第743回「相撲界のスキャンダル」

 深谷隆司の言いたい放題第743回

 「相撲界のスキャンダル」


昨日13日、横綱日馬富士の不甲斐ない負けっぷりを見て、はてどうしたのかと思っていたら、今日は貴ノ岩関に暴行した事件が大きく報道され、やっぱり心の乱れからだと納得した。

鳥取巡業中、モンゴル出身の力士達を集めて酒盛り中、態度が悪いと激怒して、なんと貴ノ岩関をビール瓶で殴りつけ、頭蓋骨骨折の重傷を負わせたということである。貴ノ岩は休場、もしかしたら再起不能か、よくて十両転落になる。

一部評論家は「横綱の品位」云々と解説していたが、もはやそんな問題ではなく、明らかな暴行傷害事件で刑事罰の対象だ。

貴乃花親方は「診断書の通り、具合が悪いということ」とただそれだけ言ってごまかした。ところが既に被害届を出しているとのこと。一体どういうことなのか。相撲協会も分かっている筈なのに、マスコミが取り上げるまで何の反応も示さなかった。相変わらずの隠蔽体質にはあきれる。

かつて朝青龍が一般人に暴行を働き、起訴猶予処分となったが、彼はそれで引退に追い込まれた。相撲協会は毅然たる態度で臨み、日馬富士を断固処分すべきである。当然、引退させるのが筋ではないか。

この際、警察当局も徹底して捜査すべきである。そうでないとこのような事件が又起こる可能性が残ると思う。

今や四横綱が揃い、人気の若手力士の頑張りがあって満員御礼の連続で、相撲協会はこの世の春を謳歌している。

相撲は武道であり神道にも通じる日本の伝統文化の担い手である。今日のような盛況の時こそ、相撲協会は原点に立ち返って立派な相撲道を確立して欲しいものである。


私は相撲大好き人間で古くから関わりを持ってきた。10年前、今は亡き山中貞則先生に頼まれて、二所ノ関部屋(当時は松ヶ根部屋)の後援会長をしている。

二所ノ関親方は心根の優しい人で、かつて歌い手として一世を風靡した高田みづえ夫人と共に精魂こめて弟子の育成に当たっている。松鳳山関といった三役経験者も出ていて、まさにこれからである。

先月、親方が不慮の事故に合い、一時は生死の間をさまようほど重態であった。数日前見舞いに行くと、私の顔を見てにっこり笑うなど確実に回復しつつある。

まだ手足は不自由であるが、リハビリも開始しているから、必ず再起してくれると思う。

皆が愛する国技大相撲、心技体揃ったすばらしい力士の活躍を期待し、協会に一言苦言を呈した次第である。




第742回「トランプ大統領歴訪で見えたこと」

 深谷隆司の言いたい放題第742回

 「トランプ大統領歴訪で見えたこと」


2回にわたるゴルフプレーで安倍首相とトランプ大統領が何を話し合ったかは表明されないことになっている。しかし、同行の松山英樹氏と離れた場所で、北朝鮮の危機等に関して本音の深い話をした事は間違いない。それだけでなく、かねてから安倍首相が主張してきた「自由で開かれたインド洋地域推進」についても話し合われたと思われる。中国の軍事支配が進みつつある南シナ海で、フリーでオープン、法の支配、航行・飛行の自由を確保することは極めて日本にとって重要なことだ。結局これが合意されたが、「ゴルフ会談、侮るなかれ」というべきか。

いずれにせよ、一連の行事で見せたものは日米同盟の強固さで、「日米関係に付け入る隙がない」ことを世界に示したことは大成功であった。

一方、韓国訪問はどうか。文大統領は北朝鮮との対話路線「融和路線」や、中国との関係改善に動くなど、昨今、アメリカ側の不信を買っている。

米韓同盟や日米韓の対北朝鮮連携に亀裂を入れようとしている中国の策動に安易にのる文政権への不信感は大きく、今回のアジア歴訪では当初韓国訪問を見合わせる案も出ていたくらいである。

こうした不信感を解消するため、文大統領は史上初めて在韓米軍がある基地でトランプ大統領を迎えるなどのサプライズを演じた。しかし、前線の将兵らと分かち合う時間に割り込んだと全くの悪評で、動画撮影をしていた韓国側報道官が「トランプ氏を撮るな」と制止されるなど、全くの醜態ぶりであった。

2者会談も26分で終了、通訳を除くと10数分に過ぎず、国会演説もリップサービスに終始し、結局数十億ドルに上る先端兵器を押し付けられる商談で終わった。

7日に開かれた晩餐会では、島根県隠岐の島の竹島付近で取れた「独島(トクト)えび」(彼等が勝手につけた名前)を使った料理を出し、わざわざ大統領が説明をつけ、更に元慰安婦まで呼んでトランプ氏と抱き合わせる演出まで見せた。

