の生命を奪い、その実行犯として死刑判決を受けた身だ。
しかも、当時、日本の偽造旅券を所持していた偽造公文書行使の疑いさえある。その後特赦されたとはいえ、本来、日本への人国は拒否されるべき人物ではないか。
 出入国管理法には、「上陸を拒否しない特例」はあるが、金死刑囚に、この特例を無理に当てはめて、日本に入国させなければならない理由は無い。
 何か新しい情報でも得られる可能性があればまだしも、当初から言われていたように、結果的に見て、何の収穫も得ることは出来なかった。

 面会した拉致被害者が「希望を持って頑張れば、いつか良いことがある。」と言われて感激したという。単なるリップサービスだけで、何の実のある話ではない。「あんたに言われたくない」というのが本当ではないか。中には「来日によって国民世論が大きく喚起されたのではないか」と、感謝の気持を述べた人もいた。被害者の方達の気持は判るし、同情を禁じ得ないが、一時的にパフォーマンスで騒がれるだけで、何の答えも返ってこない。空しいばかりだ。

 例のスキャンダルだらけで、本来辞めさせられるべき立場の中井洽国家公安委員長が、同時に拉致問題担当相を兼務していて、今回の主導者、仕掛け人だ。
 来日前に、「国民のみなさんに拉致問題について人道上、人権上の強い憤りと関心を持ってもらうことに意義がある」と語っていた。
 しかし、繰り返すが金賢姫は北朝鮮テロ活動家で、115人の乗客を殺した犯人なのだ。
 国際的にも断じて許されぬ卑劣なテロ行為を黙殺してよいのか。本来、こうしたテロの危険から国民を守るべき立場が国家公安委員長なのに、そのことを全く意図的に触れようとせず、黙認している。
 中井大臣は、今までに数々の問題を起し、その度にみっともない弁明を繰り返してきたが、どうもこの人の頭の構造は正常ではないのではないか。
 日本政府が用意した小型ジェット機で来日し、軽井沢の別荘に滞在、なんと1時間80万円のヘリで東京上空の遊覧飛行までさせている。チャーター機は1000万円、警視庁や長野県警など外国閣僚級の100人規模の警備態勢で、これだけで数百万円単位の出費だ。その上、政府から別に謝礼まで支払われているというではないか。
 おそらく、今年度、2倍になった12億円という拉致問題関係予算や、問題となっている官房機密費から出されると思う。中井大臣は、このことを記者に聞かれると、「なんで答えなくてはいけないんですか」と開き直った。
 あきれかえった馬鹿さかげんだが、仮にも日本国大臣だ、絶対許せないと腹立たしく思った。
 軽井沢の鳩山別荘には、すしやバーベキュー、フランス料理が宅配されたというが、どうせ、自分に贅沢他人にけちな鳩山前首相のことだ、これもきっと公費に違いない。

 英紙や韓国紙は「信じがたいスパイ・ストーリー」とか、「ジェット機を爆破した北朝鮮元スパイが日本で歓待」、「国賓級の歓迎」と書いているが、日本は世界の笑いものになっている。

 「こんな政治じゃ、日本はダメになる!!」、今書店に出ている拙著で訴え続けているが、その思いはつのるばかりだ。一人でも多くの方に、拙著を本気で読んでもらい、正しい怒りを世論として欲しい。
 猛暑の中、私の心は民主党政権のあまりの愚かさに、怒りで煮えたぎっている。