言いたい放題 第44号 「何故、今 毒ギョーザ犯人逮捕」

 本当に言いたくないのだが、中国という国は変な国だ。どうも信用がおけない国だ。
 例の毒餃子事件である。
 事件発生からなんと二年以上経っているのに、今になって何故か犯人逮捕なのだ。
 河北省にある「天洋食品」の餃子に「メタミドホス」という農薬殺虫剤が含まれていて、千葉と兵庫で計十人も中毒症状をおこして入院、中には重体となった人もいた。平成二十年一月のことである。
 当時、中国の捜査の最高責任者、公安省刑事偵査局長は作業チームを引き連れて来日、帰国後の記者会見で、中国製造元での混入という日本側の見解を否定し、中国で混入された可能性は極めて少ないと語っている。しかも、日本の警察庁の協力があまり得られなかった等、勝手なことを一方的にまくしたてていた。
 また、中国の国家品質監督検査検疫総局(厚生省)も、天洋食品の工場長もまるで被害者のような物言いで否定した。
 それが一転、中国政府の急な方針転換である。一体なんだと思ったのは私一人ではない。呂月庭なる臨時工を犯人として逮捕、犯行に使われた注射器も下水道で見つかったという。
 そもそも、水溶性の高いメタミドホスが残留していたなどあり得ないし、同じ下水の中に二年前の注射器が流されずにあったということなど、どう考えても眉唾物だ。
 中国は密告の国である。実は呂は事件直後から名前があがっていたというが、今回はどうやら親族の者からの密告で逮捕されたようだ。
 なにしろ、八百万円を超える懸賞金がついている。中国では情報提供者に懸賞金を付けるというケースはよくあるが、極貧の者にとってお金で身内を売るぐらいは簡単なことなのだ。しかし一方で、呂はスケープゴートあるいは替え玉説まで色々だ。
 それにしても何故二年も経って?との疑問は消えない。五月一日から上海万博があり、それを盛り上げるために温家宝首相の来日、鳩山首相訪中があるが、こうした日中外交の地ならしではないかという説もある。しかし今、毒餃子は中国側の責任を明確にしたら逆の結果になるのではないかとも思うのだが・・・。
 折から、四人の日本人死刑囚が刑を執行された。日本と違って覚醒剤密輸の罪は非常に重い。これは当然だとは思うが、中国には覚醒剤だけでなく、六十八種類もの罪に死刑が適用されるという。死刑大国、こんな国は世界でもまず例が無い。
 今回の日本人の死刑執行にも、前述と同じ理由で、今何故という疑問符がつく。
 毒餃子事件の時、世論調査で実に七割の日本人が中国が嫌いになり、中国産のものは食べていないと答えている。今度の逮捕発表で日本人の気持は、さてどう動くのか。
 隣国中国とは、あらゆる点で深い関わりがあり、仲良くしなければならないと思うのだが、やっぱり変な国だなと、一歩ひく思いが私には残っている。
 六百人も引き連れ媚中外交の好きな小沢一郎さん、あなたはどう思っているのか、聞きたいものである。