竹島は韓国が不法に占拠している日本の領土だし、慰安婦問題は「最終的で不可逆的に解決した」との日韓合意がある。緊密な日米関係に水を差し、米韓の距離を縮めることを狙ってのこうした陳腐で幼稚な動きにはただあきれ、怒りを覚えるばかりである。

私は文政権に対してブログで痛烈に批判し、これを取り上げた夕刊フジ(920日)が、深谷隆司元通産相激白「韓国文政権は狂気の沙汰 同じテーブルに着くのは、辞めていい」とのタイトルで話題になった。

全くいやみな今回の様子に、その思いを一層強くしている。

余談だが、韓国の親友金雲龍氏から先月、世界テコンドー大会への招待状が届いた。韓国批判している最中だから、「都合が悪くていけない」と電話でお断りを入れたが、久しぶりに元気な声で近況を語り、「大会に来られないのは残念だが年内に私が訪問する」との返事があった。

その次の日、嫁が大慌てで「死亡欄に金氏が載っています」と新聞を持ってきた。見るとなんと「老衰」と書いてあるではないか。そんなことってあるのか、あんなに元気で話したのに・・・、私はただ絶句するばかりであった。

本当に韓国とは変な国だ。日本と親しい人は次々と排斥さている。

今度のトランプ氏歴訪で見えたもの、それは今の韓国はやはり信頼できない国、決して同盟国とはいえない国ではないか、ということであった。



第741回「選挙で見える人物像」

 深谷隆司の言いたい放題第741回

 「選挙で見える人物像」


慌ただしく選挙は終わった。自民党が圧勝したが、マスコミは何故か「一強支配」と称して批判を繰り返している。日本のおかれている現状を見ると、よほど政治が安定していないと危機を乗り越えることは出来ない。「一強」だからこそ安定的な政治を遂行できる訳で、これがけしからんというのは筋が違うと思う。もっとも、「一強に胡坐をかくな」という意味なら、これは大事な示唆で、拳々服膺、安倍政権は決して奢ることなく、国家国民の為に粛々と政治を進めていかなければならない。


私は50年という長い間政治家として生き、今も深い関わりを持って暮らしているが、選挙ほどその人物像が明らかになる時はないと思っている。今回の選挙もその後先で、様々な人物の実態が明らかになった。

なんと言っても一番実像が見えたのは小池百合子都知事である。都知事選挙、都議会選挙まであれほど輝いていたものが、実態がわかって今はみんなからすっかり嫌われてしまった。

彼女はいつも権力者のそばに寄り添い、それを土台に自らをステップアップさせてきた。細川首相、小沢一郎幹事長、小泉純一郎首相、今は批判しているが安倍首相には大臣に抜擢されていた。

しかし、都知事当選以降、彼女自身が権力者そのものになった。初めての経験だけに、権力者のありようがわからない。何事も自分で出来ると考え、他人の声に耳を傾けず全てを自分で決め、いつの間にか独裁者になってしまったのだ。

都民ファーストの創立メンバー2人が離れた。一切、相手にされない状況に置かれ、小池氏に会えないだけでなく連絡もメールばかりだったと嘆いていた。

都知事の仕事もロクに果たせぬまま、今度は国政に参加と「希望の党」を作ったが、負けそうだと判ると自分は出馬しない。これを勝負勘が強いというのか・・・。しかも、民進党の中で気に沿わぬ人は入れないと「排除の論理」を強調する。「排除」など過激な言葉は一般に使われない。「暴力団排除」ぐらいしか思い当たらないのだ。まさに正体見たり、ではないか。

前原代表との2人の会談で何を話し合ったのかは全く不明だ。彼女は「情報公開が無い」といつも安倍首相を批判していたが、そんなことなどどこ吹く風の密室政治だ。

旧民進党の面々も自分の当選を考えて周章狼狽、希望の党に参加したものの、今になれば侃々諤々、文句の言いたい放題で大混乱である。

漁夫の利は枝野氏率いる「立憲民主党」で、すっかり同情票が集まって大勝した。彼等も最初は合流を当てにしていたのに、駄目になると「意志を貫く」ときれいごとで終始している。第一、何を政策としているのか判らない。共産党と組んだ完全左派で、リベラル(自由主義)とは程遠いことだけは明らかだ。

今回の離合集散劇を観ると、皆自分本位、バッヂ欲しさだけで、そこには政治家として絶対に必要な愛国心のかけらも見えない。

選挙は候補者の政策や信条よりも、有権者の、その時々の「情緒」で決まるといわれる。いわゆる「風」だが、そんな安易なことでいいのか。ここにも多くの問題があることを指摘しなければならない。

戦い終わって、地元の辻君も松島さんも、そして都連全体も大勝利したのだが、なんだか私の心の中には空しさだけが残っている。




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