第1017回「あまりに暑くて」

 深谷隆司の言いたい放題第1017回

 「あまりに暑くて」

 ブログの更新が無いと注意されたり、身体でも悪いのかと心配されたりした。

 なんのことはない、あまりに暑い日が続いていたので、それでなくても、むし暑い自分の部屋に行くことをためらっていたからだ。

 先に行って冷房をかければいいものを、歳をとると人間横着になって、そんなことまでめんどくさくなる。身体の方はいたって順調、安心されたい。

 今、原稿を書こうとしているのだが、このところ世の中碌なことが無いことを改めて感じ筆が進まない気分にもなる。

 たとえば兵庫県の齋藤元彦知事の暴君ぶりだ。会議の際、ネームプレートがマイクコードに当たって、わずかにずれただけで職員に当たり散らす。視察や出張の度、家族に持ち帰る弁当の「おねだり」までしている。こうした知事の問題を告白文章にして配った局長は退職間際にその地位をはく奪され3ケ月の停職処分になった。局長はその後「死をもって抗議する」というメッセージを残して自死した。しかも、他の課長も自死し、2ヶ月半で2人の職員が自殺するという異常事態が起こっているである。

 この知事は大阪の財政課長を務めていたが、スカウトされて知事になった。知事は一国一城の主、権限を持っているから、軽薄なやつはその気になって暴君になりやすい。勘違いも甚だしいのだが、こんな男をスカウトした連中にも大いに責任がある。

 県議会では齋藤知事への不信任決議案提出に向けた動きが進んでいるというが、一刻も早く辞職させなければならない。


第1016回「花火の日」

 深谷隆司の言いたい放題第1016回

 「花火の日」

 週刊現代の今週号に私と茂木敏充自民党幹事長の対談が載っている。彼は私が通産大臣の時、政務次官として私を支えてくれた。今は立派な幹事長、次は「天下取りだ」と私は大いに発破をかけた。ぜひご一読願いたい。

 それにしても最近の酷暑はどうだ。体温以上の温度が続いたりして、高齢の私など危険を避けて出来るだけ外出しないようにしている。

 ただし、隅田川の花火の日は逆に早めに外出する。なにしろ花火を見る観客は100万人、私の家はすぐ近くだから、前を通る人の数は大変なものなのだ。

 その上、5時半には田原町の交差点が交通止めになって車両も出せなくなる。だから花火から逃げるようにして早々に他出するのだ。皆とは真逆な行動で、今年も恒例のようにニューオータニでの家族会食会となった。

 地元の花火大会から逃げるようにして会食、なんとなく中途半端な1日であった。



第1015回「都知事選挙」

 深谷隆司の言いたい放題第1015回

 都知事選挙」

 7日に開票された都知事選挙で小池百合子氏が3選を果たした。多くの有権者が2期8年を評価したからとマスコミは書いていたが、そんな積極的な評価ではなく、要は自民党が、派閥パーティー券収入不記載事件などで出馬出来なかったこと、蓮舫氏が共産党と組んでかえって票が伸びなかったことなどが小池氏に有利に働いた、ということではなかったろうか。


 小池知事は、「お金のかからない子育て」などを主張し、隙間の無い支援を続けてきたと強調していたが、最近の数字で東京での合計特殊出生率は0.99と1を割り込んでいるし、更に今後も悪化が予想されている。

 確かに妊娠、出産、育児の段階での支援の充実は他県と比べて群を抜いているが、成果が出ていないのが現実である。これではただのバラマキではないか。出生率の悪化をどこで食い止め回復基調に乗せるのか、知事にはそんなことへの積極的な意欲が見られない。


 都の抱える自然災害、経済の低迷など、首都の足元は不安定な状況ばかりである。これらを具体的にどう解決していくのか、この点についても知事に確たる対策が見られない。

 残念なことは自民党から知事選挙に手を挙げる人が皆無であることだ。政権を担う自民党、その意欲の無さが寂しい。

 一応、小池氏の勝利は自民党が全勝した先月の沖縄県議選に続く朗報ではあるが、都議補選の結果を見ればそう喜ぶには値しない。4月以降の自民党は苦戦続きで、港区や目黒区の区長選のほか静岡知事選、衆議院3補欠選挙で連敗している。自民党の信頼回復には更に時間が掛かりそうだが、ともかく責任政党との誇りと自信をもって頑張るしかない。

 次期衆議院選挙を目指して夫々の区で全力を挙げるよう、都連最高顧問として檄を飛ばしている。地元の辻清人の選挙は私の一番大きな課題、全力で頑張るつもりだ。




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