言いたい放題 第48号 「日本が危ない」

 私が鳩山首相の一番嫌いな部分は、平気で嘘をつくということだ。
そして、もっと悪いことは、本人には、嘘をついているという痛痒が無いという点だ。「恥」という感覚が無いのだ。
 おそらく、お金持ちのボンボンとして、特に母親から何ごとも許され、男の子とはいえ「蝶よ花よ」と育てられて来たからではないだろうか。
 だから、自分の都合の悪いことになると「知らない」とか「僕は一生懸命やっている」とか「なんなら母に聞いて下さい」と、およそ一国の総理大臣としては考えられない幼稚な言葉が連発されるのだ。

 過日、ワシントンで行われた「核安全サミット」の折、鳩山首相はオバマ大統領と非公式会談を持った。実際は夕食会の席が隣同士になっていて、その機会をとらえて10分間程度話しただけでのことなのだが・・・。
 鳩山首相は記者団に対して、大統領に「5月末の決着に向けて努力している」と説明、その上で、「大統領にも協力を願いたい」と申し入れたと語っていた。日頃からオバマ大統領とは特別にいい関係とも吹聴していた。
 ところが、数日も経たぬ間に、大統領との会話は実はそんな好意的なものでは全く無かったことが明らかになってきた。大統領は何も進んでいないことに不満を言い、「きちんと最後まで実現できるのか」と鳩山首相への深い不信感を示したというのだ。
 鳩山首相は昨年11月の首脳会談の時、「トラスト・ミー(私を信じて下さい)」と、なんともみっともない発言をして話題になった。
 「信じて下さい」という意味を、米側は当然、日米で合意した普天間問題の決着を約束したと受けとめていた。
 ところが、日米両国の合意は一向に進んでおらず、それどころか次々と新しい移設先の地名が飛び出し、その度に反対運動が起こっている。
 そもそも、5月結着などということは、米のあずかり知らぬことで、
鳩山首相が勝手に言い出したこと。アメリカの苛立ち、不信、不満はつのる一方なのだ。大統領が首相個人に対して、こんなに不信感を口にすることは極めて異例だ。
 4月中に行う予定のキャンベル国務次官補の訪日もすでにとり止めとなった。行っても成果は考えられないし、下手をすると、うっかり協議のテーブルにつけば、結着していない責任を米側が押しつけられるのではないかと懸念しているからだ。
 鳩山首相はオバマ大統領とのやりとりについて、そんなことは言われていないと否定した。しかし、優秀な通訳がついているのだから首相に伝わっていない筈は無いと米高官は言っている。益々不満をつのらせているのだ。
 党首討論で鳩山首相は「(アメリカの新聞が書いたように)私はおろかな総理かもしれない」と自ら発言した。
 そんなおろかな総理ならおやめなさいと言いたい。
 こんな状況では日本が危ないからだ。
 世界から置き去りにされ、経済は勿論のこと、最も重要な、国の安全も保障されない。
 鳩山首相への一層厳しい評価が続いている。
 そんなことは、最初からわかっている、去年の選挙で私が散々言った通りではないか。本当に無念残念、切歯扼腕の思いである。