第825回「災害国日本」

 深谷隆司の言いたい放題第825回

 「災害国日本」

 台風19号は記録的な大雨で河川の氾濫、断水、交通網の遮断など大変な被害を日本列島に与えた。死者行方不明者は80人を超える。亡くなった方の御冥福を祈るとともに、行方不明者の無事を祈りたい。

 特に台風15号で大変な被害のあった千葉県、ブルーシートに覆われた家々を、又激しい雨が襲った。なんとも気の毒で胸が痛む。

 政府は「特定非常災害」に指定し、被災で行政手続きが出来なかった人を救済したり、「激甚災害」に指定し、被災自治体の財政負担軽減を図ろうとしている。  

 安倍政権の対応は適切に行われていると思うが、被災者の精神的苦痛を払拭するためにも、更に復旧と被災者支援に全力を尽くして欲しいものである。


 国会では旧民主党の議員たちが「八ツ場ダム」の問題に神経質になっているようだ。あの政権が挙げていたキャッチコピーは「コンクリートから人へ」だったが、それが八ツ場ダム建設凍結につながった。自民党政権復帰後、直ちに着工されたが、今回の災害に間に合って大氾濫を防ぐ事ができた。暴れ川といわれる利根川流域の一都五県が助かったのだが、鳩山由紀夫がツイッターで「それは事実では無い」と反論している。どこまでアホな男なのか・・・。


 45年も前のことだが多摩川が氾濫したことがある。都議会議員時代、多摩川について美濃部知事を追及していた私は、すでに国会議員になっていたが、テレビ局に頼まれて現地を視察、住民の声を取材した。(川にあまりに近くて)家を流された人に聞くと、ほとんどの方が、またもとの場所に住みたいという。

 自然がすばらしいから、というのが理由であった。多摩川はあれ以来、立派な堤防が作られたが、一部、「自然の景観を残せ」との反対運動が起き、堤防が出来なかった地域があった。今回、多摩川の氾濫が大きく取り上げられたが、まさにその地域で起こったことであった。

 人は自然を恐れなくてはいけない。自然に畏敬の念を持たなければならない。西洋人は人のために自然を利用し、時に自然を破壊してきたが、日本人は決してそうではなかった。

 自然を愛しつつも、自然を恐れ、畏敬の念を持っていた。近年、そんな日本人の心が失われつつあるのだろうか・・・。


 ラグビーワールドカップのカナダ代表選手たちが、岩手の釜石で被災者を助け、ボランティア活動をした。義援金も多く集っている。そんな姿に胸が熱くなる。ところが一方で、火事場泥棒のような事件も増え始めているという。

 性善説か、性悪説か、どちらを信じていいのか迷うばかりだ。


第824回「名古屋河村たかし市長座り込み支持」

 深谷隆司の言いたい放題第824回

 「名古屋河村たかし市長座り込み支持」

 政治色の強い作品で物議をかもし、開幕3日で中止に追い込まれた「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が、10月8日、臆面もなく再開された。

 日本の象徴である天皇の肖像を燃やしたような動画を展示しているが、これは公共性を破壊する反社会的行為である。韓国が史実を誇張、捏造し、日本批判の宣伝に使ってきた元慰安婦像、これらは明らかな日本に対するヘイト(憎悪)そのものではないか。聞いただけでも不快感で胸くそが悪くなる。だから広範囲の人たちから大批判が起こったのだ。

 今回は入場制限60人限定、入り口で身体検査を行うなど安全対策を採ったとのことだが、そんなことは問題の本質ではない。何故多くの人達が憤慨したのか、そのことを全く考えようとしていない連中が問題なのだ。


 名古屋の河村市長は会場前の広場で、抗議の座り込みを行った。彼は実行委員会の会長代行だが、再開に関する協議はまったくなかったという。

 「陛下への侮辱を許すのか」と書かれたプラカードを掲げ、「愛知や名古屋が主催しているところで展示すれば、(その内容を)県民や市民が認めたことになる、表現の自由の名を借り、世論をハイジャックする暴力だ」と再開に強く抗議した。

 正直言って河村氏については、立場が異なるし、格別な好意を持っていなかったが、今回の一連の言動を見て、すっかり共鳴、拍手を送りたい気持ちである。

 それに比べて実行委員会会長の大村秀章愛知県知事は、何ともアホに見える。


 大体、芸術といえば、なんでも許されると思っているようだが、芸術が特権的な地位だとでも言うのだろうか。

 言論の弾圧だと声高に言いながら、展示内容についてメディアの取材は認めず、非公開とするなど、支離滅裂だ。

 再開を支持する側は、憲法21条を持ち出して「表現の自由」を引き合いに出すが、12条では国民の自由と権利を濫用してはならないとしている。憲法の精神を自分たちに都合の良いように持ち込む、勝手なものである。


 文化庁は交付申請の手続きが不適当であったとして、約7800万円の補助金を不交付とした。萩生田新文部科学大臣はこの方針は変えないと言っているが、その言葉を貫いて欲しい。

 県が約6億円、市が約2億円を投入しているが、こんなお粗末な行事に血税を使う事が許されるのだろうか、私には理解できない。



第823回「馬齢重ねて84年」

 深谷隆司の言いたい放題第823回

 「馬齢重ねて84年」

 9月29日、私は84歳になった。

「人生は短いというより早い」と、郵政大臣だった頃、部下の局長が言っていたが、あらためて本当にそうだと思う。

 さすがにこの歳になると、頑健だった体にも変化が出てくる。膝が痛くて正座が出来ない。神社のお参りの時、玉串奉奠で本当に困った。横になると起き上がるとき手首が痛くて立ち上がるのに苦労する。

 耳鳴りが始まって5ヶ月になる。これも加齢が原因という。いろいろな病院を訪ねたが、結局、「慣れるしかない」と杏林大学病院の医師に言われたが、それしかないというのが実感だ。   

 薬を飲み、鍼治療などにも通っているが大きな変化はない。もっとも、最初の頃はフラストレーションがたまって5キロも体重が減ったが、今は食事も酒も美味しくて、なんと体重は6キロも戻り、逆に減量に苦労している。

 勝手なものだが、これが少しずつ慣れているということかもしれない。


 誕生日前日、ひょんなことから箱根でゴルフをやることになった。なんと10年ぶりだが、ハーフで49のスコア、一緒に回った松村会長、箱根神社小澤宮司から「若い、歳の割に頑健」と盛んに褒めてもらった。お世辞と分かっていても嬉しかった。


 30日は渋谷の「温故知新塾」、翌1日は自民党政経塾と講義が続く。「若い人を育てる」、これが私のライフワークだ。

 10月は伊勢神宮参拝、聖徳太子墓所や高野山を訪ねる旅に出る。そして、二所ノ関親方のご子息の結婚式では、主賓挨拶をと言われている。

 徳真会に150号の「四神」の絵を頼まれ、すでに「青龍」「白虎」「朱雀」は各所の診療所に掲額されているが、最後の「玄武」のイメージが浮かばず悩んでいる。

 84歳の新しい時代が始まったが、相変わらず多忙な日々が続く。しかし、これが私の元気の源泉、大いに張り切って働こうと思っている。


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