去る5月29日午後6時、鳩山首相は、日中韓首脳会議に出席の為、羽田空港から韓国へと飛び立った。
 それはいいのだが、政府専用機に乗り込む時、なんと幸夫人と手をつないでタラップを登っていくではないか。
 幸夫人の評判はすこぶる悪く、5月22日に民主党北海道支部の政治資金パーティーでの代理の挨拶で、なんと大演説をぶって、出席した道会議員らに、「せっかくの会議が台無しだ。もう二度と呼ばないでくれ」といわれる始末であったという。
 最近は、さすがに自粛しているとみえて、鳩山首相の外遊の際の同行を見合わせていたようだったが、あきれたことに、この日は堂々とお手々つないでの道行きであった。
 問題は、鳩山夫婦の能天気ぶりである。
 沖縄普天間飛行場の移設問題で、ついに社民党の福島大臣を罷免し、連立与党が崩壊するかという、民主党政権にとって重大危機の時なのに、である。
 折から、宮崎県で、牛、豚の口蹄疫の被害は甚大になり、壊滅的打撃を受けている最中ではないか。
 幸夫人の韓国好きは有名で、かの国の俳優と何度も個人的に会食して悦に入り、なんと韓流スターを公邸にまで招いて大はしゃぎの時もあった。
 そこいらの韓流ファンのおばちゃんと同じだが、それが目下のところ日本のファーストレディなのだから恥ずかしい。
 もしかしたら、鳩山首相は、もうすぐ辞めるしかないから、最後の「お楽しみ」ということなのだろうか。勿論、全て国費が使われるのだから笑って過す訳にはいかないのだ。
 首相不在の30日(帰国は当日の午後5時30分)、結局、社民党は連立政権離脱を正式に決めた。
 勝手で軽々しい振る舞いで評判だった福島党首、一転して殉教者扱いだ。世論調査でも、「離脱を評価する」が50%台と、これは参議院選挙を前にして社民党にとっては都合のいい数字となっている。
 勿論、鳩山内閣の支持率は、朝日新聞の29日30日の世論調査によると、ついに20%を切って17%。もはや政権としては本来立ちゆかない状況である。
 但し、残念ながら、自民党支持率も15%と相変わらずの低迷ぶりだ。

 民主党内閣では、福島氏以外でも罷免すべき大臣はゴロゴロいる。
 まっ先に辞めさせるべきは、なんといっても赤松広隆農水大臣である。
 40万頭以上の牛や豚を殺処分するという、かつてない大惨事が起こった。
 最初はわずか3頭の感染に過ぎなかったのに、民主党政権の、とりわけ担当者の無能ぶりが、こんなにも被害を拡大させてしまった。
 口蹄疫が猛威をふるい始めた4月30日、赤松農水大臣は能天気にも私的旅程も含めてメキシコへ渡った。そして、なんと5月8日まで帰って来なかったのだ。途中、ゴルフをしたとかしないとか報道されたが、この真偽は別として、税金をつかっての大名旅行であったことは間違いないのである。
 大事なことは初動態勢で、消毒の徹底は当然のこと、一般車両も含む通行止めを実施する等、あらゆる手を迅速に行わなければならなかった。
 10年前にも宮崎県では口蹄疫が三例発症した。しかし、自民党政権下、人の行き来も規制し、一般車両にいたるまで全て消毒、わずか35頭の殺処分で封じ込めに成功しているのである。何故こんな過去の大きな成果をどこも報道しないのか。
 東国原知事の責任も重大だ。
 丁度あの頃、舛添要一氏と会談したことがテレビで流れて大きな話題となった。口蹄疫問題よりも新党騒ぎがもっぱら東国原知事の関心事であったのだ。

 今回の大惨事は、私にいわせれば、むしろ人災というべきものだ。
 まず赤松大臣の罷免は当然やらなければならないことなのだ。
 しかし、なによりも自分自身が先頭に立たず、適切な処置をしなかった鳩山首相こそ、最大の加害者である。
 任命責任も含めて、自らを罷免しなければ、世の中は通用しないと私は思っている。