第906回「第49回衆院選始まる」

 深谷隆司の言いたい放題第906回

 「第49回衆院選始まる」

 最初の予定より1週間前倒しで19日公示、31日投開票 の衆院選挙が始まった。これから12日間、私も忙しくなる。

 岸田政権が出来て最初の試練だが、一体どのような答えが出るのか気になる。

 安倍政権下で過去3回選挙が行われたが、いずれも大勝している。菅政権もそうだが短期で終わるのはよくない。じっくり落ち着いて政治が行われることが大事だし、特に外交面を考えても必要なことである。

 岸田総理は勝敗ラインは「与党で過半数」と言ったが、少し弱気だなと思う。これでは233議席でいいということで、

 公示前の自民276、公明29の計305と比べて少なすぎる。自民は72議席減の204取れば達成できるという安易な発想では「戦いとる」と言う意気込みが感じられない。

 自民単独過半数の233を維持できるかが勝負どころで、公明党より常に一定の上位を維持することが、政策運営上でも必要なことではないか。 

 予算や法案を円滑に通すためには、全常任委員長ポストを独占し、各委員会で半数を確保できる安定多数の244が求められるが、そうなるには最低でも自民党は61減で215以上の確保が必要である。

 憲法改正は自民党の党是だが、改正の発議には議会の3分の2が必要である。公示前は自公に日本維新の会11を入れた3党で3分の2を超えていたが、果たしてどこまで頑張れるか・・・。

 立憲民主党や共産党は全289選挙区のうち210超で候補者を一本化した。閣外で限定協力と言っても、これではむしろ共産党の主張が通っているようで、立憲民主党は共産主義革命政党になってしまったのかと疑う。まさに選挙のための野合でしかない。

 この選挙の焦点は、新型コロナ対策、経済・経済安全保障、外交安全保障政策、エネルギー・気候変動対策で、どれも国の独立と繁栄、国民の命と暮らしに直結している。

 19日北朝鮮は日本海に向けて弾道ミサイルを発射したが、これは潜水艦発射弾道ミサイルではないかと言われている。

 4年前の衆議院選の時も核実験、日本列島越えの弾道ミサイル発射でつまらぬ「嫌がらせ」を目論んだ。

 岸田総理は遊説日程を変更して急遽帰京し、国家安全保障会議を開いた。私は大臣時代にこのメンバーの1人で、旧官邸の地下の一室で、かなりの国防策を練ったものである。

 中国も8月に極超音速ミサイル試射に成功したという。発射後地球を一周し、宇宙から各国に攻撃することが可能という。まさに我が国を取り巻く環境は最悪である。

 岸田首相は「敵基地攻撃能力保有」も含めあらゆる選択肢を検討するよう確認したが、相手国領域内で弾道ミサイル等を阻止する能力を保有することは重要である。

 防衛費は国内総予算(GDP)1%以内となっているが、これを2%以上に増額を目指す決断を下した。正しい判断だ。

 中国の台湾進攻は尖閣諸島、沖縄での日本有事に直結することは世界的常識である。米軍には日本の全面的協力が必要で、安倍政権時に制定された集団的自衛権の限定行使容認は米軍と守りあう体制が固まったということで合憲である。「米には協力しないが日本は守ってくれ」は通用しない。

 日米、オーストラリア、英仏、インドなどの有志国と対中抑止力を高めるために必要なのは外交努力と国防努力なのである。

 こうしたことをこの選挙を通じて是非国民に理解してもらうよう頑張らなければいけない。

 選挙初日、私は辻清人候補、松島みどり候補の為に台東、文京、中央、港、荒川、墨田各区を飛び回り街頭演説で獅子吼した。

 86歳とは思えないと、私の若さを皆が褒めてくれたが、選挙になると若返るのかもしれぬ。大いに努力する所存である。


第905回「隣国は変な国ばかり」

 深谷隆司の言いたい放題第905回

 「隣国は変な国ばかり」

 岸田内閣が誕生し、11日初の代表質問も行われた。まずまずのスタートで、ご祝儀相場とはいえ支持率も63%になり、前回調査から20.9ポイントも上昇した。

 衆議院選挙は1週間前倒しして19日告示、31日投開票となった。コロナ問題もあり、予算編成の大事な時期だけに短期決戦は正しい判断である。

 おかげで私も超多忙な日々となった。もっとも、忙しくなると私の体調は良くなり、11日杏林大学病院の診察でもOKだった。

 猛威を振るったコロナは、感染者が一気に減って第5波は終局を迎えている。分科会の尾身会長は、何故急激に減少したかよくわからないと、相変わらず非科学的専門家である。

 お隣の韓国のメディアは、日本政府が感染者数を改ざんしていると一斉に報道している。1日あたりの感染者が8月下旬の2万人から500人を割る状態になったのは、自民党が選挙で勝つために感染者数を抑制しているというのだ。

