第961回「劣化激しい国会議員」

 深谷隆司の言いたい放題第961回

 「劣化激しい国会議員」

 前回、ガーシーとやらが国会議員を首になった話や、小西参議院議員が高市早苗大臣を追及し続けて、大事な国家国民にかかわる重要な問題等そっちのけの状況であることを批判して、私は議員の劣化を嘆いたが、なんと続編があることを知って愕然とした。

 その立憲民主党の小西議員が国会で記者会見を開き、衆議院憲法審査会について、「毎週開催しても、憲法のことなんか考えない、サルがやることだ」等、とんでもない発言をしたのだ。

 内外の猛烈な批判を浴びて慌てて本人は発言を撤回したが、さすが泉代表は「この発言はまかりならん」と厳重注意し、委員会の筆頭幹事を更迭した。

 小西議員は猿以下の男だが、そればかりではなく、今度はこれを報じたNHKなどを批判、産経新聞に対しては一切の取材を拒否するとまでツイートした。

  彼は通常国会で、安倍政権下で、放送法に定める「政治的公平に反してメディアへの圧力が行われた」と高市大臣を追求してきたが、彼自身の言動こそ報道に対しての政治的大圧力なのだ。 呆れてものが言えないが、こんな人物を当選させた有権者の気が知れない。

 その憲法審議会だが、正直、碌な審議はしていない。

 今度、日本維新の会と国民民主党らが憲法改正条文案と概要を発表したが、その内容は緊急時、議員任期を6か月延長するというもの、結局自分達のことばかりではないか。

 アメリカによって押し付けられた日本弱体化の憲法を、いかに自主憲法に変えるか、肝心の審議はそっちのけである。

 日本の政治家たちが国家国民のために為すべきことを果たしていない、これを劣化と言わずしてなんというのか。

 重ねて猛省を促したいものである。



第960回「野党議員に猛省を」

 深谷隆司の言いたい放題第960回

 「野党議員に猛省を」

 114兆円という過去最大の令和5年度予算が成立し、国会は後半戦に入った。

 低迷していた岸田首相の支持率も上がってきた。日韓首脳会談、子育て世帯への支援強化など次々と仕事をこなし、産経とFNN合同世論調査での支持率は45.9%になり、前回2月の時の数字を5.3%も増やした。その上、ウクライナ電撃訪問、更に5月19日〜21日に開くサミット(G7首脳会議)で安定した政権になると思われる。安全保障や少子高齢化対策など重要問題を抱える日本としてこの状況はいいことだ。

 それにしても野党のだらしなさはどうか。一番頭に来たのは旧NHK党、現在「政治家女子48党」という訳の分からない党のガーシ−だ。72年ぶりの最も重い懲罰で首になったが、国会に一度も出ないどころか刑罰を恐れて日本に帰ってこない。こんな男に28万7714票も与えるのだからまさに「衆愚」で悲しい。

 立憲民主党の小西参議院議員は貴重な質疑時間に、国家の政治に程遠いことで高市早苗大臣を追及し続けた。それに福山哲郎議員や社会党の福島瑞穂議員など、いつもの連中が一緒になって騒いでいた。重要な国策は一切議論しない、これで国会議員と言えるのか。

 しかも内容は、放送法の政治的公平性をめぐる磯崎首相補佐官、高市大臣、首相官邸のやり取りの記録だが、高市大臣は事実に反する、捏造だと主張している。

 実際、大臣を5度務めた私の経験から言えば、非公式に交わした言葉を役人が記録するのだが、事実と違うことが多くやかましく叱正したことが何回もあった。

 今回の安倍総理と高市大臣の電話の内容を示唆するメモも、電話の日時も不明、安倍総理の発言とされる部分には?マークまで付いているお粗末さだ。

 この記録を総務省は行政文書と認めたが、そうなると部外者の小西議員がどうやってフォルダ内(閲覧不可能)にある文書を手に入れたかが大問題になる。国家公務員法百条に、「職員は、職務上知ることのできた秘密を洩らしてはならない」との規定があり、これは国家公務員法に違反する。しかし、この文書が作られたのは8年前、7年の時効が過ぎているのだから笑うに笑えない。

 そもそも放送法には「偏向報道したら免許停止もある」のだから、仮にこうしたやり取りがあったとしても何の問題にならない。昨今の報道を見ると政府批判のやりたい放題で、むしろ大いに問題視して当たり前だと私は思っているのだが・・・。

 いずれにしてもつまらぬことで時間を無駄にしている野党議員らに猛省を促したいものである。




第959回「青春とは」

 深谷隆司の言いたい放題第959回

 「青春とは」

 3月7日、TOKYO自民党政経塾第17期生の修了式を行った。この塾を始めたのは69歳の終わり頃、もう今は87歳、改めて時の流れの速さを痛感している。

 17年の間に卒業した塾生は2600人を超え、国会議員は9名、地方議員は350人を数える。石垣市長や長崎県知事など、さまざまな場所で私の門下生が活躍している。 

 今回修了した塾生の中で今年の統一地方選挙に出馬する人は40人以上いる。

 統一地方選挙は4月16日から始まるから、このところ、決起大会が連日開かれ、私は熱弁をふるっている。

 地元の場合、演説会場で古い応援者たちとも会えて、お互い元気であることを喜び合っている。中には懐かしさのあまり涙を流すご婦人たちもいた。

 候補者たちは大いに張り切っているが、選挙だけは投票箱が閉まるまでわからない。有権者はしっかり候補者を選んでくれるとは限らないのだ。

 あのガーシーとやらを当選させた無責任な人も少なくない。

 外国にいて1度も国会に出席せず、同僚議員たちから除名処分され、国会議員の資格もはく奪される、話にならない。こんな人に1票入れた有権者の責任は重い。

 いい人を勝たせたい、思わず応援演説に力が入る。


 13日、徳真会松村先生が主催する「一燈塾」で、蒲島郁夫熊本県知事の講演を聞いた。柔道家の山下泰裕氏も居た。

 蒲島氏とは会食もしてよく知っているが、講演はパワーポイントを使い分かりやすく、その人柄も伝わった。

 かつて私は自治大臣を務め地方分権に力を尽くしたが、その為に何度も全国知事会を催した。47都道府県の知事が集まるのだが、ちょっと議論するだけでその優劣が分かる。ピンからキリまでであった。

 講演を聞いて蒲島氏は群を抜いて有能な知事だと改めて思った。

 次の温故知新塾で私はサミュエル・ウルマンの詩「青春とは」を語るつもりだ。歳を重ねても、夢のある限り青春だというこの詩は私をいつも鼓舞してくれる。

 蒲島知事の好きな言葉は「人生は夢」であるという。「夢を求めて生きることの楽しさよ」と何十年も色紙に書いてきた私と大きな共通点がるのだ。

 超多忙だが、このところ一層元気になったような気がする。私の夢のある人生は、まだまだこれからなのである。



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