 民主主義が完全に行き届き、法治国家としてゆるぎない国日本で、選挙のための改ざんなどありえないことで「お前の国とは違うのだ」と思わず言いたくなる。

 改めて書くと、感染者数は各地方自治体の保健所から上がってくるデータを政府が発表しているだけで、政府は適切な検査を指導したり正しい数値を報告させる法的権限も有してはいないのだ。逆に言えば全国の自治体に数値を少なく報告せよなどと命じることなどありえないのだ。

 韓国では大統領が都合のいいように圧力をかけ、法治まで曲げるなど、大統領の法の私物化が目立っている。

 基本的に法の支配などどこ吹く風で、これは国内にとどまらず、条約や国際法の契約や合意に対しても平気で反故にしてしまう国なのだ。慰安婦問題、徴用工問題で歴然たる事実ではないか。

 選挙についていえば、言論と健全な競争が日本では行われているが、隣国では「おかしな選挙」ばかりが横行している。

 ロシア下院選挙ではプーチン大統領の与党が大勝したが、広範なバラマキと反対勢力への弾圧よる演出された勝利だった。

 香港政府のトップの行政長官を選ぶ権利を持っているのは選挙委員会の委員選挙である。定数の3分の1強は事実上の当局枠で、それ以外の職業分野を単位とした選出枠でも、立候補者は当局の「審査委員会」で愛国者かどうか審査される。民主派は立候補すらできないのだ。

 投票資格を持つ人は前回の約25万人からなんと8千人に激減している。中国当局が意のままになる選挙制度を香港に押し付けているのだ。

 隣国は変な国ばかり、そのことをよくわきまえた上で、日本は隣国と付き合わなければならない。岸田政権の今後の舵取りに期待したいものである。


第904回「私の誕生日に岸田総裁」

 深谷隆司の言いたい放題第904回

 「私の誕生日に岸田総裁」

 9月29日は自民党総裁選挙と私の86回目の誕生日と同じ日であった。勝手に「奇しくも」と思っている。

 当初河野氏が国民的人気で圧倒的に強いと言われていた。特に若い議員が「選挙の顔」として河野氏を担ぐ姿が目立ったが、総裁選、つまり総理大臣を誰にするのかという重大な選択で、己の選挙に誰なら有利かなどと考えることは愚かなことだと思っていた。第一、選挙とはそんな生易しいものではないのだ。

 私は一貫して総裁になる人は岸田氏しかいないと考えていた。

 週刊ポストの特集で、有力OBはだれに投票するか、その理由はという企画があったが、私は明確に岸田氏を挙げ、理由は岸田氏の人柄、多くの人の意見を聞くバランス感覚と答えた。何よりも総理大臣になる器は岸田氏しかいないと考えていた。

 実際総裁選になってテレビなどでの議論を聞いても、岸田氏が常識的で人格的にも真摯で、大局に立ってもおかしくないと思い続けた。

 一方で、前回私のブログで書いたように、河野氏は問題点が多すぎた。代替エネルギーが思うように進まない状況の中で、いたずらに原発全廃を主張し、しかも野党と組んでこれを進めようとする姿勢は問題だ。決定的なのが日本の安全保障についての考え方である。中国と関連の深い企業があって、弟が仕切っている。その結果か中国に対する対応がいつも甘すぎる。危険極まりない中国に対して毅然たる態度を示すべきだが、外務大臣、防衛大臣の時にも、そんな気構えを見せていなかった。

 父親の河野洋平氏はいわゆる河野談話で、日本に過大の禍根を残した。慰安婦問題で事実に基づかない発言をし、海外メディアは慰安婦を性奴隷と報じ続けている。息子太郎氏は父親の「負の遺産」を明確に否定する勇気が無い。

 敗れた後だからこれ以上多くは言わないが、投票結果は極めて常識的であった。特に国会議員票が思いのほか河野支持でなかったのは、身近での「河野実像」を知っているから・・・に尽きると思っている。

 勿論岸田氏に注文したいことは沢山ある。何よりも憲法改正を断行してくれるのかだ。これは「党是」だが誰も実現してくれなかった。

 緊急事態条項が憲法に無いから、コロナ対策もままならなかった。まして外国からの攻撃など有事に対応する法的整備が皆無である。

 そのほか今日日本が抱える問題が山積している。しっかり衆議院選挙、参議院選挙を勝ち抜いて安定した状況を作り、山積している問題を解決してほしいと願っている。

 最後になったが、今日私は86歳になった。見た目は健康そのものだが、歳相応に身体には問題点もある。しかし、気力体力共に自分では衰えを感じない。妻や子や孫たちに囲まれ、大勢の信頼できる友人がいる。本当にありがたいことである。

 今日1日で沢山の友人たちがお祝いに駆け付けてくれた。りっぱな花に囲まれて、なんと幸せな人生だろうかと思う。

 86歳の新しい人生が今日から始まる。朝、浅草観音様を詣で、両親の眠る五重塔の前で、一層頑張るぞと誓った。


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